「今年こそは起業したい!でも具体的なアイディアが思いつかない…」そういう方は大変多いです。起業のために情報を調べているうちに時間ばかりが過ぎていき、機を逃すこともよくあります。
当サイトをご覧いただいているということは「求人サイトで起業できるかな?」とか「求人ビジネスってどうかな?」と興味を持っていただいていると思います。
毎日労働関係のニュースが報道され、人材不足や労働改革が叫ばれていますから、求人ビジネスや人材ビジネスに興味を持たれている方も増えている印象を受けます。
しかし、具体的にどんな求人サイトを作れば良いか分からず、ページを閉じる方も多いのではないでしょうか?当サービスは業界最安級とはいえ、安易に出せる金額ではないと思うので、曖昧な状態では始められないと思います。
そこで求人サイト構築やWeb制作を10年以上行っている筆者が運営ブログを書く上で閃いた、求人サイトのアイディア(構築案)をご紹介したいと思います。起業アイディアを探している方はぜひご参考ください。
1週間だけ掲載される求人サイト
求人情報はだいたいの場合、掲載期間(掲載日数)が決まっています。期間は求人サイトによっても異なりますが、おおむね2~4週間にしているサイトが多いと思います。
ただ、これだけの掲載期間にしても求人情報は鮮度が大事ですから、ほとんどの場合は掲載してから数日だけ応募が集中し、後は反応がないといったケースが多いのではないでしょうか。
そこで、「どの求人情報も1週間だけ掲載する」という条件の求人サイトを作るのはいかがでしょうか?一般的な求人サイトよりもはるかに短い掲載期間にするのです。
雇用者としては「たった7日間で効果があるの?」と疑問に感じるかもしれません。確かに掲載期間が短いとそれだけ人の目に触れる機会を逸しますから、閲覧回数も減ると思います。
しかし、掲載期間が短いとそれだけ希少性を印象づけることができます。「今応募しないと無くなる!」という危機感を煽ることにもなるので、求人応募を促進することができます。
仮に短い期間が影響して応募機会を逃すかもしれません。その場合は再度募集をすれば良いのです。掲載期間に限らずどの求人情報も必ず人材が見つかるとは限らないのですから、再掲載しても問題ありません。
ただし、ただ同じ内容を再び掲載するだけではよくありません。ヤフオクでも「自動更新」として同じ商品が何度も再出品されていますが、内容が同じだと常連のユーザーからは避けられます。
ですので、募集要項の文章を変えたり、写真を変更する事をオススメします。募集条件は変わらないと思いますので、タイトルやメッセージなど、僅かな部分だけ変更するので構いません。
もし企業の求人情報まであなたが作成している場合は、サポートの一環として代行することができます。そうする事で運営者への信頼は高まりますし、作業に対するサービス料金も得られるかもしれません。
ここでは1週間としましたが、1週間にこだわる必要はありません。5日・3日、思い切って1日限定の求人情報というのも希少価値が生まれて面白いかもしれません。
掲載日数が短いとそれだけ掲載料金も減額できますから、企業もお試し感覚で掲載依頼をしてくれるかもしれません。そうなれば求人情報を獲得しやすくなり、サイト内の情報も上手く循環してくると思います。
金曜日に更新される求人サイト
Googleが提供しているキーワード検索ツール「キーワードプランナー」を利用していると、興味深いキーワードがありました。それが「金曜日 更新 求人」です。
筆者は求人情報といえば月曜日に更新されると思っていました。月曜日は新しい週の始まりでもありますし、週末に依頼があった求人情報を土日に精査して月曜日に掲載する。そうイメージすることができます。
実際に求人サイトがどうなっているか調べたところ、月曜日に求人情報を掲載しているサイトが多いかったです。それでは、なぜ金曜日の更新を求める検索があるのでしょうか?
そう考えた時に閃きました。求職者の立場に立つと金曜日にこそ、求人情報を見たいのです。週休二日制で土日休みの方が多いでしょうから、金曜日の夜から日曜日にかけてゆっくり求人を探すことができます。
採用企業も土日は休みでしょうから、応募が2,3日遅れても問題ありません。筆者は今まで「求人情報は月曜日に出すもの」と思い込んでいましたが、目から鱗が落ちるようでした。
「金曜日 更新 求人」の検索数自体はそれほど多くなく、ニッチなキーワードではあります。しかし、ニッチだからこそ他の求人サイトと差別化を図ることができ、独自性を出すことができます。
ニッチとはいえ、「月曜 更新 求人」と比べてもそれほど検索数に大差はありません。他の曜日に対する需要もあるので、「何曜日に更新されるのか?」ということを求職者が重視しているのが分かります。
更新日をアピールしている求人サイトは少ないです。曜日に限らず、「毎月10日に更新する求人サイト」や「土日祝日に更新する求人サイト」でも面白いと思います。
店員のショーケースを公開する求人サイト
ファッション・アパレル系のサイトでは、お店の店員が自らセレクトした洋服やファッションアイテムをショーケースとして公開しています。アイテムを組み合わせたコーディネートもよく見かけます。
店員さん個々のセンスが表現されますから、それを見て「私もショップ店員になりたい!」と思ってファッション系のお仕事に就く人もいるのではないでしょうか?
そこでファッション系サイトにあるショールームのコンテンツを求人サイトでも導入します。求人情報とともに、その企業(お店)のスタッフがセレクトしたアイテムを公開します。
ショーケースと言っても難しく考える必要はありません。単にお店の商品をスマートフォンで撮影し、それを選んだスタッフの写真とコメントを掲載するだけでも良いのです。
通常、求人情報にある写真といえば、社内風景や働いている様子を撮影しているものが多いのですが、それでは「この店で働くと何が出来るの?」という部分が見えにくいです。
ですので、ショーケースにあるような情報を求人情報と併せて公開することで、「この会社に入れば私もこういう仕事ができるんだ!」となり、求人応募につながるかもしれません。
また、ショールームの場合、求職者だけでなくファッションに興味がある人の全てが対象になりますので、企業にとっても良い集客アピールになります。
ファッション・アパレル系の求人専用サイトもあるのですが、前述の通り、他の求人サイトと同じく、求人情報を公開しているだけで、業界ならではの情報が得られていません。
しかし、ショールームのように求職者が仕事内容を想像できるようなコンテンツを設置することで、既存サイトとは違う、独自のファッション系求人サイトにすることができるのです。
看板娘を募集する求人サイト
お店の顔となり、お客をひきつける役割を持つ店員(従業員)を「看板娘」といいます。容姿端麗の方を指すだけではなく、元気で明るく、笑顔で接客している方もこう呼ぶことがあります。
※ちなみに男性の場合は「看板息子」と呼ばれていますが、看板娘と比べて認知度は低く、定着はされていません
お店やその地域に住む方にとっては一種のアイドル的存在になり、看板娘がいるから来店していると言った方も多いのではないでしょうか?その証拠にメディアで紹介される”看板娘がいる店”はだいたい繁盛しています。
そこで看板娘を募集する求人サイトを作るのはいかがでしょうか?ただの人材募集よりも、「あなたが当店の主役になってください!」とすれば、求職者の興味を引くことができます。
今はTwitterやYouTubeなどで自らを売り込んでいる人がいます。たとえアルバイトだったとしても、自分がその店の顔になれるなら応募するという方もいると思います。
人材を採用する企業やお店もメリットがあります。ただの従業員ではなく、看板娘を採用することで、興味をもって来店してくれる人が増えるかもしれません。
また、看板娘なので周りが応援してくれるでしょうから、すぐに辞めるようなこともないでしょう。(もちろん、面接時などで看板娘として相応しい人材か見極める必要はあります)
看板娘を紹介するサイトやコンテンツはよく見かけますが、求人サイトでそれをしているところはありませんので、面白いと思います。
英語が学べる会社だけを集めた求人サイト
楽天が2010年に社内公用語を英語にすると発表し、大変話題になりました。その後、ユニクロのファーストリテイリングや家電メーカーのシャープなど大手企業で英語を公用語とする流れが広まりました。
まだまだ数は少ないですが、外資系以外でも英語を活用している会社は多いのではないでしょうか?あるいは社員の英語学習をサポートするために資格手当を出している会社も増えていると思います。
ただ、仕事で英語が必要になると言っても英語は使わなければ覚えられません。英語が話せる時点でその人は相応のスキル・経験があるといえるので、そういう方は自ら適した企業を探すと思います。
日本では英語を話せる人より英語を話せない人の方が多いわけですから、「英語を学べる会社」というのは求職者にとって大変魅力的な条件であるといえます。
そこで「英語を学べる会社」や英語習得に関して積極的に支援している会社だけを集めた求人サイトを作るのはどうでしょうか?英語学習に対する需要はありますから、求職者の応募があると思います。
外資系の企業など既に英語を活用している会社では、”英語を学びたい人材”は必要としていないかもしれません。ですが、中小企業などでこれから英語を取り入れたいという企業も多いと思います。
会社全体で学んでいく姿勢を示せば「英語を学べる会社」になるでしょうし、求職者にとっても敷居が低くなり、応募しやすくなると思います。企業と労働者の双方でスキルアップしていくことで、相乗効果が生まれます。
英語に限らず、韓国語でも中国でも良いと思います。旅行や飲食業界なら需要があると思いますので、このように「学べる求人サイト」というのも流行りそうに感じます。
女性社長だけ集めた求人サイト
日本でも男女雇用機会均等法の施行から女性の社会進出が増え、女性も職場で活躍できるようになりました。女性のリーダーや責任者、経営者も増えています。
女性ならではの発想で様々な商品やサービスが生まれており、まだまだ女性の経営者が少ない日本では「女性社長である」ことが一種のステータス(力のある証拠)になっています。
そこで経営者が女性の会社だけを集めた求人サイトを作るのはいかがでしょうか?女性社長の下で働きたいという方(特に女性の求職者)も多いと思います。
女性社長であれば性差で比べられることは少ないでしょうし、女性でも実力や結果で評価され、リーダーや管理職に抜擢される機会も増えると思います。
また、子育てに寛容なイメージもあるので、サービス残業や長時間労働をさせられる可能性も減るように感じます。女性経営者のブラック企業、というのもあまり耳にしません。
なにより女性社長の求人サイトがあることで、女性の社会進出や労働条件向上の一助になるのではないでしょうか?日本は女性のリーダーが少なく、世界から遅れているといわれていますので、それを打破する役目にもなります。
人材不足や少子高齢化が進む日本では、今後も女性の活躍が見込まれると思います。女性の活躍を紹介するサイトが増えれば、労働市場の活性化につながるかもしれません。
求職者が働き先を募集する求人サイト
求人サイトと言えば企業が必要な人材を募集して求職者がそれに応募する形になります。求職者は目当ての求人情報がないと応募しないし、企業もただ待つだけです。
しかし今は人材不足です。売り手市場になっており、給与や手当などの雇用待遇もどんどん上がっています。そこで求職者自らが働き先を募集する求人サイトを作るのはいかがでしょうか?
求職者が自分の履歴情報(性別、年齢、住んでいる地域など)を公開するとともに、自分は何が出来るのか?どんな仕事をしたいのか?どんな会社に勤めたいのかをアピールし、条件に適した企業を募集します。
業界特化型の求人サイトならスキルをアピールすることもできますが、別に専門サイトでなくても構いません。求職者に特別なスキルや経験がなくてもアピールするポイントやメリットは企業によって異なります。
例えば「32歳の主婦でコンビニで1年間働いたことがあります。育児が落ち着いたのでまた働きたいです」という情報だけでも、コンビニエンスストアの経営者にとっては採用する目安になります。
あるいは「20歳の学生で、授業が終わった16時~22時の間に働けるバイト先を探しています」であれば、飲食店やサービス業あたりで十分需要はあると思います。
これまで企業が公開していた求人情報に求職者が応募すると言った仕組みを逆転させることで、隠れた需要を発掘することができ、労働市場が活性化するように思います。
このようなサイトはクラウドソーシング(ビジネス仲介サイト)でもありません。しかし、そろそろ求職者自らが働き先を募集するサイトがあっても良いと思います。
まとめ
今回は筆者が思いついた「求人サイトのアイディア」をご紹介しました。それぞれのビジネスモデルや構築内容を突き詰めると、実現するのは難しい部分も出てくるかもしれません。
ただ、アイディアとしては他の求人サイトにはない(あるいは見かけない)アイディアだと思いますし、企業・求職者それぞれの立場に立って需要があると思うものをセレクトしたつもりです。
求人サイトや労働市場に関することを調べていると、いかに同じような求人サイトが多いかに気付かされます。対象とする業界やジャンルの違いこそあれ、アピールする点はどこも似たり寄ったりです。
しかし、それでは資金力のある大企業が作った求人サイトばかりが注目を浴び、目新しさはなくなります。求人サイトから雇用条件の改善や労働市場の活性化につながることはありません。
やはり次代を担う起業家がイマジネーションを掻き立て、独自の発想で新しいサイトを作ることで、新たな文化や仕組みが出来上がると思うのです。それが労働市場の活性化につながるのではないでしょか。
これからも「面白そうだな、こんな求人サイトがあれば便利だな」と感じたアイディアを運営ブログで紹介したいと思います。ただの発想ではなく、求人サイトとして実際に構築できるものを紹介します。
起業家の方や経営者の方で興味を引くアイディアがあればぜひご相談ください。実際に構築する時に必要になる機能や仕組みなど、より詳しく提案させていただきます。
または逆に「こういった求人サイトのアイディアがあるがどう思いますか?」と言ったご相談も大歓迎です。ぜひ一緒に求人業界に風穴を開けるような求人サイトを生み出せればと思います。