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求人サイトの集客にSNSを使う方法

求人サイトの集客にSNSを使う方法のイメージ

TwitterFacebookInstagramなど、ユーザー同士のコミュニティができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は世界中で多くの方に利用されています。

SNSの登場で「WebサイトはSNS経由で見る」という方も増えました。以下の記事では、「検索エンジンよりSNSを使って情報収集する若者が多い」という調査結果もあります。

参考:Yahoo!、Google検索はもう古い? 若者はツイッターやインスタグラムでなにを検索しているのか|ネット通販情報満載の無料Webマガジン「ECzine(イーシージン)

また、当サイトのお問い合わせでもSNSに関する相談をよくいただきます。SNSは外部からSNS内の情報にアクセスできるツールを提供しているので、それを求人システムに組み込んで連携させることもできます。

※SNSによっては提供していない場合や、使用するのに条件(開発者登録など)がある場合があります。

そこで今回は「求人サイトの集客にSNSを使う方法」をご紹介したいと思います。

目次[非表示]

新着求人情報を投稿する

求人サイトで新しく登録された求人情報をSNS上で紹介します。Twitterならツイートで、Facebookならニュースフィードを使います。求人サイトのSNS利用で一番オーソドックスな使い方だと思います。

求人サイトのSNSアカウントをフォロー(共有、友達登録)しているユーザーのページに投稿内容が表示されますので、わざわざ求人サイトにアクセスしなくても情報を受け取ることができます

投稿内容は主に求人情報のタイトルや条件(地域や職種、給与など)になると思います。その投稿を見て興味があれば求人情報にアクセスし、求人応募すると言った流れです。

使い方としてはメールマガジンに似ているかもしれません。メールマガジンはメールで情報を受け取りますが、それをSNSに置き換えた形になります。SNSの方がアクセス頻度が高い場合は有効です。

新着求人情報を投稿するメリット

SNSを頻繁に利用する人にとっては随時情報を受け取ることが出来ます。今はSNSをスマートフォン(以下、スマホ)で見ているケースも多いので、スマホの通知機能などですぐに情報の確認が可能です。

また、SNSアカウントをフォローするだけなので、求人サイトの会員になって毎日アクセスしたり、メールマガジンを購読したりするよりも手軽に情報を受け取ることが出来ます。

求人サイトの運営者としては、アクセスアップや利用促進が期待できます。メールマガジンを発行するよりもコスト(システム費など)はかかりません。

新着求人情報を投稿するデメリット

情報の配信が多くても少なくても良くないということです。相手のタイムライン上に表示されるため、配信が多ければうっとうしく思われてフォローを外されますし、少なければ忘れられます。

また、ほとんどのSNSの場合、文字数制限などで一度に多くの情報を配信することは出来ませから、何度も投稿することになります。するとやはり迷惑がられてフォローを外される可能性があります。

新着求人情報としての使い方

デメリットに書いたように、何度も投稿するとタイムラインに埋もれたり、迷惑に思われる可能性があります。ですので、目安としては週に1~2回ぐらいがちょうど良いでしょう。

投稿内容についても多くの情報を投稿するのではなく、タイトルや職種、給与や条件の一部をアピールポイントとして投稿するようにします。

以下は求人サイトが新着求人情報としてTwitterに投稿しているアカウントです。

Find Job! 新着求人情報(@new_find_job)さん | Twitter
IT・Web業界を対象とした求人情報サイト「Find Job! 」の公式アカウント。

・求人サイト work waveバイト(@tonami_workwave)さん | Twitter
祝い金付きのアルバイト探しの「work wave」の公式アカウント。

g-job(@G_job_jp)さん | Twitter
ゲーム業界専門転職サイト「G-JOB」の公式アカウント。

他、Twitterにある検索フォームから「新着求人」で検索すると、各求人サイトが投稿しているツイートを確認することができます。ぜひ参考にしてみてください。

注目記事を投稿する

新着求人と同じく、求人サイトの更新情報を投稿する使い方もあります。特にブログで転職ノウハウやお役立ち情報を掲載している場合は有効です。

ブログシステムにもよりますが、記事投稿完了と同時にSNSに自動的に情報(タイトルや本文の一部など)を投稿する機能があります。これを使えば、わざわざSNS上で改めて投稿する必要はありません。

※SNSアプリを使用し、ブログと連携させる必要があります。

ブログではなくても運営者が「この記事(ページ)を見て欲しい」と思った記事を定期的に投稿することで、SNSユーザーにアピールすることができます。

注目記事を投稿するメリット

新着求人だと現在求職者の方にしか見てもらえません。ですが、注目記事の場合は求職者以外も対象になります。時事やニュースに関連した記事や興味が引くテーマの記事であれば、求職者以外も読んでくれます。

また、TwitterやFacebookにある「いいね!」のように、記事自体を評価をしてもらえることがあります。評価が溜まると注目を集め、相乗効果で記事へのアクセスが高まります

評価が高い記事はリツイート(引用)してもらえたり、ブログやユーザーのサイトで取り上げてくれるかもしれません。新しい記事でなくても評価がされていることで取り上げてもらいやすくなるのです。

注目記事を投稿するデメリット

こちらも新着求人と同じく投稿頻度が鍵になると思います。特にブログの場合は投稿頻度が多くなりがちなので、ブログで注目記事を書いている場合は注意が必要です。

また、求人サイトの運営者からしたら「あれもこれも注目して欲しい」となりがちですが、ユーザーにとってはその限りではありません。時事ニュースの引用など内容が薄い場合は、嫌がられる可能性があります。

注目記事を投稿する使い方

転職ノウハウや就職活動に関する考え方の記事を投稿するのも良いのですが、それではありきたりで面白みがありません。その求人サイトならではの特色ある記事を、”注目記事”として投稿していただければと思います。

以下は求人サイトが注目記事をTwitterに投稿しているアカウントです。

・CodeIQ [コードアイキュー](@codeiq)さん | Twitter
ITエンジニアの実務スキル評価サービス「CodeIQ」のアカウント。リクナビNEXT系列のサイト。

・はたらいく(@hatalike)さん | Twitter
リクルートが運営する、求人・転職情報サイト「はたらいく」の公式アカウント。

・エコリク(@ecoriku)さん | Twitter
環境分野の人材ソリューションを行っている「エコリク」の公式アカウント。

・リクナビNEXT - ホーム | Facebook
社会人の転職サイト「リクナビNEXT」のFacebookアカウント。主にビジネス情報コンテンツである「リクナビNEXTジャーナル」の記事を投稿しています。

・paiza - ホーム | Facebook
ITプログラマー・エンジニアを対象とした求人サイト「paiza」のFacebookアカウント。主にpaizaの開発日誌の概要を投稿しています。

TwitterやFacebookなど、SNSによっても見せ方は違ってきますが、テキストと画像を効果的に使い、ユーザーの注目を引くような投稿をしています。

キャラクターがつぶやく

求人サイトの投稿は就職・労働・経済に関する内容になりがちなので、どうしても堅苦しくなり、重さがあります。そこでキャラクターを使い、そのキャラクターがつぶやくことで重さを緩和します。

投稿内容も求人情報や労働に関するものではなく、日々の出来事や季節のニュース(暑い/寒いなど)を投稿します。そうすることで親しみやすさが生まれ、フォローしやすくなります。

キャラクターがつぶやくメリット

求人サイトの運営者自らがつぶやくよりも、擬似化したキャラクターを使用することで、仕事やビジネス要素を緩和し、親しみやすさがでます。日々の出来事や人々が興味のあることをつぶやくことで、宣伝臭さも抜けます。

最近はお城や車など、人でないものを人の形にして表現するのが流行っていますが、求人サイトで扱うテーマを元に擬似化したキャラクターを作るなど、面白いと思います。

有名企業以外、企業のSNSアカウントはなかなかフォローしてもらいにくいのですが、キャラクターを通して親しみを与えることで、フォローしてもらいやすくなると思います

キャラクターがつぶやくデメリット

逆に軽さを売りにしていると真面目な投稿(求人情報など)がしづらくなります。キャラクターが特定企業を応援するような投稿をしていると違和感を持つ人も出てくるでしょう。

また、ふざけ過ぎは禁物です。たまに企業アカウントが炎上(批判の対象)する時がありますが、それはキャラクターを通して投稿しているので、実物が見えずに羽目を外してしまうからです。

キャラクターがユーザーに受けない場合もあり、何を言っても否定的に取られることもあります。キャラクターのデザインにも注意を払う必要があります

キャラクターがつぶやく使い方

求人サイトとしては求人情報を中心とした投稿をしていきたいでしょうが、そればかりだと宣伝臭が出てしまうので、日々の出来事や世間話を多く投稿し、イメージ戦略に利用する方が良いと思います。

以下の求人サイトではキャラクターを使い、効果的に求人サイトの利用促進とイメージアップを図っています。

・「an」アンドーくん(@weban)さん | Twitte
アルバイト求人情報サイト「an」のキャラクター「アンドーくん」のアカウント。映画・漫画・スポーツなど思わず挑戦してみたくなる「an超バイト」情報としてアルバイトニュースを投稿しています。

・ジョブーブ /タウンワーク(@joboob_townwork)さん | Twitter
地域密着の求人サイト「タウンワーク」のキャラクター「ジョブーブ」のアカウント。キャラクターを全面に押し出した緩いツイートが人気です。

・ビズコ@飲食求人クックビズ【公式】(@cookbiz)さん | Twitter
飲食求人サイト「クックビズ」のキャラクター「ビズコ」のアカウント。キャンペーン情報やグルメに関することを投稿しています。

・エン転職(縁ゆかり)(@en_tenshoku)さん | Twitter
総合求人・転職情報サイト「エン転職」のキャラクター「縁ゆかり」のアカウント。注目の求人情報やお役立ちコンテンツ、日々の出来事などを投稿しています。

どのアカウントも個性的で思わずフォローしてみたくなるキャラクターだと思います。画像も合わせて投稿するなど工夫しており、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

企業を宣伝する

求人サイトは求人募集をしている企業を紹介するサイトなので、企業宣伝の意味もあるサイト形態になりますが、それをSNSでも行う方法があります。

企業宣伝をするメリット

企業にとっては、求人サイトだけでなくSNSで紹介してもらえることで、自社の求人情報をより多くの求職者にアピールできるので、メリットになります。

求人サイトの運営者としては、企業に対するサービス・サポートの一環にもなります。企業自体に良いイメージがある場合、相乗効果で求人サイトへの利用にもつながるでしょう。

企業宣伝をするデメリット

一般的にネットを利用するユーザーは広告・宣伝というものを嫌います。SNSのようにユーザー同士でコミュニケーションを行う場で企業宣伝があると、嫌悪感を抱くユーザーも出てくると思います。

企業宣伝の使い方

単純に求人情報を掲載している企業のデータをそのまま投稿しているようではアピールになりません。宣伝臭が出てくると思いますし、「いいね!」されることもないでしょう。

ただ、もともと宣伝目的ですから、別に宣伝臭が出ても良いとは思います。投稿がたまたまその企業について調べた人の目に止まり、興味を持ってもらうというのも有りです。

そう思ってSNSを調べていたのですが、なかなか求人サイトの公式アカウントで企業宣伝まで行っているところは見つかりませんでした。(関連サイトで紹介しているのはありましたが)

やはり特定企業をSNSで扱うのは良くないという判断でしょうか。しかし、筆者はSNSで企業宣伝をしても上手く求人情報に誘導できる使い方もあると思います。

企業の理念や取り組みなどを概要として紹介し、求人情報や企業紹介ページのリンクを併記します。その概要を見て興味を引けば求人サイトにもアクセスしてもらえるのではないでしょうか?

求人サイトのSNS利用は難しい!?

ここまで4つの活用方法を紹介しました。どれも比較的オーソドックスな方法であり、求人サイト以外のジャンルでも良く使用されていると思います。

ただ求人サイトのSNS利用を調べていくと使い方が難しいなと感じました。というのもSNSの使い方を間違えると、求人サイトに求人掲載をしている企業にも迷惑がかかってしまうからです。

例えばキャラクターを使って日常のことをつぶやいたとしましょう。2016年に流行語にもなった「保育園落ちた日本死ね」という話題があります。

参考:「保育園落ちた日本死ね」から一年、テレビとネットは保育園問題をどう語ってきたか(境治) - 個人 - Yahoo!ニュース

保育園に落ちたので働けない、「一億総活躍」と政府は言うが活躍できないということを、ある匿名ブログで投稿した人の記事が世間を賑わせました。

この話題は労働に関することですから、SNSで取り上げて持論を投稿したとします。そうすると、人によって「そうだ」という意見もあれば「そうではない」という意見も出てきます。

単に求人サイトの運営者とユーザーで意見を交わす(ディベートする)ような展開になれば良いのですが、それが求人サイトに求人掲載している企業に波及してしまうおそれがあります。

もし求人サイトで保育園を運営している会社が利用していたら、その企業に批判が及ぶかもしれません。あるいは、「託児所や育児休暇がある会社を掲載しろ!」という批判も出てくるかもしれません。

ですので、いくら世間で話題になっているニュースだとは言え、安易にSNSで取り上げづらいのです。もし投稿が原因で求人掲載している企業に批判が行くと大変です。

話題のニュースを取り上げられないと、どうしても宣伝やありきたりの内容になり、投稿するネタにも困ります。「企業宣伝に使う」でご紹介したように割り切るのも良いのですが、ユーザーの注目をあびるのが難しくなります。

企業だけでなく求職者に対しても難しい面があります。というのも求人や仕事というのは個人情報であり、プライバシーポリシーに関わります

中には企業名を出して就職した・退職したという話を自身のブログやSNSで投稿しているユーザーもいますが、大半は自分がどこで働いているかフォロワーには知られたくないと思います。

大手求人サイトのように求人数が数万~数十万件あるようなサイトなら気にしなくても良いかもしれませんが、求人数が少なかったり、特定地域や業界に特化した求人サイトの場合、範囲が狭まります。

ですので、求人サイトのSNSアカウントをフォローするのは「ここで転職活動をした」と推測されかねず、安易にフォローも出来ません。(考え過ぎかもしれませんが、女性ユーザーは気をつけた方が良い場合があります)

そういう配慮も必要なので、双方向のコミュニケーションが取れるSNSを求人サイト運営で活用しづらいというのはあると思います。どうしてもお知らせや宣伝などの一方通行になりやすいでしょう。

しかし、今や検索エンジンと同じぐらいSNSも利用されています。SNSの方が信用できるというユーザーも多いので、求人サイトでもSNSを積極的に活用していきたい所です。

今回の記事では比較的オーソドックスな使い方をご紹介しましたが、もっとSNSならではの使い方があっても良いと思います。

Instagramのように写真を多く投稿し、写真から企業の雰囲気を感じ取ってもらい、求人応募につなげる事もできると思います。

あるいは動画を使うのも面白いと思います。スマホで撮影した動画を投稿して企業の雰囲気を伝えるのも面白いと思います。キャラクターを使うなら、キャラクターが企業に訪問したという体でも良いですね。

SNSの特性を利用して、ユーザーにアンケートを取ったり、悩み相談に応じるような使い方もできると思います。そうすることで、コミュニケーションを促進し、求人サイトの利用にもつながるのではないでしょうか。

工夫次第ではもっともっとSNSの活用を広げられそうです。また良いアイディアや使い方がありましたらご紹介したいと思います。

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