集客

メルマガで集客できる文章の書き方とコツ

メルマガで集客できる文章の書き方とコツのイメージ

メルマガ(メールマガジン)を集客のために利用している求人サイトは多いです。前回の記事では求人サイトでよく配信されているメルマガの種類についてご紹介しました。

求人サイトで効果のあるメルマガの種類と特徴
メールマガジン(以下、メルマガ)を配信している求人サイトは多いです。メルマガを配信することで会員登録を促進したり、既存会員の再利用を促すなど...
求人サイトで効果のあるメルマガの種類と特徴のサムネイル

求人サイトのメルマガは大きく分けて2つあります。1つは求人システムから自動で送信されるものです。新着求人であったり、希望条件と一致する求人などのメルマガがこれに該当します。

もう1つは運営側で文章を書いて送信するメルマガです。転職ノウハウや注目求人(または企業)の紹介などが該当します。こちらの方がメルマガとしては一般的かもしれませんね。

メルマガは文章で相手に情報を伝えるので、文章力や送り方が問われます。誤った内容のメルマガを送ってしまうと、迷惑メールと思われたり、不愉快な想いをさせてしまうかもしれません。

購読を解除されたり、求人サイトの利用を止めてしまうかもしれません。それだけならまだしも、SNSなどで「あそこの求人サイトは酷い!」と酷評されるおそれもあります。

そんな予期せぬトラブルを避けるためにも、求人サイトでメルマガを配信する時は書き方や内容を工夫する必要があります。そうすることで余計なクレームを避け、求人サイトの集客につながっていくのです。

そこで今回は「メルマガで集客できる文章の書き方とコツ」についてご紹介したいと思います。独自のメルマガを書いて配信したいと考えている方はぜひご参考ください。

目次[非表示]

メールですべてを伝えようとしない

一般的なメルマガはメール内だけで完結することが多いです。わざわざサイトにアクセスする必要がなく、メールで情報を受け取れるサービスとして使われています。

しかし、求人サイトのメルマガは一般的なメルマガとは異なり、「通知目的」で使用されることが多いです。メールですべての情報を伝えるのではなく、あくまで求人サイトにアクセスしてもらうために配信します。

たとえば転職ノウハウに関するメルマガを配信するとします。転職ノウハウですから、毎回テーマごとに紹介することがあり、文章も長くなりがちです。しかし、メルマガの長文はよくありません。

メールを開いた瞬間に文字がダーッと書かれてあれば、それだけで見る気を無くす人もいるでしょう。最後まで読まずに放置したり、削除されるかもしれません。

そこでメルマガを作成する時はできるだけ本文は短くしてください。自分で作成した文章を読んでみて、スッと頭に入る文量か確かめてみると良いでしょう。

また、転職ノウハウのように長くなりがちな文章は、求人サイトのブログなどに書き、メルマガでは記事ページに誘導するようにします。例をご紹介します。

■面接で好感度が高い質問とは?
面接の時に面接官から「最後に何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。この時にどんな質問をするかで採用の合否に影響されます。それは...
http://example.com/articles/123

このような形にすることでパッと見ただけでも内容を把握しやすいです。そして詳細が気になる方はURLをクリックしてくれます。URLの横に「詳しくはこちら」と、ひと言加えても良いでしょう。

URLを開くという手間は発生しますが、この形なら「興味のある人にだけ情報を提供」することができるので、読者の負担を和らげます。なにより記事に誘導することで、求人サイトの利用促進にもなります。

タイトルを工夫する

メルマガのタイトル(件名)はとても重要です。メールを受信した時に、メールソフトでまずタイトルが表示されますから、タイトル次第で開封率が変わるといっても過言ではありません。

タイトルはそのメルマガのテーマ(または記事タイトル)を現すものにすると良いでしょう。以下に「転職ノウハウに関するメルマガを配信する場合」として例を出します。

1:面接で高感度が高い質問とは?
2:【JOB-PLACEマガジン】面接で高感度が高い質問とは?

1は単純にメルマガで説明していることをタイトルにしています。これだけでも興味があれば読んでくれますが、他のメールに埋もれてしまう可能性があります。

そこで2のように頭文字に配信元の名前(求人サイト名など)を入れます。こうすることで、どこから配信されたメールなのかわかりやすく、メールを並べ替えるときも便利です。

ただし、タイトルの文字数が長すぎるとメールソフトによっては切れて表示されます。ソフトやブラウザ、ウィンドウ幅の設定により見え方は異なりますので、40~50文字以内に抑えたほうが良いでしょう。

なお、タイトルに読者の名前を入れるのはあまりおすすめしません。多くのメルマガ配信システムではタイトルに読者の名前を挿入できる機能があります。

例「(name)様におすすめの転職ノウハウ」
※(name)の部分が読者の名前に置換される。

タイトルに名前を表示することで「自分ごと」に感じ、メールを見てくれやすくなります。ECサイトや会員制サイトが配信するメルマガではよく使用されています。

しかし、タイトルに名前を入れることで貴重な文字数を消費しますし、他のメルマガと見出しが重なってわかりづらくなります。名前はタイトルではなく、本文に入れると良いでしょう。

1文を短くまとめ、適度に改行する

転職ノウハウのように伝えたいことがたくさんあるテーマの場合、文章が長くなりがちです。しかし、文章が長くなればなるほど読みづらくなり、読者が離れる原因にもなります。

以下に例文を作りましたので、ご覧ください。

面接時の第一印象はとても重要で、身だしなみが整っていなかったり、スーツにシワや汚れがあると、面接官に悪い印象を与え、採用に響くかもしれないので、面接前に必ず確認しましょう。

これでは文章が長く、内容を理解しづらいです。黙読していても苦しくなってきませんか?そこで句読点を使い、文章を短く区切るようにしました。

面接時の第一印象はとても重要です。身だしなみが整っていなかったり、スーツにシワや汚れがあると、面接官に悪い印象を与えます。採用に響くかもしれません。面接前に必ず確認しましょう。

いかがでしょうか?4つの文に区切ることで、スッキリして読みやすくなりました。このように1つの文に詰め込むのではなく、短く区切って読みやすくなるようにしましょう。

また、パソコンで閲覧した時は違和感がなくても、スマートフォンで閲覧すると長々と感じる場合があります。そんな時は適度に改行を入れて読みやすくなるように工夫しましょう。

記号や特殊文字、顔文字は使わない

☆△♪などの記号を使うと文章が柔らかくなります。若者や女性向きのメルマガでは親しみを与えることができますが、一方で多用すると幼稚なイメージや馬鹿にされていると感じる人もいます。

!のような感嘆符や?のクエスチョンマークも「!!!???」のように多用するのはよくありません。使っても1つまでにしましょう。

また、記号の中には「特殊文字」といって文字化けするものがあります。右の【】内にハート記号を入れていますが、閲覧端末によって文字化けしている方もいるでしょう。【♡】

今はスマートフォンでメールを閲覧する人も多いです。スマートフォンは特に文字化けが発生しやすいです。できるだけ記号や特殊文字の使用は控えたほうが良いでしょう。

専門用語を使わず、誰でもわかる表現にする

求人サイトでは仕事や労働に関する情報を扱うため、専門用語や難しい言葉がよくでてきます。特に業種特化型の求人サイトでは専門用語を多用する機会も多いのではないでしょうか。

しかし、専門用語がわからない人もいます。求人サイトは「これから就職しようとする人」が集まる場所ですから、詳しくない人の方が多いかもしれません。そういった人のためにも専門用語は控えたほうが良いでしょう。

もし専門用語や難しい表現が必要になった場合、「メルマガ(メールマガジン)」のように()を使って説明します。あるいはただし書きで「これはこういう意味です」と説明しても構いません。

そうすることでメルマガを見ている読者にも知識が身につき、求人応募の際も役立ちます。もし専門用語が必要な時は、できるだけ丁寧に説明するようにしましょう。

自動配信されるメルマガにオリジナル文章を追加する

冒頭でもご紹介した、求人システムから配信される「新着求人」や「希望条件に一致した求人」に関するメルマガ。これらは会員が購読を許可すれば自動的に配信されます。

ただ、自動的に配信されるからといって何もしない方がいいというわけではありません。自動配信されるメールにオリジナル文章を追加することで、メルマガの価値はグッと高まります。

大手転職サイトのエン転職では、新着求人のメルマガに「編集部だより」というオリジナル文章を追加しています。3行250文字程度のかんたんな文章ですが、ちょっとした日常のできごとや転職に関するコメントを記載しています。

※転載は許可されていないので、画面キャプチャ等は用意していません。興味がある方はエン転職でメルマガをご購読ください。

オリジナル文章を加えることで、ただの通知だったものが、メルマガとして価値を生みます。開封率の向上にもつながるでしょう。

求人数が少ないうちはメルマガを増やさない

最後は書き方というよりも取扱いに関することを説明します。

求人サイトを立ち上げたばかりや求人数が少ないうちはあまりメルマガの数を増やさない方が良いです。むやみにメルマガの種類を増やしても「配信することがない!」といった事態に陥る可能性があります。

メルマガの購読には多少なりとも手間がかかりますし、中には期待して待ってくれるユーザーもいます。その期待を裏切らないためにも、むやみにメルマガの種類を増やすべきではありません。

まずは必要最低限のものだけ扱いましょう。そして求人サイトの運営が軌道に乗り、会員数や求人数が増えた時に追加検討しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した内容は、特別な文章力がなくてもメルマガを書く時に少し意識するだけで変わってくると思います。

今はメルマガに対する開封率はだいぶ低くなりました。業種や目的によって異なりますが、およそ20%程度だと言われています。

参考:2017年業界別メールの平均開封率レポート - Benchmark Email マーケティングブログ

メルマガの種類も多く、1人がいくつもメルマガを購読している時代です。あなたのメルマガを確実に読んでもらうためには、書き方を工夫し、読者の関心を高める必要があります。

それには常に意識を持って求人サイトの運営に取り組む必要があるでしょう。どの求人が人気あるのか?求職者は何を望んでいるのか?を見極めながら、読者の関心が高い(高そうな)テーマを探しましょう。

そうすることでメルマガの購読率や開封率は上がり、求人サイトの利用も増えていきます。ぜひメルマガを使って求人サイトの集客にお役立てください。

関連記事

求人サイトで効果のあるメルマガの種類と特徴のイメージ

求人サイトで効果のあるメルマガの種類と特徴

メールマガジン(以下、メルマガ)を配信している求人サイトは多いです。メルマガを配信することで会員登録を促進した...