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アルバイトの時給が過去最高に!求人サイトに出来ることとは?

アルバイトの時給が過去最高に!求人サイトに出来ることとは?のイメージ

昨日、YAHOO!のトップページに「バイト時給 都市圏で過去最高」と表示されており、以下の記事が話題になっていました。

参考:アルバイト、時給過去最高=3大都市圏で1012円-リクルート調査:時事ドットコム

求人情報大手のリクルートジョブズ(東京)が20日発表した6月のアルバイト・パート平均時給調査によると、3大都市圏(首都圏、東海、関西)の募集時平均時給は前年同月比2.4%増の1012円と48カ月連続で増え、2006年1月の調査開始以来、過去最高額となった。

アルバイトの時給が過去最高になったのは人手不足に伴う求人意欲の高まりが背景にあるそうです。時給を上げないと求職者が応募してこないという状況が続いているからでしょう。

筆者は求人サイト構築の仕事をしているのもあり、街を歩きながら店舗に貼られている求人案内を見るようにしているのですが、確かに時給は上がっていると感じます。

筆者が学生の頃(1990年代)はコンビニや飲食店の時給が700円前後、居酒屋でも800円ぐらいでした。時給1000円となれば22時以降の深夜の仕事が多かった記憶があります。

しかし今は昼・夕で800円~900円、深夜になると1100円~1200円ぐらいのお店が増えました。筆者の時代と比べて100~200円近く高くなっている印象を受けます。

「それは時代が違うからだ」と思われるかもしれませんが、以下のニュースサイトにある消費者物価指数の統計を確認すると、1990年代と2010年代でそれほど違いがないように感じます。

参考:日本の消費者物価指数の推移 - 世界経済のネタ帳

そして奇しくも同日に日銀の黒田総裁が物価上昇目標の達成時期を先送りすると発表したニュースが話題になりました。

参考:物価2%、任期中の達成断念=19年度に先送り-黒田日銀総裁:時事ドットコム

消費者物価指数が上がっていないから給料が上がらない、給料が上がらないから消費が伸びずに物価が上昇しないという、いわゆる「負の連鎖」がありますが、平均時給が過去最高になったニュースを見ると、企業も努力している様子が伺えます。

このように日本社会全体で雇用情勢を改善しよう・労働改革しようという向きになっていますから、求人サイトもその波に乗って改革していかなくてはいけないのではないでしょうか?

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企業の人材獲得に求人サイトが貢献できること

求人情報の募集要項で明記するだけでは意味がありません。なぜ時給が上がっているのか?どうして企業は時給を上げてでも人材を欲しているのか?ということを明確に説明しなければいけないと思います。

その説明がないと単に数字として時給が表示されているだけで、求職者は実感が沸きません。実感が沸かないので、「都会だけだ」とか「一部の業種だけだよ」と不信感を抱く原因になります。

筆者のように求人サイトに詳しい人なら過去と現在を比べて「今がチャンスなんじゃないか!?」と感じるでしょう。しかし、現在求職している方は比べようがないです。

世間的に「景気が悪い」「給与が少ない」「ブラック会社が多い」という情報ばかりが広まっていますので、いくら待遇が改善されていてもそれをうのみにすることはできず、積極的な転職活動にはつながらないように思います。

そこで、現代の求職・雇用の窓口となる求人サイトが率先して「平均時給が上がっている・待遇が改善されていてる」ということをアピールする必要があるのではないでしょうか?

このようなアピールをしている求人サイトは残念ながらほとんどありません。大手求人サイトでは特集記事で時給を紹介している場合もありますが、「なぜ?」という理由について紹介しているところは少ないと思います。

その「なぜ?」を明確に説明し、企業の意図や考えを汲んだ求人サイト・求人情報を構成することで、今以上に求人市場は活性化されていくように思います。 (もちろん、企業だけでなく求人サイトとしての意思表示も必要です)

アピールの仕方は特集記事やコラムを書いてもいいですし、企業にインタビューしても良いと思います。求人サイトのトップページにバナーなどででかく表示して目立たせても良いと思います。

とにかく求職者に対して「企業はあなたを必要としています」ということを分かりやすく、正しく伝えることで求職者の心に響き、求人応募などにつながるのではないでしょうか。

今回はアルバイトの時給が過去最高になったというニュースですが、人材不足は業界・職種問わずに発生していますので、正社員や派遣社員など他の雇用形態でも変わってくるように思います。

ぜひ良いニュースがあるならそれを積極的に取り入れて、求職者にアピールできる求人サイトを構築していただければと思います。

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