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求人サイト構築に役立つマーケットリサーチの方法

求人サイト構築に役立つマーケットリサーチの方法のイメージ

マーケットリサーチ(または市場調査)とは商品やサービスの市場を調べ、顧客のニーズに合うかどうか、欲求を満たせるかどうか調べる手法のことです。主にマーケティングの一貫として行われています。

求人サイトを構築する場合も事前のマーケットリサーチが大切です。ただ作りたい求人サイトを作るだけでは収益を上げることはできず、ビジネスとして成立させるのは難しくなります。

そこで今回は初めて求人ビジネスを行う方を対象に、求人サイト構築を行う上で役立つマーケットリサーチの方法についてお話したいと思います。

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マーケットリサーチの前に

実際にマーケットリサーチを行う間にまず確認しておかなくてはいけないことがあります。それは作りたい求人サイトのイメージが固まっているか?ということです。

求人サイトの機能やコンテンツは別として、「こんな求人サイトが作りたい!」と決まっているのなら、その求人サイトに必要なマーケットリサーチを行えば良いです。

しかし、ただ「求人サイトを作りたい」と思っているだけではリサーチ対象が定まらず、何を調べて良いかわかりません。ですので、まずは作りたい求人サイトのイメージを固めることからはじめましょう。

求人サイトのイメージを固めると言っても難しく考える必要はありません。あなたが「求人サイトを作りたい!」と思った時、求人サイトの必要性を感じた時の動機を思い出してください。

「起業について調べていると求人ビジネスがヒットした」
「求人サイトを利用していて、自分もこんなサイトを作りたいと思った」
「思い浮かんだビジネスアイディアが求人サイトを使うものだった」
「毎日人手不足のニュースが流れているので、求人ビジネスは儲かると思った」
「自分の地域は労働者が少ないので町おこしの一貫として作りたかった」

など、さまざまな理由があると思います。人それぞれ、思い思いの考え方があって求人サイト構築にたどり着いたのだと思います。その理由がマーケットリサーチへとつながります。

もし、特別な動機もなく「なんとなく」で求人サイト構築に興味を持たれている方は、ぜひ運営ブログの他の記事もご覧ください。以下の記事が参考になると思います。

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次に求人サイトのイメージを具体的にするために重要となるポイントをお伝えします。

・求人サイトの種類は転職系かアルバイト系か総合型か
・職種や業種(業界)を絞るか否か
・地域や場所を絞るか否か
・どちらかといえば男性向けか女性向けか
・若年層向けか中高年向けかシニア向けか

などがあります。これらが決まってくることで、具体的な求人サイトの全体像が見えてくるようになります。マーケットリサーチもスムーズに行えるでしょう。

マーケットリサーチで何を調べるのか

作りたい求人サイトのイメージが固まってきたら次は「何を調べるか?」を決めます。こちらもさまざまな調査対象があるのですが、最初に行う方法として「既存の求人サイトを調べる」ことをおすすめします。

あなたが作りたい求人サイトのライバルとなるサイトを探すことで、その市場を把握することができます。すでにたくさんの求人サイトが存在する場合は新規参入が難しくなりますし、そうでない場合は作りやすくなります。

テレビCMを行っているような大手の求人サイトから、有名ではない小規模な求人サイトまで、あなたの求人サイトと競合しそうなサイトを調べます。

調べるポイントは以下の7つを目安にしてください。Excelなどの表にまとめておくと管理しやすいです。

・サイト名
・URL
・求人数
・会員数
・掲載料金
・運営会社の規模
・評判

求人数や会員数については求人サイト上で公表している場合があるので調べやすいと思います。求職者や企業が求人サイトを利用する指針にもなりますので、重要なポイントです。

掲載料金はサイト上で公開している場合や、実際に問い合わせないと教えてくれない場合もあります。電話で問い合わせてみるか、知り合いの会社を通して資料請求してください。

運営会社の規模も重要なポイントです。リクルートのような大企業が運営している場合は、資金力や経験の面から太刀打ちするのは難しくなりますが、小規模の会社が運営しているなら可能性はあります。

市区町村や公的機関が運営している場合も可能性はあります。予算の都合でサイト事業が終了になることも多いからです。既存のユーザーの受け皿として、新規参入できるかもしれません。

最後にライバルサイトの評判を調べます。今はネット時代ですので、ブログやSNSなどで求人サイトについて投稿している人がいます。ライバルサイトの名前で検索し、評価となるコメントが投稿されているか調べましょう。

ユーザーに満足されている求人サイトなら対抗するのは難しくなります。しかしそうではないのなら、不満を解消できるような求人サイトを作ることで、ユーザーを奪うことができます。

これらのポイントを目安にし、次でご紹介する方法を用いてマーケットリサーチを行いましょう。

マーケットリサーチの方法

いよいよ実際にマーケットリサーチを行います。今回は求人サイト構築をするためにはじめてマーケットリサーチを行うことを想定していますので、インターネットを使用した方法を中心にご紹介したいと思います。

■検索エンジンを使う

まずはもっともオーソドックスであり、かんたんな方法として「検索エンジンを使う方法」をご紹介します。検索エンジンで作りたい求人サイトに一致する言葉(キーワード)を検索します。

日本で主流の検索エンジンは大きく分けてGoogleBingがありますが、それぞれ表示される検索結果は異なりますので、時間があればどちらも使用した方が良いでしょう。時間がない場合はGoogleだけでも良いです。

たとえばあなたの作りたい求人サイトが「美容師が集まる求人サイト」だとします。その時は「美容師 求人」「美容 求人サイト」などで検索します。地域も絞る場合は「美容師 求人 大阪」などになるでしょう。

検索結果の上位にどれだけ関連する求人サイトがあるかで、競合具合を調査することができます。検索結果の上位に総合型の求人サイトや求人検索エンジンのindeedが表示されている場合、その市場は可能性があります。

※総合型の求人サイトとは、雇用形態(転職・アルバイト・派遣など)や職種・地域を区別していない、あらゆる企業の求人情報を扱っているサイトになります。

なぜなら検索エンジンはユーザーが求める情報を出すために順位付けをしているからです。「美容師 求人 大阪」なら、「検索ユーザーは大阪で美容師の求人を探している」と推測することができます。

この推測から「大阪で美容師の求人を多く紹介したい」と検索エンジンは捉えます。そして多くの求人情報が掲載されている求人サイトを上位に表示します。

求人サイトの情報が足りない場合、求人サイトではなく美容室の採用ページが上位表示されることもあります。これは美容室のサイトの方が専門的で詳しい情報が揃っていると判断されたからでしょう。

今回は例えで美容室や大阪をキーワードに挙げているので、実際の検索結果では美容専門の求人サイトが上位表示されています。似たような競合サイトも多く存在しているので、この分野に新規で参入するのは難しいかもしれません。

しかしこの分野でも求人サイトが上位表示されないキーワードもあります。もし「競合が多いけど○○の求人サイトを作りたい!」と思った場合、違うキーワードで検索し、対象を少し外して調査するのも面白いかもしれません。

■アンケートを実施する

検索エンジンで探しても実際に利用しているユーザーの声はわかりません。そこでネットでアンケートを募集できるサイトを利用し、どの求人サイトを使っているか調査します。

アンケートは大きく分けて3種類の方法があります。

A:アンケートの回答者を自身で用意する
B:仕事依頼サイトでアンケートを依頼する
C:リサーチ会社が抱えている会員に回答依頼できる

あなたがすでに求人ビジネス以外の事業で多数の会員・顧客を抱えている場合、Aにしましょう。アンケート実施にかかる費用が少なくて済むと思います。はじめて起業する場合や既存顧客に頼れない場合は、BかCになります。

アンケートに使用できる予算が十万円単位である場合、Cのリサーチ会社を通した方が確実です。アンケートで聞きたい質問をリサーチ会社に送るだけで、アンケートの実施から結果までリサーチ会社で用意してくれます。

しかし予算が限られている場合は、Bの仕事依頼サイト(ビジネスマッチングサイト)を利用すると良いでしょう。筆者もリサーチをする時はBをよく利用しています。

以下でご紹介しているアンケートは仕事依頼サイトである「ココナラ」を使用して行いました。

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なお、仕事依頼サイトについては以下の記事をご参考ください。タイトルでは求人サイトの更新依頼としていますが、アンケートの依頼にも活用できます。

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「せっかく求人サイトを作ったのに、忙しくて更新できない…」「営業活動で手一杯だから、集客や記事作成が行えない…」などの悩みを抱えている方は多...
外注先が見つかる!求人サイトの更新作業を依頼できるサービスのサムネイル

筆者がアンケートを募集したときに利用したココナラだと1回(1人)500円からアンケートを募集できるので、コスト的にも安く済ますことができます。

■Q&Aサイトを使う

Yahoo!知恵袋教えて!gooなどのQ&Aサイトでは、求人や転職に関する悩みがよく投稿されています。たとえば最近ではブラック企業が問題視されていますので、関係した質問が多いです。

「応募したけど条件が違っていた」「長時間労働を強いられている」「給料が低い(または給料を支払ってもらえない)」などの相談は、ジャンル問わずよく見かけます。

この悩みを逆手に取れば「求人情報どおりの募集条件だった」「定時で帰られる」「給料が高い・ボーナスがある」などの企業を紹介することができれば、労働者にとって好ましい求人サイトになります。

人々の悩みが多いということはそれだけ不満がある証ですから、不満を解消できるようなサービスを提供できれば、新しく作った後発のサイトでも利用してくれるようになります。

ただ、求人サイトでそれを行うには求人情報を掲載してくれる採用企業の協力が欠かせません。ブラック企業ではなく、ホワイト企業を集めたいのはどの求人サイトでも同じです。

そんな時に「労働者の声」として悩みをまとめた調査資料があれば、協力してくれる企業もでてくるのではないでしょうか?「労働者にこのような悩みや疑問を持つ人が多い。だからこの求人サイトを作った」といえば説得力が出ます。

人手不足の世の中ですから、企業も人材は欲しいです。無理な条件を押し付けたいわけではありません。労働者の生の声を伝えることで、マーケットリサーチだけでなく、求人掲載の交渉時にも役立つ情報となります。

■Twitterを使う

Twitterでも雇用・労働関係のつぶやきがよく投稿されています。会社名や店名が出されていることは少ないですが、自身の労働環境や労働ニュースに対する意見など、よく投稿されています。

Q&Aサイトを調査したときのように、Twitterで労働者の悩みや疑問を調べるのも良いのですが、もっと良い使い方があります。それは「顧客の声を集める」ということです。

特に飲食店やサービス業(美容室や運送など)に関するつぶやきが多いので、これらの業界に特化した求人サイトを作る場合は参考になります。

なぜなら飲食店やサービス業でつぶやきの対象になるのは、”物”より”人”であることが多いです。その店を利用して店員に感じた印象や不満を誰かに聞いてもらいたくてつぶやきます。

「入店したときに挨拶がなかった」「店員に愛想がなくて対応が雑だった」「美容師の接客が下手だった」など、人に対する不満や文句をつぶやいていることが多いです。

このような顧客の声を集めます。できれば対象ジャンルだけでなく、地域も絞りましょう。ジャンル+地域によってどれだけ不満のつぶやきがあるかを調査するのです。

お店の従業員に対する不満が多いということは、それだけ働く人の環境が良くないことの裏返しです。ということは離職率が高いといえます。離職率が高いと求人を行う機会が増えるので、求人サイトの出番になります。

こちらもQ&Aサイトを調査したときのように「このような不満が多いので、良い人材を募集して業界を良くするためにこの求人サイトを作った」といえば、採用企業も説得力を感じ、利用してくれるかもしれません。

検索時の調べ方は「(キーワード) だった」と検索します。「店員 だった」「美容師 だった」など、ターゲットとなるキーワードの複合ワードとして”だった”を付けることで、ユーザーの声を探しやすくなります。

マーケットリサーチに便利なツール

マーケットリサーチを行う上で、より求める情報を収集する為に使える便利なツールがあります。いくつかご紹介します。

■サジェストツール

サジェストツールのサイトキャプチャー

サジェストとは、入力した検索ワードに対して関連するキーワードを表示してくれるツールになります。表示されたキーワード候補からユーザーの関心を調べることができます。

・グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

Googleでのサジェストを表示してくれ、キーワードをCSV形式で一括ダウンロードすることができます。

・関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

Googleサジェスト、教えて!goo、Yahoo!知恵袋のデータを元に関連キーワードを一括で取得できるツールです。

・KOUHO.jp
GoogleだけでなくAmazonや楽天のサジェストも調べることができます。五十音順や英数字分けに表示されるので、多くの候補が探せます。

■キーワードプランナー

キーワードプランナーのサイトキャプチャー

キーワードプランナーとは、Googleで検索されたキーワードに対して、キーワード候補やトラフィック(どれだけアクセスされたか)の予測データを確認できるツールです。

Googleアドワーズの広告掲載で使用されることが多いのですが、マーケットリサーチを行う上でも便利なツールです。競合性や推奨入札単価が表示されるので、そのキーワードに競合サイトがどれだけあるか調べられます。

中には検索ボリューム(検索回数)が多いのに競合性や入札単価が低いキーワードがあります。競合サイトがあまりいないと推測されるので、サイトを作っても成功する確率が高くなります。

■SimilarWeb(シミラーウェブ)

SimilarWebのサイトキャプチャー

シミラーウェブはURLを入力するだけでサイトの分析ができるツールです。検索したサイトのトラフィックや検索キーワード、競合および類似サイトなどを調べることができます。

シミラーウェブは無料で利用することができますので、競合サイトがどういった状況なのか調べるのに便利です。GoogleChromeに追加できる拡張機能も提供しているので、気になるサイトを1クリックで調べられます。

ただし、アクセスの多い有名サイトではないと詳細なデータが確認できません。マーケットリサーチをする上で一つの目安として利用すると良いでしょう。

マーケットリサーチを外注する

マーケットリサーチの目的や方法はわかったものの、実際にリサーチを実行する時間がないという人もいると思います。特にネットやパソコンに不慣れな方は時間もかかるため、自身で行うのは難しいと感じるかもしれません。

そんな時はマーケットリサーチを外注することをおすすめします。アンケートの項目でも少し説明しましたが、リサーチ会社に依頼することであなたの代わりにリサーチしてもらえます。

アンケートだけでなく、他で説明した「競合サイトの調査・収集」や、「対象となる市場の利用状況、ユーザーの動向」などをリサーチして報告してもらえます。

こちらについても各社さまざまなサービスを提供していますが、アンケートでもご紹介したココナラをおすすめします。ココナラには「リサーチ・データ収集」というカテゴリが用意されています。

参考:リサーチ・データ収集のお願いならココナラ

マーケットリサーチや企業データの収集を格安(500円~)で依頼することができますので、予算に限りがある方も気軽に利用することが出来るのではないでしょうか。

また、目当ての出品サービスがない時は、リクエストボードというコンテンツでリサーチを依頼することもできます。リクエストボードでは予算を決めて提案を受け付けることができます。

時間も予算も限られているという方は、ココナラを利用してマーケットリサーチを外注してみてはいかがでしょうか。

まとめ

マーケットリサーチを行い、競合サイトやユーザーの情報を集めることで、「どんな求人サイトを作れば良いのか?」「どんな機能やサービス(コンテンツ)を提供すれば良いのか?」が見えてくるようになります。

それが決まれば当方のような求人サイト構築を行っている業者に見積り依頼や問い合わせをすることができます。そしてあなたの希望に合った求人サイトを作ってもらえることでしょう。

ただし、リサーチ内容を正しく分析しないと「求人サイトを作ったは良いけど、ユーザーが来ないし広告宣伝するのも費用がかかりすぎる…」といったトラブルに見舞われるかもしれません。

リサーチ内容を分析するにも専門知識が必要になります。できればWebコンサルティングの経験がある人(または会社)に依頼した方が良いですが、求人サイトについて詳しいかはわかりません。

そんな時はぜひ当方にご相談いただければと思います。あなたがリサーチした内容を元に、どんな機能があってどんなコンテンツの求人サイトを作ればよいか提案させていただきます。

また運営ブログでもマーケットリサーチで得た情報に対してどうやって分析すればよいか?何を見てどう判断すればよいかについての記事を書きたいと思います。

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