JOB-PLACEのサービスをはじめる前に求人システムの動作テストを外部の方に依頼しました。Web制作の知識がある方からそうでない方まで複数の方にお願いしたのですが、そのやりとりでほとんどの方に言われたことがあります。「どうして求人のシステムを開発されたのですか?」と。
サイトやシステムの使い勝手よりも、なぜ求人サイトが飽和状態な現在で、求人システムを作り、求人サイトを構築するサービスをはじめるのか疑問に思われたみたいでした。
確かに有名なところから小規模なところまでたくさんの求人サイトがあります。
公益社団法人 全国求人情報協会の調査によると、2017年3月分の求人サイトでの広告掲載件数は781,979件あったそうです。
参考: 公益社団法人 全国求人情報協会 : 調査発表/求人広告掲載件数
また、Googleで検索しても多数の求人サイトがヒットする事から、既に多くの求人サイトが存在していると考えられます。数字だけ見ると、求人サイトはすでに飽和状態と言っても過言ではありませんし、JOB-PLACEをテストしていただいた方が疑問を持つのも当然だと思います。
「では、もう求人サイトを作る人は居ないのか?求人ビジネスは衰退の一途を辿るのか?」と言うとそうではありません。逆に”今だからこそ求人サイトをはじめるべき”なのです。
その理由をこれから説明します。
求人業界についての現状を説明します
確かにサイトとしては飽和状態なのが現状です。しかし、実際は企業からの求人自体はまだまだあり、人手不足が深刻化しています。
先日(2017年4月)も運送業業界の人手不足がニュースになりました。 インターネット通販の急増で宅配便の人材が追いつかず、人手不足を理由に運送業者大手のヤマト運輸は料金の値上げを発表しました。
要するに、企業は求人をかけても人が集まらない状況なのです。また、外国人労働力の重要性も高まってきておりそれに対する求人も十分に確保できていません。
事実、2016年12月の有効求人倍率(季節調整値)は1.45倍と、4ヶ月連続で改善し25年ぶりの高水準となっているというニュースがありました。
参考:12月の有効求人倍率1.43倍、2016年は求人が6.6%増 - 日本人材ニュース
前述のヤマト運輸も人材不足を解消するために1万人を採用するそうです。
このように世間の流れは人材不足解消に向けて進んでいると言えますし、それにともない新たな求人サイトの需要も高まってくるのではないか?と考えています。
事実、このJOB-PLACEをオープンする時にプレスリリースを調べたのですが、直近でも求人サイトに関するリリースがありました。飽和状態と言いつつ、どんどん新しい求人サイトが生まれているのです。
では、この潮流にベンチャー企業や起業家の方たちは乗っかっていくのか?と言えば安易にはじめられない理由があります。それは私たち、Web業界にも関係することなのです。
安易に求人サイトをはじめられない理由とは
求人サイトの制作や求人システムの開発に関する見積もりを取られたことがある方ならご存知かと思いますが、求人サイトの制作料金はとにかく高いのです。業者がフリーランス・法人にかぎらず、求人システムの開発だけで数十万円から数百万円、それにデザイン費や設定費など含めると、とても簡単には手を出せないビジネスでもあります。
ただ制作費が高いだけではありません。運営が大変なのです。
今までは情報量があれば、「良いサイト」として受け入れられてきましたが、これからは政府も多様な働き方を推進していくので、今後は「量より質のサイト」「求人の細分化」が求められてきます。
では、質を高めていき求人を細分化したサイトを作るとしたらどれ位の作業が必要になるのでしょうか?例えば、サイトを作る時の一つの流れを説明します。
求人サイトを運営するまでの主な流れ
1. 求人サイトを作る目的を明確にする
2. その目的にたいして具体的なサイトの構想考えていく
3. 構想を基に作業の目安(スケジュール)を作る
4. 必要な求人情報を集めてくる
5. 大まかなサイトのレイアウトを作成する
6. デザインを作る
7. デザインをhtmlに変えてページを作る
8. データベースの設計をしてプログラムを作る
9. サイトの動作確認テスト・運用確認テストをする
10. いよいよサイトを公開していく
ザックリとではありますがこのような作業工程が考えられます。
さらにここから求人サイトを知ってもらう為にSEOや集客テクニックを駆使していく必要があるのですが・・・「こんな膨大な作業量じゃ、お金も時間もかかるし、とても自分には出来ない」そう思われても当然だと思います。
需要が増えそうなのにビジネスを開始できない。そんな現状では「働き方改革を実現したい!」と考えられている志の高い方に対して良くありませんし、日本社会にとってもプラスにはなりません。
社会貢献に繋がるサービスを目指して
そこで、「面倒な作業を必要とせず、低価格でコストパフォーマンスが良い制作サービスがあれば新たなビジネスにもなり、社会貢献にも繋がるのではないか」そう考えてJOB-PLACEを始めました。
JOB-PLACEの開発は2015年から行い、約2年半かけてサービス開始にたどり着けました。何度もシステムの仕様を見直し、デザインのUI(ユーザーインターフェース)を変え、より良い求人サイトを運営していただくためのサービスをご用意いたしました。
JOB-PLACEは求人サイトの成長とともに様々なビジネスモデルを形成できるシステムになっています。もちろん、ご依頼後にお客様のご希望をお尋ねした上で、最適なビジネスモデルを提案させていただきます。
Webに詳しくない方でも安心して求人ビジネスが行えるような体制づくり、求人ビジネスをやる上でこれ以上ない環境をご用意しています。
求人サイトの可能性や求人ビジネスにご興味を持たれましたら、ぜひご相談いただければ幸いです。そしてあなたと一緒に社会貢献に繋がる求人サイトを作れるような日が来ることを楽しみにしたいと思います。