求人ビジネス

未経験者が求人サイトを立ち上げる方法

未経験者が求人サイトを立ち上げる方法のイメージ

求人サイトを立ち上げるには、Web制作の知識や人材業界で働いた経験がないと駄目だと思っていませんか?

確かに「全くパソコンを使ったことがない」「一度も働いたことがない」という方が、求人サイトを立ち上げて求人ビジネスを始めるには難しいかもしれません。

しかし、求人サイトもその他のサイト形態も基本的には同じWebサイト(ホームページ)です。特別な知識がなくてもサイトを立ち上げて運営することができますし、必要な知識は運営しながら学ぶことができます。

以下の記事で紹介されている求人サイトのオーナーも、不動産業界から起業し、全く経験のない求人ビジネスを始めて成功しています。

参考:業界未経験で立ち上げた異色の求人サイト。脅威の採用成功率70%を実現する理由 | サービス業 | スマビ総研 | ベンチャー・起業家ニュース

記事にある通り、最初は個人事業として求人サービスを開始し、軌道に乗った翌年に法人化したそうです。

ですので、Web制作や人材業界で働いた経験がない方でも、求人サイトを立ち上げ、求人ビジネスを行い、事業として収益を上げていくのは難しいことではないと思います。

そこで今回は未経験者を対象に、「どうやって求人サイトを立ち上げればいいか?」について説明していきたいと思います。

目次[非表示]

競合サイトを調べる

求人サイトを立ち上げるにはまず情報を集めるのが不可欠です。あなたが構想する求人サイトと競合となるサイトが既に存在しないか調べましょう。

調べ方は検索エンジンで「(業界名)求人」「(職業名)求人」「(固有名詞)求人」などのキーワードで検索すると良いでしょう。”求人”の箇所は「転職」や「バイト」でも良いと思います。

例えばあなたがペットに関する求人サイトを作りたいのであれば、「ペット 求人」「トリマー 求人」「獣医 転職」などで検索すると良いでしょう。

既に競合となる求人サイトが存在する場合は、その求人サイトの「どこが良いと思うか?」「どこが悪いと思うか?」について自分の感想を書き出します。

これは専門的な意見でなくても構いません。「デザインが綺麗」とか「検索が使いにくい」とか、あくまであなたが見て操作した上での印象で構いません。

感想にある良い部分・悪い部分を見比べて、どのくらい”悪い”と思う箇所があるか調べてください。仮に全くケチの付けようがないサイトが有れば、そのジャンルの求人サイトを作るのは難しいかもしれません。

しかし、なにかしら「悪い」と感じる部分や、「自分ならこうする」という閃きがある場合はチャンスです。おそらく他のユーザーも感じていることでしょうから、その悪い部分を改善した求人サイトを作れば、後発のサイトでも十分勝負できます。

サービス内容を決める

次にあなたが作る求人サイトで、どんなサービス(コンテンツ)を提供するかを決めます。サービスの決め方も競合サイトを参考にするのが良いでしょう。

ただし、最初からあれもこれもとなりますと、管理が大変です。サイト運営に慣れていない段階で様々なサービスを提供するとサポートしきれなくなり、トラブルの原因につながります。

最初は以下の3つに絞ってはいかがでしょうか。

求人情報の閲覧

企業から頂いた求人情報を掲載します。求人サイトですので当然必要な機能ですが、最初は多機能にする必要はありません。求人数が少ない場合は、検索機能も必要ないと思います。

※検索しても表示されない場合、マイナスイメージを持たれます。検索機能は求人情報が10件以上になってから付けるようにした方がいいでしょう。

求人情報への応募

求職者が求人情報に応募するための機能です。応募フォームから個人情報を入力し、送信します。応募フォームを使わず、直接電話してもらう方法を取っている求人サイトもありますが、それでは管理することが出来ません。

また、求職者と企業で直接やり取りをすることで状況が分かりませんから、トラブルが合った場合も詳細を把握するのが困難です。ですので、応募フォームを使って証拠が残る形にしていたほうが良いでしょう。

記事作成

求人サイトで取り扱う業界・ジャンルに関する記事を作成します。ペットの求人サイトなら「ペットのしつけ」や「トリマーのお仕事紹介」などの記事です。

このような記事があることで検索エンジンやSNSから求人サイトへの流入を図ることができます。(専門用語で”コンテンツマーケティング”といいます)

集客やアクセスアップだけでなく、専門の記事があることでその求人サイトの特長を印象づける事ができます。サポートの役割にもなります。ですので、ぜひとも欲しい機能・サービスだと思います。

会員機能やその他の機能は?

会員機能はあってもなくても良いと思います。もちろんあった方がリピーターに繋がりますし、求人サイトとしての価値も高まってきますが、不特定多数が利用するので、会員サポートが必要になります。

あなたが複数人で求人サイトを運営するなら会員サポートをする担当者を決めても良いと思いますが、一人で運営される場合は、サポートまで手が回らないかと思いますので、最初は会員機能がなくても良いかもしれません。

その他、スカウト機能やメッセージ機能など求人サイト独自のサービスもありますが、これらについても運営に慣れていない段階で導入するのは控えた方が良いかもしれません。

まずは何よりも「運営を継続して行く」ことが大切ですので、機能を絞って最低限のサービスを提供し、無理のない範囲で運営してください。

ビジネスモデルを決める

ボランティアや趣味の一環として求人サイトを作る場合は別ですが、求人ビジネスを行う場合は「どうやって収益を上げるか?」を考えなくてはいけません。

現在、求人サイトは様々なビジネスモデルが存在します。求人サイトのビジネスモデルについては以下の記事で詳しく紹介しています。

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この記事を参考にしていただいた上で、筆者がオススメするのは成果報酬型のビジネスモデルです。上記の記事にもありますが、「採用課金」「応募課金」という方法です。

採用課金は企業が求職者を採用したときに料金が発生し、応募課金は求職者が企業に応募したときに料金が発生するビジネスモデルです。

どちらも”成果”として何らかの結果が出たときに料金を請求する形ですので、企業にとっても受け入れられやすいです。求人数が少ない新規求人サイトでも導入しやすいので、オススメのビジネスモデルです。

料金の支払いやタイミングは?

支払いは銀行振込が一番良いと思います。あなたが営業活動が得意で、掲載先の企業に頻繁に出入りする場合は、直接現金を集金しても良いかもしれません。(個人店の場合、集金型を好む場合もあります)

しかし、手間を省いて証拠を残す意味でも、銀行振込が最適だと思います。また、銀行振込もネット銀行を対象とした銀行が良いでしょう。

当方では以下のネット銀行にビジネス口座を作って使用しています。

企業もネット銀行を使用している場合は手数料も安く、即日確認できるため、大変便利に決済を行うことができます。

支払のタイミングはシステムを使用するか否かでことなります。ただし、どちらも月末締め、翌月払いが一般的だと思います。

求人サイトの構築方法を決める

競合サイトを調べ、どんなサービスを提供するか決め、収益に関するビジネスモデルも決まりましたら、いよいよ求人サイトの構築になります。

もちろん当方にご依頼いただくのが一番ですが、ご予算の関係や、最初からそこまで高機能な求人システムは必要ないと思われるかもしれません。

求人サイト構築に関する手段とメリット・デメリットについては以下の記事にて詳しく紹介しています。

求人サイト構築に関する手段とメリット・デメリットについて
求人サイトの構築手段と言っても様々な方法があります。どれを選択するか間違えると、せっかく素晴らしい求人サイトのアイディアがあったとしても、実...
求人サイト構築に関する手段とメリット・デメリットについてのサムネイル

どの手段を選ぶかはご予算と作りたい求人サイトの内容、そしてどのような運営方法を行うかになるかと思います。

会社の一事業として求人サイトを立ち上げる場合は、Web制作担当・営業担当と役割分担をすることができますが、一人でされる場合はWeb制作まで行うのは負担が大きいと思います。

特にWeb制作は専門的な知識を要するので、未経験者がこれから覚えて求人サイトを立ち上げられるようになるまで、時間がかかると思います。(これは既存の求人パッケージを利用する場合でも同じです)

ですので、一人で求人サイトを立ち上げる予定でしたら、Web制作に関することは専門の業者に任せたほうが良いでしょう。その方が効率もよく、最終的にコストダウンに繋がります。

モチベーションを保つのが成功の秘訣

未経験ですから「これをやるとどうなるか?」という結果が予測しづらく、先行きが不安です。だから行動できないという人も多くいると思います。

ただ、求人サイトの場合はネットを利用するとは言え、人対人のコミュニケーションが伴います。良い・悪い含め、何かしらの反応を得られることができます。

人と接することで新たに発見することもあるでしょうし、何か問題が起きてもそれを解決することで経験が身につきます。経験を得られることで、後のモチベーション向上にも繋がります。

特に自分の求人サイトから求職者の採用が決まった時は、「人の役に立った!」という実感が得られるので、格別な想いを感じることができるでしょう。

お金だけでなく、こういった”やりがい”を糧にサイト運営していくことで、モチベーションの向上にも繋がり、結果として求人ビジネスが成功していくのではないでしょうか。

未経験は大きな武器になる

実はWeb制作の経験がある方や人材業界で働いた事がある人と比べて、「未経験者であること」は大きな武器になります。

知識がある人はどうしてもこれまでの経験則で「こうだ」と決めつけてしまいがちですが、未経験であれば枠にはまらない、自由な発想をすることができます。

どんな提案をすれば企業は求人情報を掲載してくれるのか?どんな対応をすれば求職者は気持ちよく利用してくれるのか?など、独自の発想で従来の求人サイトにはないサービスが提供できるようになるかもしれません。

未経験だからと恐れる必要はありません。「未経験だからこそ」の発想を大事にしていただき、ユーザーと同じ目線に立ったサイト運営をしていただければと思います。

もちろん、JOB-PLACEは未経験の方やWebに詳しくない方にも求人サイト・求人ビジネスを分かりやすくご紹介していきたいと思います。

未経験者の方で「こういったことはできるかな?」と疑問に感じられましたら、ぜひお問い合わせください。

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