アイディア

趣味を活かした求人サイトの作り方

趣味を活かした求人サイトの作り方のイメージ

求人サイトを構築する前にまず「どんな求人サイトを作ればいいか?」で悩まれると思います。

条件を絞らず全国・全業種を対象とした求人サイトを作るのも良いのですが、そのような広範囲を対象とした求人サイトは大手を含め、競合となるサイトが多く存在します。なかなか新規参入は難しいのが現状です。

そこで、地域を絞ったり業種を絞るなどして、独自性を出した求人サイトを作る必要があります。独自性のある求人サイトであれば、新規求人サイトであっても利用してくれやすくなります。

ですので、「どんな求人サイトを作れば良いですか?」と、お客さまから相談された時は「営業されている地域や現在の職業に関する求人サイトを作ってはいかがですか?」と提案しています。

しかし、地域や業種を絞っても競合サイトは存在します。全く存在しない場合は大きなビジネスチャンスになりますが、求人サイト自体は飽和状態でもありますので、全く競合が存在しない分野と言うのは難しいです。

そこで、別の考え方として「好きなことや得意分野を活かした求人サイトを作る」という方法があります。ビジネスを柱とした求人サイトではなく、趣味やエンターテインメント性を重視した求人サイトを作るということです。

今回は「趣味を活かした求人サイトの作り方」についてご紹介します。

目次[非表示]

趣味を活かした求人サイトとは?

「求人サイトは仕事を探す場所なのに、趣味を活かすってどういうこと?いいの?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

確かに求人サイトは仕事を探す場所で、ビジネス目的で利用されるのが基本です。しかし、あまり仕事仕事した”ビジネス臭”がするサイトになると、堅苦しくなります。

また、労働者は給与や条件面ばかりを重視しているわけではありません。職場環境や人間関係も重視しています。これらが悪い環境だとどんな条件が良い職場でも長続きしないでしょう。

人間関係が良くなる条件のひとつに「趣味が合う」という要素があります。職場で趣味について話したり、一緒に楽しむことでコミュニケーションが生まれます。

社員同士でコミュニケーションが取れれば、些細な事でいざこざが起きづらくなり、職場の雰囲気もよく、仕事も円滑に進むのではないでしょうか?少なくとも「話が合わないから辞める」という退職者は減らせると思います。

趣味を活かすというのは社内のコミュニケーションだけに留まりません。取引先で同じ趣味を持つ方がいれば、話のネタになるでしょうし、そこから信頼が生まれて新たな仕事に繋がる可能性もあります。

このように「趣味を仕事に活かす」というのは大変効果のある戦略のひとつになります。

趣味を活かした求人サイトアイディア

それではどんな求人サイトを作れば良いのでしょうか?一番は運営者であるあなた自身の趣味や好きなことを活かした求人サイトにしていただければと思います。その方がサイトも作りやすいと思います。

しかし、そうは言ってもなかなか思いつかないかと思いますので、いくつか求人サイトのアイディアを提案したいと思います。

サッカー好きが集まる求人サイト

サッカー好きのイメージ

Jリーグや海外リーグなど、サッカーの試合を見るのが好きな人は多くいます。そのような方たちを”サポーター”と言って、サッカーの世界では「12人目の選手です」と言われるぐらい、一生懸命応援している人がいます。

見るだけでなく、実際にサッカーをやっている人も多いと思います。サッカーとは少しルールが異なりますが、社内にフットサルチームを作って活発に活動している会社も多いです。

求人情報専門企業のアイデムは「AIDEM CUP」といってフットサルに関する大会を主催しています。

参考:参加費無料の全国大学生フットサル大会アイデムカップ[AIDEMCUP]

アイデムカップは大学生が中心のようですが、このような大会を求人企業が主催するということは、後のビジネス(就職の斡旋)に繋げられるという狙いもあるのではないでしょうか?

ここまで大きな規模でなくとも、求人サイトでサッカーやフットサルを扱い、求人情報を紹介するとともに、各企業のサッカーチームを紹介することもできると思います。

サッカーが好きな人やフットサルチームに入りたい人が応募してくるかもしれません。また、企業同士で試合をしたり、大会を開催するなど盛り上げることが出来るでしょう。

将棋好きが集まる求人サイト

将棋好きのイメージ

2017年7月に中学生棋士の藤井聡太四段が、公式戦29連勝を達成し、30年ぶりに新記録を更新したことが日本中の話題になりました。藤井聡太四段の影響で将棋をはじめる人も続出し、ブームにもなっています。

将棋は将棋盤さえあればどこでもすることができます。少々ルールは複雑ではありますが、スマートフォンの将棋アプリを使えばオンライン対戦も行えるので、将棋を覚えながら上達することができます。

プロでは藤井聡太四段のように若い人もしていますが、アマチュアレベルであれば、特に中高年の方が多く嗜んでいるのではないでしょうか。頭の体操にもなり、ボケ防止にも良いと評判です。

筆者の父親も昼の休憩時間に同僚と将棋を指すそうです。勝った・負けたに関わらず、将棋をすることで良いコミュニケーションになり、職場の雰囲気や人間関係も良くなったと言っていました。

テレビゲームやスマホゲームだと一人ですることが多いですが、将棋のように対面で行うゲームだとコミュニケーションが生まれます。周りで見ているギャラリーも含め、楽しくゲームに参加することが出来るでしょう。

こういったゲームでコミュニケーションをとることを「ゲーミフィケーション」と言います。ゲームの力でビジネスを活性化したり、人間関係を円滑にするといった考え方です。

ゲーミフィケーションをビジネスに活かした企業も多く存在します。本記事では詳しく紹介しませんが、興味がある方は以下のサイトをご覧ください。事例もたくさん載っています。

参考:ユーザーを掴んで離さない『コンテンツのゲーム化』!もう知らないでは済まされないゲーミフィケーション活用事例集

求人サイトではゲーミフィケーション自体を取り扱うわけではありませんが、将棋のように気軽に楽しめるゲームを用いて、社内コミュニケーションに活用することはできると思います。

グルメ好きが集まる求人サイト

グルメ好きのイメージ

趣味のひとつに料理がありますが、自分で作るだけでなく「食べることが趣味」だという人もいます。飲食ポータルサイトで「美味しい」と評判のお店に行って、ブログやSNSに写真を投稿することは、ひとつの文化になっています。

そんなグルメ好きな人も「一人では入りにくいお店」があります。ラーメン屋や牛丼屋などのチェーン店なら別ですが、焼肉とか鍋料理とか一人で入りにくいお店はあります。

学生時代は友達と一緒にお店巡りをしていても、社会人になるとなかなか時間が合いません。やはり会社の同僚と行く機会のほうが増えるのではないでしょうか?筆者も会社員時代は同僚とよく外食していました。

筆者の場合はファミレスや居酒屋などチェーン店が多かったのですが、食事をしながら仕事のことを話したり、上司の悪口を言ったり(苦笑)など、話すことで仕事のストレスが吹っ飛ぶぐらい楽しかったのを思い出します。

このように「人と食事をする」というのはコミュニケーションを取る上で大変重要です。同僚との関係を深め、ストレス発散や仕事を円滑に行うことにも繋がります。

そこで「グルメ好きが集まる求人サイト」があればどうでしょうか?昼休憩や終業後に同僚と一緒に食べ歩き、お店の感想などを語り合ったりなど、コミュニケーションを取る機会も増えるでしょう。

また、グルメ情報を求人サイトで公開するのも面白いと思います。「○○会社がオススメするお店!」などを求人情報で紹介することで、その企業のセンスと自分のセンスを図ることができ、それが応募のきっかけにもなります。

趣味を活かした求人サイトにはメリットが多い!

趣味を活かした求人サイトというのは、主に労働者同士のコミュニケーションに役立てるのが狙いですが、求人サイトの運営者にとってもメリットがあります。

自分が好きなことを取り扱ったサイトを作るわけですから、サイトの更新をするのが苦になりません。趣味のことならいくらでも語れるという方も多いのではないでしょうか?

趣味がサッカーや野球なら、毎日のように試合をしていたり、チームや選手に関するニュースがあります。求人サイトの情報コンテンツを作る上でもネタに事欠きません。

また、企業に対する営業活動にも有効です。もし企業の採用担当者がサッカー好きな人だったらどうでしょうか?「サッカーが好きな人が集まる求人サイト」や「サッカーが好きな人が作った求人サイト」を利用したいと思うはずです。

このように、趣味を活かした求人サイト作りというのは、運営者にとってもメリットが多く、サイト運営を長続きできる要因にもなります。

まとめ

この記事を書くために趣味を活かした求人サイトが無いか調べました。しかし、全然見つかりませんでした。探し方が悪い可能性はあるものの、ほとんど実在しないのが現状ではないでしょうか。

地域や業種を絞った求人サイトはあっても「趣味で絞る」というのは見逃されやすいように思います。ビジネスは人が考えていないことをすると成功しやすいと言われるので、ここに大きな可能性があるのではないでしょうか?

もちろん、一番大事なのは「仕事をすること」です。趣味はあくまで二の次で、仕事を頑張るから趣味を満喫できるようになります。仕事を頑張った結果得られる、ご褒美のような要素かもしれません。

しかし、これまで説明したように「趣味がきっかけとなって仕事を頑張れる」といった考え方をすることができます。仕事が中心になるとどうしてもストレスが溜まり、長続きすることはありません。

求人サイトを作るにしろ、利用するにしろ、端から見て楽しそうなサイトというのは利用したくなるものです。特にビジネス要素が強い求人サイトというのは尚更、”楽しさ”を意識する必要があるのではないでしょうか?

もしあなたが「求人ビジネスに興味があるけど、どんなサイトを作ったら良いか分からない」と感じた時、まずは自分がどんなことについて興味あるか?何が好きかを思い出してみてください。

好きなことを挙げていき、その中で社会人の利用者が多く、特別な知識を必要としない趣味が見つかれば、絶好の求人サイトアイディアになることでしょう。

ぜひ「趣味を活かした求人サイト」を作って、楽しくサイト運営をしていただければと思います。

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