求人ビジネス

求人サイトで効果的なビジネスモデルとは

求人サイトで効果的なビジネスモデルとはのイメージ

求人ビジネスが起業家やベンチャー企業に選ばれ、ビジネスの手法として多く取り入れられているということは、前回の記事で解説しました。

求人ビジネスがオススメな3つの理由
ビジネスの手法は様々ありますが、その中でも求人ビジネス(求人サイトビジネス、人材ビジネスなどとも呼びます)は昔から人気があります。 特に独...
求人ビジネスがオススメな3つの理由のサムネイル

ひとくちに求人ビジネスと言っても様々な手法があります。求人ビジネスを行っていく上で最適な経営方針と戦略を練っていないと、せっかく求人サイトを作っても失敗してしまいます。

このページでは求人サイトでよく使用されているビジネスモデル(事業で収益を上げるための仕組み)をご紹介したいと思います。

目次[非表示]

掲載課金

掲載課金の仕組み (1)企業が求人情報を登録する(2)掲載料金を支払う(課金発生)

人材を探している企業が求人サイトに求人情報(求人広告)を掲載し、求人サイトの運営者は利用料金(広告料金)を頂く仕組みです。

有名な求人サイトでは以下が掲載課金を行っています。

など転職やアルバイト系の求人サイトに多い傾向です。

掲載課金は一定の期間(2週間、4週間が多いです)、求人サイトに企業の求人情報を掲載することで掲載料金を支払います。

求人サイトのターゲット層や雇用形態(正社員、派遣、アルバイトなど)によってサービス内容は異なりますが、基本的には求人情報を掲載するだけで料金が発生します。

■掲載課金のメリット

自社の求人情報が何回表示されても料金は変わりませんので、アクセス数や会員数が多い求人サイトならお得です。

掲載終了日まで多くの人の目に触れることになりますので、企業はより良い人材を獲得するチャンスが増えます。

求人サイト運営者側のメリットとしては、新鮮な求人情報を多く集めることができます。一定期間で入れ替わる期間限定情報であるため、求職者の応募促進にも繋がります。

情報の更新が早いことでSEO的にも有利ですし、ビジネス面でも安定した収入に繋がります。

■掲載課金のデメリット

求人サイトにアクセス数や集客力が無い場合、求人応募は望みにくいので企業は”掲載するだけ損”になってしまいます。

そのため、求人サイトの運営者は是が非でもアクセス数を集める努力をしなくてはいけなくなります。

求職者を集めるための広告費にお金をかけたり、作業スタッフを集めたりなどの投資が多くなります。

資金繰りが難しい新興企業や起業したばかりの方ではあまりお金をかけられないので、なかなか採用しにくいビジネスモデルと言えるかもしれません。

■掲載課金を導入するポイント

前述の通り、掲載課金型のビジネスモデルは求人サイトのアクセス数・会員数の多さが成功の鍵に繋がります。

既にアクセス数があるサイトをお持ちの方や、FacebookやX(旧Twitter)のフォロワー数が多いなど、集客に自信のある方は、初めから掲載課金を導入しても問題ないでしょう。

求人掲載料金の相場は数万円~数十万円になりますので*、掲載課金ができること=起業が成功することに繋がるといっても過言ではありません。

※求人サイトの規模により金額は異なります。

採用課金(成果報酬型)

採用課金の仕組み (1)企業が求人情報を登録する(2)求人応募がある(3)応募者を採用する(4)成果報酬を支払う(課金発生)

求人情報を掲載した企業が求職者を採用した際に、成果報酬として初めて料金が発生する仕組みです。採用課金ではなく、成果報酬型課金と呼ぶ場合もあります。

有名な求人サイトでは以下が採用課金を行っています。

など、アルバイト系や専門業界に多い傾向です。

採用課金は掲載課金とは違い、求人掲載時の費用がかからないので、いつでも何回でも求人募集をすることができます。(※求人サイトの方針により異なります)

現在多くの求人サイトでビジネスモデルとして取り入れられており、人気の手法だと言えるのではないでしょうか。

■採用課金のメリット

求人情報を掲載してもお金がかかりませんので、掲載費が無駄になりません。時間的制約もないため、企業はじっくりと条件にマッチする人材を探すことができます。

求人サイト運営者側のメリットとしては、掲載費用が無駄にならないことを理由に、多くの企業にアピールできることです。

スタートしたばかりの求人サイトや会員数が多くない求人サイトでも無料だと掲載してくれる企業は多く存在します。ですので、集客しやすい課金方法であると言えます。

■採用課金のデメリット

採用企業側のデメリットは少ないのですが、強いて言えば掲載課金と比べて最初にお金を払っていないので、求人情報の掲載や設定など、自分でやることが増えると言った点です。

利用する企業側で、PCの操作に長けた担当者がいないと困るかもしれません。

一方、求人サイト運営者側のデメリットは多くあります。なんといっても安定した収入を望めないので、自転車操業になりやすいです。

いくら集客しやすいビジネスモデルでも、アクセス数や会員数が全くない求人サイトは誰も利用してくれません。

多少なりとも初期投資は必要であり、投資しても採用課金だと収入を得るまで時間がかかるため、資金繰りが厳しくなりやすいです。

また、悪質な企業への対策も必要です。「実際には人材を採用したのに、求人システムでは不採用にして、個人的に連絡を取って採用した」といったケースも考えられます。

無料にすると悪意のある人物も呼び寄せるため、求人掲載を許可する企業を慎重に見極めなくてはいけないでしょう。

■採用課金を導入するポイント

全国や全業種を対象とした求人サイトよりも、「大阪の中央区のみ」とか「Webデザイナーのみ」とかターゲットを絞った求人サイトでは有効です。

特にあなた(求人サイト運営者)にその業界で培った知識や経験がある場合、無料掲載以外の部分でアピールできることも多く、企業の賛同を得られやすいでしょう。

安定収入がないため資金繰りは難しくなりますが、人材が採用された時にお金が貰えるということは、人ひとりの人生に携われた・役に立てたという実感を得られやすいです。

求人サイトを運営していくモチベーション向上に繋がるのではないでしょうか。

お祝い金(企業が採用した時に求職者にお金を渡す特典)を提供することで、悪質な企業やユーザーを排除しやすくなるため、お祝い金機能と併用するのも良い戦略になります。

応募課金(成果報酬型)

応募課金の仕組み (1)企業が求人情報を登録する(2)求人応募がある(3)成果報酬を支払う(課金発生)

応募課金は求人情報に応募があった際に発生する課金の仕組みです。 こちらも採用課金と同じで成果報酬型とされる課金方法です。

有名な求人サイトでは以下が応募課金を行っています。

など、他の課金と比べて少なめです。成果報酬型の求人広告と言えば、採用広告を採用する求人サイトが多いようです。(併用している求人サイトもあると思います)

■応募課金のメリット

求職者から応募があった際に初めて料金が発生するので、求人にかかるコストを抑えることができます。

採用課金と比べて安価であるケースも多く、応募があることで求人情報の反響を知ることも出来るので、ちょっとしたマーケティングのような役割もあります。

求人サイト運営者としても早めに利益を出すことが出来るので、採用課金よりも資金繰りに苦しむことが少ないかもしれません。

■応募課金のデメリット

企業が望まない人材からの応募に対しても課金が発生してしまうことです。

求職者には色んなタイプの人がいるため、応募しては見たものの面接会場に行かなかったとか、約束をドタキャンするケースもあるでしょう。

そんな事が続くと求人サイトの信用問題にも関わるし、クレーム対応に追われて求人サイトの運営がスムーズにいかなくなるかもしれません。

■応募課金を導入するポイント

掲載課金、採用課金と比べて難しいですが、人材を採用する前に応募がないと話にならないため、求人サイトのターゲット層や職種によっては十分通用するビジネスモデルになります。

例えば、人材派遣業を行っている会社だと、紹介する人材に対して一定の信用があるため、紹介料としての応募課金を導入しやすいです。

また、複数の求人サイトを運営している場合も相互リンクのような形で人材を紹介できるので、応募課金を行いやすくなります。

その他、求人情報ごとに応募上限を設定したり、求職者が面接に来ない場合はキャンセル(返金)扱いにするなど工夫することで、十分効果のある課金方法として提供できるでしょう。

スカウト課金

スカウト課金の仕組み (1)企業が求職者を検索する(2)スカウトメールを送信する(3)利用料金を支払う(課金発生)

スカウト課金という言葉は一般的ではありませんが、簡単に言いますと、求人サイトのスカウト機能を使用することで、企業に料金を請求する仕組みです。

※スカウト機能とは、企業が条件に合った求職者を検索し、対象の求職者に自社の求人情報に対して応募を促す、スカウトメールを送信する仕組みです。

今やスカウト機能を導入している求人サイトは多くありますが、有名なところで言いますと、

など、企業と求職者のマッチングに力を入れた、転職系の求人サイトで良く採用されています。

スカウトは企業自らが人材発掘を行うため、人材採用に積極的な企業にとっては魅力的な機能です。

■スカウト課金のメリット

企業自身が何に対してコストを掛けたか分かりやすいという点があります。

通常の求人であれば、どうしても”待ち”の姿勢になりがちですが、スカウト機能は企業自ら人材発掘を行うため、コスト計算が明確です。

成果を実感しやすいため、スカウトから採用に繋がれば繰り返し利用してもらいやすくなり、求人サイト運営者にとっても収入増に繋がります。

企業からスカウトを受けても求職者は必ず応募するわけではないし、拒否される場合もあります。

そのため、良い人材がいればスカウト回数も増えるため、収益を得やすいでしょう

■スカウト課金のデメリット

求人サイトの会員数だけでなく、会員の質が大きく問われます。

いくら人材が豊富にいても、企業が希望する人材を探せないとあってはスカウト機能を利用する意味がありません。

そのため、求人サイトの運営者は、幅広く・色んな経験やスキルを持つ求職者を確保する必要があります。

しかし、良い人材を集めるのは簡単ではありません。いくら広告費をかけても、質の高い求職者ばかりを集めるのは至難の業です。

自身の求人サイトに魅力を持ってもらうためには、他の求人サイトにはないオリジナルコンテンツや方向性(テーマ)が必要です。

求人サイト運営者として相応の知識・経験が求められ、サービス内容を充実させるには時間もかかるので、しばらくは赤字運営が続くでしょう。

■スカウト課金を導入するポイント

今やスカウト機能は求人サイトにとってあって当然のような機能です。

特に専門職や技術職を対象とした求人サイトの場合、企業も率先して人材発掘を行うので、多くの利用と収益を期待できます。

求人サイトをただの仕事紹介の場としてではなく、”求職者と企業のビジネスマッチング”としてもサービス提供できるため、他の求人サイトとの差別化にも繋がります。

逆にスカウト機能だけ使用してスカウト課金を使用しない(もしくは、低価格にする)のも手です。

企業がスカウト機能を利用しやすいサービス設計をすることで、積極採用の企業を増やすことになり、求人サイトを盛り上げる要因にもなるでしょう。

閲覧課金

閲覧課金の仕組み (1)企業が求人情報を登録する(2)求人情報が閲覧される(3)課金が発生する

閲覧課金(または従量課金)は、企業が掲載した求人情報に対して、求職者から閲覧(アクセス)された際に料金が発生するビジネスモデルです。

が採用しています。

求人が見られた回数に応じて料金が発生するため、費用の掛け捨てがありません。成果報酬のあらたな仕組みとして注目されています。

■閲覧課金のメリット

閲覧単価は小額(数円~数十円)なケースが多く、求人情報が閲覧されるまで料金が発生しないため、企業は低リスクで求人募集を行うことができます。

求人サイト運営者としては、求人サイトのアクセス数に応じて閲覧回数の増加=売上の増加が見込めるため、収益の期待とモチベーションの向上が見込めます。

■閲覧課金のデメリット

意図しない応募者の閲覧であっても費用が発生してしまうため、無駄なアクセスが発生する点がネックです。

また、求人サイト側のセキュリティ対策も必要です。イタズラ目的の閲覧や連続アクセスなどの対処をしなければいけません。(余計な費用を企業に計上させてしまうことになり、求人サイトの信用問題に関わります)

■閲覧課金を導入するポイント

不特定多数を多少とした求人サイトではなく、特定のターゲット層が決まった専門サイトや、過剰クリックに対する対策が取れるのであれば、閲覧課金を導入するのもありです。

アクセス数の増加という、数値で広告効果を実感できるため、企業側の納得を得られやすくなります。

実際のところ、閲覧課金型を導入する求人サイトは少ないため、ビジネスチャンスがあります。

JOB-PLACEのデフォルト機能としてシステムに組み込むことはできませんでしたが、カスタマイズのご依頼で対応することはできますので、閲覧課金をビジネスモデルとして考えている方は、ぜひご相談ください。

クリック課金

クリック課金の仕組み (1)企業が求人情報を登録する(2)求人情報がクリックされる(3)課金が発生する

求人サイトに掲載されている求人がクリックされたら請求が発生する、クリック課金と呼ばれるビジネスモデルもあります。

Indeed求人ボックスなど、求人検索エンジンと呼ばれるサイトで導入されている課金方式です。

クリック数と単価によって金額が算出され、クリックされる毎に料金が請求される形になります。

上記でご紹介した閲覧課金と似た方式ですが、閲覧課金は表示回数で請求するのに対して、クリック課金はクリックに対して請求します。

求人情報を閲覧されなくても、求人タイトルをクリックしただけで料金が発生するのが一般的です。

求人サイトのビジネスモデルというよりは、リスティング広告に近い仕組みになります。

※リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに表示される有料広告のことで、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に、そのキーワードに関連する広告が表示される形式です。

■クリック課金のメリット

自身の求人がクリックされることで、初めて料金が発生するため、確実に見てもらうことができます。

また、クリック単価は数十円からと小額で始められるため、予算が少ない企業でも利用しやすいのが特徴です。

■クリック課金のデメリット

クリックされるたびに費用が発生するため、予算の管理が難しく、予想以上の広告費用がかかることがあります。

また、広告がクリックされても実際に購入に至らなければ費用だけがかかってしまいます。

さらに、競合他社や悪意のあるユーザーが意図的にクリックするクリック詐欺のリスクもあります。

加えて、人気のあるキーワードでは競争が激しく、クリック単価が高騰することもあり、予想外に広告費用が増加する可能性があります。

■クリック課金導入のポイント

求人数が少ないと同じ求人ばかりクリックされることになり、企業からクレームがきやすいです。

そのため、数万・数十万単位の求人数が必要になり、それ以下のサイトでは導入が難しくなるでしょう。

ただ、連続クリック防止やアカウト制限などを導入することで、過剰クリックを防止することができます。

当サイトでも、過去に似たご依頼を受けたことがあるため、カスタマイズにて導入することは可能です。

コンテンツ課金

コンテンツ課金の仕組み (1)企業がコンテンツの利用を申し込む(2)求人サイトで企業を紹介する(3)利用料金を支払う(課金発生)

コンテンツ課金とは主にサイト内のコンテンツを利用することで発生する課金方法です。各求人サイトによってはオプション料金と言われることもあります。

「おすすめ求人」として求人サイトの目立つ箇所に求人情報の案内リンク(またはバナー)を設置したり、求人サイトから配信されるメールマガジンで紹介したりなどが一般的です。

その他、掲載できる画像の点数を増やしたり、動画を掲載できるようにしたり、代表者のインタビュー記事を掲載するなどもあります。

JOB-PLACEの求人システムにコンテンツ課金として課金する仕組みはありませんが、「おすすめ求人」や、サイト内の上下左右にバナー広告を設置できる機能はありますので、別途費用をいただくようにすることはできるかと思います。

■コンテンツ課金のメリット

何と言っても多くの課金方法を用意できるということです。インタビュー記事や特集ページを作成する場合は手間がかかりますが、求人サイト内にバナー広告を掲載する程度であれば、それほど手間なく行うことができます。

「ライバルのA社がバナー広告を設置しているから、自社も設置しよう!」と、企業同士の競争を促すことにもなり、利用が促進されます。

■コンテンツ課金のデメリット

コンテンツ課金としてオプション料金を支払うということは、それだけ特定の企業を優遇することになります。求人サイトに対して、不信感を抱く企業が出てくるかもしれません。

また、求職者に対しても「この企業には特別料金で優遇してやっている」感が出てしまうため、コンテンツ課金の種類によっては、求職者さえも避ける要因になるでしょう。

■コンテンツ課金の導入ポイント

多少のデメリットはあるものの、運営方法を工夫して収益になるコンテンツを用意するということは、経営者として大事な経営方針であるともいえます。

なお、JOB-PLACEにはコンテンツ課金を行えるような豊富な機能が揃っています。

課金機能と連携していませんが、連携するようにカスタマイズすることもできますので、コンテンツ課金を導入してシステム化したいと考えられている場合は、ぜひご相談ください。

定額料金

定額料金の仕組み ①企業が定額利用を申し込む②求人サイトを1ヶ月利用する③利用料金を支払う

これまでご紹介した方法は求人サイトを利用したら課金(利用料金が発生)されるビジネスモデルでした。

しかし、求人サイトの機能を定額料金で提供するビジネスモデルがあります。月額で一定の金額を支払う方式が多く、サブスクリプション(サブスク)とも言われています。

以下の求人サイトでは定額料金を採用しています。

定額料金は携帯電話や動画配信サービスなどで採用されていますが、求人サイトで採用しているところは少ないです。

ただ、アルバイトや短期の仕事など定期的に人材が欲しい企業だとコストを抑えられるので、魅力的なビジネスモデルだと言えるでしょう。

■定額料金のメリット

毎月一定の収入が期待できるのは運営者にとって大きなメリットになります。

企業が解約しない限り、毎月収入を得ることができるので、資金繰りに困る事がなくなり、投資もしやすくなります。

定額料金は期間内であれば何回求人を掲載しても、何人採用しても利用料金は変わりません。よく求人サイトを利用する企業にとって、毎回課金されるよりもコスト削減になり、お得になります。

また、メリットは料金面だけではありません。企業の利用回数が増えることで、求人サイトの情報量が増します。

新着求人の数も増えるので、求人サイトへのアクセスや会員登録の数も増えやすくなるでしょう。

■定額料金のデメリット

求人サイトに求められる要求が高くなります。会員数、会員の質、採用実績、ネットでの評判など、あらゆる面で高度なサービスを要求されます。

料金プランだけ用意して実際に契約した後、「効果がなかった」となれば、すぐに解約されてしまいます。

また、サポートに対しても要求が高くなります。サーバーの安定稼働はもちろん、迅速な問い合わせ回答や電話サポートなど求められるでしょう。

1ヶ月まるまる利用される可能性があるわけで、常に体制を整えておく必要があります。

そのため、新しく起業した人やスタートアップ、新規求人サイトで導入するのは敷居が高いビジネスモデルかもしれません。

■定額料金を導入するポイント

求人サイト自体がある程度成熟し、会社の規模も大きければ導入に支障はないです。しかし、そうではない場合、サービス内容を工夫する必要があります。

単純に「求人情報をいくつも掲載できる」「何人採用しても定額」では難しいです。

定額料金を導入するには「企業が1ヶ月分のお金を払っても良い価値が求人サイトにあるか?」を考え、通常の求人サービス以外のメリットを提供しなければいけません。

たとえば「求人登録を代行する」というサービスが考えられます。定額料金を望む企業は大量採用を考えていることが多いため、何度も求人登録の必要があります。PCの操作が得意な担当者でも数が多いと時間が掛かるでしょう。

加えて「求人原稿を作成する」というサービスも考えられます。

求職者は求人情報を見て応募するわけですが、文章が適当だとどんな条件が良い求人でも応募に繋がりません。大量募集だと前回の内容をコピーすることも多く、簡素な内容になりがちです。

そのため、求人原稿を代行してあげれば文章が苦手な担当者には魅力的なサービスになります。

「文章を作成する」という作業に時間がかかっていることを推測してもらえるため、定額料金を支払う価値を生み出すことができるでしょう。

他、携帯キャリアのように「利用しなかった月はキャッシュバック(繰り越し)」のような保証があっても面白いです。保証があることで早期解約を避け、継続して利用してもらいやすくなります。

いづれにしても、定額料金を導入する場合は求人サイトの機能やサービスだけでなく、「どれだけ手間がかかっているか?契約するとどのくらいそれを軽減できるか?」を考えて、ビジネスモデルを構築しましょう。

スタートアップに効果的なビジネスモデルとは

以上、求人サイトで導入できる8種類のビジネスモデルを解説しました。

これらは求人サイトで取り入れられているだけでなく、他ジャンルのサイトでも取り入れられているビジネスモデルです。

どのビジネスモデル・課金方法を選ぶかは求人サイトの運営者であるあなたの経営方針や予算、ターゲット層によりますが、スタートアップ(起業・立ち上げ)時に導入するのであれば、採用課金が一番取り入れやすく、効果が望める方法だと言えるでしょう。

採用企業は初期費用がかからないので、求人サイトのアクセス数や会員数が少なくても求人掲載してくれやすいです。

求人情報がないと求人サイトとして魅力がないため、できるだけ多くの求人情報を集める意味でも、採用課金はもっとも導入しやすい手法だと言えます。

ただし、現在では採用課金を取り入れる求人サイトが多くなってきました。

ビジネスモデルとしてそれだけではアピールが弱いので、他に特別な魅力(あなたの求人サイトに求人広告を掲載する理由)が必要になってくるでしょう。

もちろんJOB-PLACEでは「どんな求人サイトにするか?どんな課金方法を採用するか?」というのをお申し込み前にご相談いただくことが可能です。

ぜひ、あなたに最適なビジネスモデルを見つけていただき、求人ビジネスをはじめてください。

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