求人ビジネス

求人サイトを作る前に注意したいこと

求人サイトを作る前に注意したいことのイメージ

求人サイトもその他のサイトも同じですが、ただやみくもにサイトを作るだけでは上手く行きません。事前に計画性を持って正しく準備することで、不測の事態が起きても対処できるようになります。

何ごとも慎重すぎては機を逃すと言いますが、かといって焦る必要はありません。急いで求人サイトを作りはじめても、失敗したというケースは多々あると思います。

ここは「求人サイトを作りたい!求人ビジネスで成功したい!」という気持ちを一旦落ち着かせて、予備知識としての「注意事項」を把握していただければと思います。

事前に知識を身に着けていくことで、後にあなたの求人サイトを成功に導く要因にもなるのです。

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似たような求人サイトがないか調べる

今や求人サイトは飽和状態です。大手の有名な求人サイトから、中小規模の求人サイトまで多数の求人サイトが存在します。

例えあなたが素晴らしいアイディアの求人サイトを考えたとしても、既に誰かが始めている、と言った可能性があります。

もちろん、既存の求人サイトがあってもそのサイトより質の高いサービスと、安い料金で提供できれば対抗することはできます。

しかし先に始めた側には先発ならではの知名度があります。既に何人かの利用者もいるでしょうし、アクセスや被リンク(ブックマーク)があって、SEO的にも有利になっていることでしょう。

ですので、いくら質の高い求人サイトを作ったとしても、先発サイトのモノマネ(パクリ)だと捉えられてしまい、なかなか利用されづらくなります。

※ただし、ネットサービスの場合は後発でもやり方次第で十分先発に対抗することができます。その件についてはまた別の機会にお話したいと思います。

パクリだと非難され、大事なお金を使い、誰にも見向きもされないサイトを作っても、事業を長続きさせることは出来ません。

ですので、これから求人サイトを作ろうと思われたのなら、まずは同等の業種(ジャンル)や地域を対象とした求人サイトがないか調べてください。

調べ方はGoogleで対象となるキーワードを検索し、上位50位以内にいくつ存在するか調べると良いでしょう。

※ちなみにどうして50位以内かというと、これぐらいの差であれば後からでも挽回することが可能だからです。よほどの人気サイトがある場合を除いて、後発でも情報量やアイディア次第で挽回が可能です。

予算は十分にあるか確認する

いくら画期的なアイディアがあったとしても予算がなければ実現することは出来ません。特に求人サイトの構築、運営というのは何かとお金が必要になります。

手前みそではありますが、当方の「求人サイト構築サービス」は、求人サイトを作るにおいてかなりお安い料金で提供しています。この料金で提供できる同等サービス、同業他社は無いと胸を張ってお答えできます
(当然ながら安売りをしているという意味ではなく、適正価格で正しいサービスを行っていると考えています)

しかし、298,000円という制作料金は、一般のホームページ制作と変わらない料金ではありますが、決して気軽に出せる金額でもないと思います。

起業したばかりの方や副業で求人サイトを運営してみたいと思われる方にとって、約30万円の投資をするというのは、なかなか気軽に決断できる金額ではありません。

そして制作費以外にもお金が必要になります。求人システムを設置するサーバー料金や、URLとして必要なドメインの取得料金は最低限必要です。

また、名刺やパンフレットを作るならその分のお金がかかりますし、集客するために必要な広告宣伝費にもお金がかかります。

たとえそれらの予算を蓄えていたとしても、求人サイトで収益を得るまでには時間がかかります。まとまったお金が入るまでしばらく時間がかかるでしょう。

副業ではなく、本業として求人ビジネスで起業された方の場合、毎月の生活費も必要になるでしょうから、なおさら十分な予算がないと先行きが不安になります。

ですので、求人サイトを作ろうと思われた場合は、運営後のことまで考えた予算設計を立てていただければと思います。

なお、ご予算や経費相談につきましては、お問い合わせいただきましたら、意見をさせていただくことは可能です。

制作費の値引き等は出来ませんが、トータルでどのくらいの予算があれば求人サイトの運営を継続していけるか、当方の経験則を元にアドバイスさせていただきます。

サイト名やドメインは決まっているか

求人サイトの名前やドメイン名も事前に決めておいたほうが良いです。ドメインに関しては出来るだけ早く取得しておいたほうが良いでしょう。

もし決めずにサイト構築だけしてしまい、後から決めようと思ったら既に同名の求人サイトがあったというのはよくある話です。

意外とお客さまのなかでサイト名やドメインにこだわりをお持ちで無い方がいますが、ドメインは種類が豊富なのでともかくとしても、サイト名は今後の求人ビジネスを成功する上で、大変重要なポイントになります。

まず、言葉として「覚えやすいか」というのは重要です。ユーザーがサイト名だけ見て「このサイトは何のサイトなのか?」ということが分かるだけで、サイト運営をしていく上では有利です。

同様に「発音しやすいか」も重要になります。いくら覚えやすくても言葉に出しづらい単語や文字の組み合わせであれば、サイト名が定着することはありません。

いくら覚えやすくて発音しやすくても、有名な単語は注意が必要です。あなたがリンゴが好きだからと言って「アップル」という名前をつけても、iPhoneのApple社のイメージしか浮かびません。

「アップルジョブ」だと通じるかもしれませんが、やはり言葉のイメージ的に「りんご園や青森の求人サイト?」のように捉えられてしまいます。
(なにより、Apple社の創業者であるスティーブ・ジョブズ氏を思い浮かべるかもしれません)

適当なサイト名やどこかで見たような名前ではなく、あなたの事業の目的に合った、唯一無二の名前になるようにしてください。

それが想いとなって求人サイトを形付けるでしょうし、思い入れのある名前をつけることができれば、求人サイト運営に対してもやる気が出てくると思います。

作業できる時間を確保する

例え求人サイトの構築を業者に依頼するとしても、あなた自身に時間がないと円滑に作業は進みません。それは当方にご依頼いただいても同じです。

求人サイトで使用する文章や画像をご用意していただくのそうですし、どの地域を対象とするか?どの職種(業種)を対象とするか?どんなコンテンツを設置するかなど、直接制作しなくても考えることはたくさんあります。

また、求人サイトが構築できた後でも内容に誤りがないか?、希望通りの動作になっているか?などの動作確認をしていただく必要があります。

お客さまの中でまれに、全て設置し終えた後から、デザインの指摘やプログラムの変更をおっしゃる方がいます。

もちろん、作業ミスや不具合等は制作側の責任ですので迅速に対応いたしますが、そうではなくあらかじめ了承をいただいた部分について仕様変更のご指摘があります。

デザインの色や文字サイズの大きさぐらいでしたらすぐに変更可能ですが、システムが関わる部分について後から変更が入ると、設計をやり直す必要があります。正直言って、手間がかかります。

その点について後から追加料金を請求するのも忍びなく、お客さまとしても請求されるのはご納得いただきにくい部分ですので、双方ともあまり良い気分にはなりません。

ですので、例え求人サイトの構築に関わる部分であっても、「自身でしっかりと確認する」という認識が必要ですし、そのための時間を確保していただければと思います。

無理のない運営体制が取れるか

求人サイトは一般のホームページやアフィリエイトサイトと比べ、やることが多くあります。

求人情報に誤りがないかの確認や、求職者(または企業)からお問い合わせがあった時の対応、集客するための特集ページ作りや広告宣伝など、やることが多岐に渡ります。

当方の求人システム・JOB-PLACEを使用すればある程度の作業は簡素化できますが、それでも人が利用するものですから、運営者として何かとやらなくてはいけない作業が出てきます。

あくまで個人事業としてあなた自身が運営者となり、求職者や企業に対応していく、と言ったやり方でも良いでしょう。人数が増えた時に運営スタッフを雇用していくのでも問題ありません。

あるいは企業でしたら、何人かの人材で対応を決めることも出来ると思います。Aさんがお問い合わせ対応をし、Bさんがサイト更新をし、Cさんが営業活動をする、といったように役割分担をすることが出来るでしょう。

このように、個々の事業規模や状況にもよりますが、”どうやって運営していくか?”と言った運営体制を事前に決めておくことが、円滑な求人サイト運営をしていく上で欠かせないことだと思います。

職業紹介に該当しないか確認する

あなたがもし求人サイトで募集した求職者を、直接企業に紹介する場合、「職業紹介業」と判断され、厚生労働大臣の許可を受ける必要があります。

参考:民間企業が行うインターネットによる求人情報・求職者情報提供と職業紹介との区分に関する基準について

参考サイトによると、

「職業紹介」を「求人及び求職の申込みを受け、求人者と求職者との間における雇用関係の成立をあつせんすること」と定義しています。

とあります。

ただ、こうも記載があります。

求人情報又は求職者情報を提供するのみで、求人及び求職の申込みを受けず、雇用関係の成立のあっせんを行わないいわゆる「情報提供」は職業紹介には該当せず、これを業として行う場合にも法による許可等の手続は必要ありません。

ですので、通常の仕組み(運営者は求人情報を公開できる場を提供し、求職者や企業は自主的に雇用関係を結ぶ)であれば問題ありません。

では、パソコンに不慣れな企業に変わって求人情報を掲載するのはどうでしょうか?こちらに関しても特別な加工(条件の変更)を加えるのではなく、作業を代行するのであれば問題ありません。

しかし、あなたが応募や採用の勧奨を行ったり、面接日時の調節を行うのは雇用関係成立に関する便宜を図っているとなり、職業紹介に該当してしまいます。

ですので、「求職者も企業もパソコンが苦手な人を対象にするから、全部こっちで代行してあげる」というサービスを提供するなら、職業紹介業に当てはまるので注意しましょう。

その他にも、あなたが考えている求人ビジネスが雇用関係のあっせんに関わるものであれば、上記の参考サイトから厚生労働省の認可を貰う手続きをしてください。

※詳しくは参考サイト先にある「職業安定局職業紹介事業係」にご相談いただければと思います。

運営してから気づくこともあります

これまで求人サイトを運営していく上での注意事項を説明しました。まだまだ気にするべきことはありますが、あまり事前にあれこれ考えても仕方がないと思い、最低限必要だと思うことを挙げました。

求人ビジネスもその他のビジネスもそうですが、注意しなければいけないことはたくさんあると思います。改めてこうやって書き出すことで、心配になられた方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、あらかじめ注意事項を知ってるのと知らないのとでは大きな違いです。何かトラブルに遭遇しても知識があることで対処できるようになります。

そして、いくら最初にあれこれ心配していたとしても、運営してから「やっぱりこうだった!」「こうした方が良かった!」と気づくことは出てきます。

予算もそうですし、運営体制もそうですし、サイト名も後から良い名前が浮かぶかもしれません。ドメインももっと短いほうが覚えやすかったかもしれません。

しかし、そのように後から悩んでも仕方のないことです。失敗を糧に挽回できるよう努力していかなければいけないと思います。

ですので、あまり気負わずに後から何かあっても対応してやる!と言った気持ちで取り組んでいただければと思います。

また、求人サイトの運営や構築についてご不安な点がありましたら、お問い合わせにてご相談いただければと思います。ご相談いただいた内容を見て、気になることがありましたら、注意事項としてお伝えいたします。

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