新型コロナウィルスの影響が広がっています。3月2日から休校になる学校もあり、時短勤務やテレワークなどを導入する企業も増えてきました。日常生活から経済活動まで大きな影響を与えており、不安ですよね。
3月は転職やアルバイト活動などで求人が多くなる時期です。例年なら求人サイトに掲載する求人も増え、企業の採用活動は活発になっていくのですが、新型コロナウィルスの影響で、今後どうなるかわかりません。
そんな最中、Web上で採用活動を行う「オンライン面接」が注目を浴びています。
オンライン面接とは簡単に言えば、パソコンやスマートフォンを使い、画面越しで面接を行う仕組みです。双方の電話番号やアカウントを知っていれば、テレビ電話の要領で面接を行うことができます。
オンライン面接だと対面することなく面接が行えるため、新型コロナウィルスに感染するリスクを下げることができます。以前からある方法ではありますが、ここにきて注目されるようになりました。
企業からの需要が増えているということは、求人サイトでも考えなくてはいけません。そこで今回は「求人サイトでオンライン面接をする方法」についてご紹介したいと思います。
一番簡単にオンライン面接をする方法
オンライン面接を行うには、高額な機材やツールが必要だと思っていませんか?実は誰でも所持しているもので簡単にできる方法があります。それは「スマートフォンを使ったビデオ通話」です。
iPhoneなら元々インストールされている「FaceTime(フェイスタイム)」というアプリで行うことができます。お互いがiPhone同士であれば、簡単に顔を見ながら話すことができます。
Androidなら「Google Duo(グーグルデュオ)」というアプリが有名です。こちらもビデオ通話ができるアプリで、無料で誰でも使用することができます。Google DuoはiPhoneでも使用することができるので、OSを選ばないのが特徴です。
どちらもインターネットの通信回線を使用してビデオ通話を行うため、通話料金はかかりません。リアルの面接だと交通費がかかりますが、ビデオ通話だと無料なので求職者の負担も減るでしょう。
FaceTimeやGoogle Duo以外にもLINEやSkypeなどでビデオ通話を行うことができます。あらかじめ採用担当者が使用するスマートフォンに有名なアプリをインストールしておけば、対応に困ることはないでしょう。
今やほとんどの人がスマートフォンを所有しています。そのため、特別な機材を導入することなく、オンライン面接を実施することができるでしょう。
求人サイトからオンライン面接をする方法
通常の求人サイトでは、企業が決めた面接のやり方に沿って行われます。ほとんどの企業は指定の面接場所(自社内や会議室等)に応募者を呼び、面接が実施されます。
オンライン面接の場合、以下の流れになります。
1)求人サイトで特定の求人に応募する(求職者)
2)メッセージ機能などで、オンライン面接をする日時を決める(企業)
3)面接日に連絡された電話番号・アカウント宛にビデオ通話する(求職者)
4)オンライン面接を実施
5)採用結果を通知(企業)
ご覧いただくと通常の面接とほぼ同じだと感じるのではないでしょうか。端的に言えば面接をする日時を決めて、実際に会うかビデオ通話でオンライン面接をするかの違いだけです。
求人サイト上になにか特別なシステムを導入したり、機能を追加する必要はありません。企業と求職者双方で面接のやり方をリアルかオンラインか決めるだけになりますので、今すぐにでも実施することができます。
外部サービスを使用したオンライン面接
オンライン面接はスマートフォンがあれば誰でも簡単に行えるとご紹介しました。スマートフォンに限らず、Webカメラやカメラ付きパソコンなどを使用して行うことができるため、オンライン面接を実施すること自体は難しくないでしょう。
しかし、個人情報保護の観点から、スマートフォンで採用活動を行うのはまずいという場合もあると思います。個人経営のお店なら自身の端末で採用活動を行えば良いですが、複数人数の企業であれば、個人のスマホを使うわけにも行きません。
かといってオンライン面接をするためだけのスマホを用意するのは大変です。端末代や回線費など、余計なコストがかかります。そんな時に活用できるのが、ビデオ通話を提供しているWebサービスです。
FacePeerという業務効率化ツールでは、ビデオ通話サービスを提供しており、オンライン上でのリアルタイムなコミュニケーションを実現することができます。
転職サイトの「マイナビ」「イーキャリア」では、FacePeerを導入し、オンライン面接ができるサービスを提供しています。サイト上を通してオンライン面接を行うため、個人情報の開示は最小限で済みます。
FacePeerならビデオ通話用のURLを作成して相手と共有すれば簡単に繋がります。ITツールに詳しくない方でもワンクリックで簡単にリアルタイムコミュニケーションができるため、様々な年代の方でも使用できるでしょう。
オンライン面接用のコンテンツを作成する
オンライン面接を推奨していくにあたって求人サイトの運営者ができることは「オンライン面接のやり方を説明する」という、コンテンツ作成に尽きます。
まだまだ企業も求職者もスマートフォンがあれば手軽にオンライン面接ができるということを知らない人が多いです。そのため、求人サイト上で説明ページや特集ページを作り、「新たな面接の手段」として紹介しましょう。
また、あなたの求人サイトにタグ機能がある場合、「オンライン面接可」というタグを追加してください。このタグを選択している求人情報はオンライン面接が可能だとわかるため、オンライン面接を希望する求職者の応募が見込めます。
まだオンライン面接という方法自体が一般的ではないため、外部サービスやツールを使用せずに、企業・求職者個々の対応に任せると言った案内をするのが無難です。
まとめ
本記事を執筆するにあたり、大手の求人サイトをいくつか確認したのですが、記事作成時点(3月2日)では、特に「オンライン面接にしたほうが良いですよ」のようなアナウンスをしている求人サイトは見当たりませんでした。
求人サイトはあくまで企業と求職者を繋げる場所として存在しているため、当たり前といえば当たり前ですよね。ほとんどの求人サイトは面接のやり方まで説明しないでしょう。(求職者向けの面接ノウハウはよくありますが)
ただ、新型コロナウィルスの影響がどこまで広がるかで、今後の採用活動にも変化が見られそうです。長引けばオンライン面接をする企業が増え、求人サイトでの需要も増えるかもしれません。
今現在、求人サイトでできることは多くありませんが、世の中が自粛ムードになっている中でも、Webだからできることは沢山あります。その一環として、オンライン面接のやり方を説明するのも一つの手段ではないでしょうか。
もし、あなたの求人サイトでオンライン面接のことについて聞かれた際は、今回の記事を参考に説明してみてください。きっと新たな企業と求職者を繋げる情報となるでしょう。