求人サイトの利用調査を行うために、Shinobiアンケートというサービスを利用し、100人にアンケートを行いました。
質問内容は「求人サイトを選ぶ基準」と「求人サイトで一番重視しているコンテンツ」の2つになります。回答方法はあらかじめ用意しておいた選択肢を選ぶ形です。
各質問に対して「選んだ理由」を入力していただけるので、個人個人の求人サイトを選んだ理由を知ることができます。これにより信憑性の高いアンケートになりました。
募集年代は20～60代を指定しました。性別や都道府県は指定できなかったので、選んだ理由には年代のみ表示しています。（一部の回答のみ掲載）
それではアンケート結果についてご紹介します。
求人サイトを選ぶ基準に対する回答
ヒットした
■「求人数が多い」を選んだ理由（39人）
・地方に住んでいるので、どうしても求人の数に限りがあり、探すのが困難になる為、求人数が多いサイトを選んでいます。（20代）
・転職を考える際にはできるだけ数多くの求人情報を比較・検討したいので、求人数が多い求人サイトを利用したいです。（30代）
・自分が望む業種・職種の求人数が多いことが一番重要です。いろいろな会社の情報を見比べてどこの会社に転職するか決めたいので。（40代）
■「情報がわかりやすい」を選んだ理由（34人）
・その仕事に興味があっても、記載情報が少ないまたは不明な点が多いと、応募するのに気が引ける。（20代）
・どんな会社でどんな仕事をするのか、従業員が何人いるのかなど知りたい情報がすぐ見れて分かりやすいものがいい。（30代）
・求人サイトに一番必要なのは、求人内容などの詳しい情報なので、自分が知りたい情報について詳しく掲載されている求人サイトを選びたいです。（50代）
■「知名度がある」を選んだ理由（14人）
・知名度があると世間に名前が流通している分安心して探せるので、誰でも1回は聞いたことのあるような求人誌を絶対に使います。（20代）
・聞いたことがある会社だと信頼度が増すので、そういう求人サイトを選びます。CMに出ているかどうかも気にしています。（30代）
・知名度があれば安心というわけではないと思いますが、トラブルが少ないという実績があって、長く続いているところを選ぶと思います。（60代）
■「更新頻度が高い」を選んだ理由（5人）
・求人情報を毎日更新しているところは、きちんと管理が行き届いている印象があるので積極的に利用しています。（20代）
・やはり絶えず情報が入ってくるようなサイトでないと営業力に不安を感じます。自分の望む求人が少なくても新情報が多いサイトを選びます。（50代）
■「たまたま検索したらヒットした」を選んだ理由（4人）
・気になっている企業を検索したときに表示された求人サイトに一番に目が行きました。ヒットして上位に表示されるものに目が行きます。（20代）
・求人サイトについて詳しい知識がなく、それぞれの違いが分からないため、現状では検索してヒットした順番で見てしまう。（40代）
■「それ以外の理由」を選んだ理由（4人）
・仕事内容がわかりやすいものを選んでいます。ジャンルやワードで選択しても、興味のない職業が多く検索に引っかかっては見にくくなるだけです。（30代）
・自分の好みやこだわりに合う求人が多くて、検索がしやすいサイトを使います。このようなサイトを使った方がより早く、自分の望む求人に出会えるからです。（40代）
求人サイトで一番重視しているコンテンツに対する回答
■「求人検索」を選んだ理由（56人）
・自分が興味のある仕事を、色々な会社同士比較しながら探すことができるから。（20代）
・特集やスカウトで思いもよらぬ求人との出会いもあるが、結局自分の条件に合うような求人を効率的に見つけるには求人検索が1番便利だと思うので。（30代）
・自分に合っている職種を検索するとき求人検索が充実していないと選びにくくなるので、サイトを利用する場合には重視しています。（40代）
・わずらわしいと感じる人もいるかもしれませんが、細かく検索オプションを指定できると重宝します。特に就業時間、就業地などが細かく定義されていると助かります。（50代）
・仕事を探しているときは、できるだけ多くの情報から選びたいと思うので、求人数の多さや検索のしやすさが大切かなと思います。（60代）
■「企業に関する情報」を選んだ理由（26人）
・職場の雰囲気や時間外労働があるかどうかなど、職場の詳細を知りたいので、企業に関する情報をよく重視しています。（20代）
・企業情報の信憑性が1番重要ですが、その中でも企業情報の口コミの掲載や給与体系などきちんと安心できる最新情報を載せているかを重要視します。（30代）
・一番知りたい情報が、その企業が何をしてどういった理念で存在しているのかという部分なので、企業情報が詳しいければ詳しいほどいい。（40代）
■「転職支援・サポート」を選んだ理由（6人）
・何もかもひとりで準備をしなければいけないとなると不安なので、プロのエージェントなどに手伝ってもらったり、交渉を代行してもらったりしてもらいたいから。（20代）
・転職には不安や心配はつきものです。そこで求人サイト側に転職支援やサポートをしてくださる体制があると安心して転職活動ができるため、サポート体制の有無を重要視しています。（30代）
■「転職ノウハウ」を選んだ理由（5人）
・比較的特殊な業界の中で転職をしようと考えているので、アドバイスを貰える方が周囲に少なくなくて心細いため。（20代）
・転職を成功させるには、様々なアドバイスや情報が必要だから。面接対策や履歴書・職務経歴書の書き方などを教えてほしい。（40代）
■「求人特集」を選んだ理由（5人）
・あらゆる業種の求人特集を詳しく掲載してくれていると、今まで苦手としていた職種にも興味を抱くことがあるからです。（20代）
・どんな職種の募集が多いのか情報取得が目的で求人サイトを見るので、求人特集はよく見ます。新しい求人がないか探します。（60代）
■「スカウト」を選んだ理由（2人）
・自分が書いた情報に対してスカウトしてくるので、マッチ率が高い。同業界への転職を考えているので最も有効となっている。（30代）
・こちらが提供している情報をもとに、企業側から声をかけていただきたいと考えています。活動する側に興味をもってもらえるからです。（30代）
アンケートを実施した感想
求人サイト構築を行っている者としては、大変興味深く、貴重なご意見をいただくことができました。ただ、選択肢が悪かったのか、2つの質問ともに偏った結果になりました。
「求人サイトを選ぶ基準」は、求人数が多い≒知名度があるとも言えるので、半数以上が大手で有名な求人サイトを求めているということになります。マーケティング的見地からこれは当然なのかもしれません。
ただ「情報がわかりやすい」も3分の1は選択されています。選択理由にも「情報が少ないと不安」といった声が多くありました。これから求人サイトを作る場合、より詳しい情報を提供できるかが鍵となりそうです。
選択肢には「特典がある」も用意していたのですが、こちらは0人でした。特典ではなく、お祝い金と表示していれば選択されていたかもしれません。それでも特典目的で求人サイトを利用する人は限りなく少ないと言えます。
「求人サイトで一番重視しているコンテンツ」は求人検索が半数以上を占める結果となりました。求人サイトだから当然の結果ではありますが、求人システムを作っている者としては驚きとともに勉強にもなりました。
開発側としては付加価値をつけるために機能を多くしがちな傾向があります。また、依頼者（クライアント）からもオリジナル機能を求められることがよくあります。
しかし、実際に求人サイトを利用するユーザーの声を聞くと、オリジナル機能よりも求人検索や情報を重視していることがわかりました。「求人サイトだから検索しやすいのが一番」という声もあります。
結局のところ、過度に機能やコンテンツを増やすよりも「使いやすく・わかりやすい求人サイトにする」のが一番求められていることなのかもしれません。これは今後の教訓にしたいと思います。
今回はShinobiアンケートのサービスを利用し、100人にアンケートを行いましたが、12月25日の16時に掲載されて、12月27日12時に納品となりました。約2日と納品までの期間が早いです。
料金は5400円（税込）でしたが、リーズナブルでコストパフォーマンスが良いと感じました。求人に関するアンケートは時期も影響しますので、また機会を見て利用したいと思います。
なお、アンケート結果はExcelファイル形式（.xlsx）で送られてくるのですが、こちらの資料をご希望の方はお問い合わせまでご連絡ください。無償で資料提供させていただきます。
