当サイトを正式オープンしてから3ヶ月が経ちました。リスティング広告などを使い、周知活動を行ってきましたので、定期的に求人サイト構築のお問い合わせをいただいております。ありがとうございます。
ただ、お問い合わせいただくお客さまの中で「求人サイトを作ってみたいんだけど、どんな求人サイトを作れば良いかわからない」「どうやって依頼すれば良いかわからない」といったお悩みをいただくことがあります。
求人サイトを含め、Webサイトの制作というのは確認する部分が多く、多少なりとも専門知識(Webフォームの使い方など)が必要になる分野ですので、どうしても難しく感じられてしまうかもしれません。
そこで今回は、求人サイト構築のお問い合わせやご相談の際に「これだけ伝えてくれれば大丈夫!」と言った”依頼前に決めて欲しいこと”について、そのポイントをご紹介したいと思います。
求人サイト構築の目的を決める
まず、「求人サイトを作って何をしたいのか?」といった目的を決めていただければと思います。目的が決まらないとこちらとしましても具体的な提案ができなくなります。
ただし、小難しい説明は必要ありません。「新しいビジネスを始めて収入源にしたい」「地元の地域活性化に役立てたい」「人材不足を解消したい」などの理由で構いません。
目的が定まっていることで、あなた自身もそれに向けて何が必要なのか?が分かるようになってくると思います。当方としても具体的な提案ができるようになります。
ですので、まずは求人サイト構築の目的を決めましょう。なお、求人サイトの目的や考え方につきましては、以下の記事で詳しく説明しています。
こちらの記事を参考にしつつ、出来るだけ具体的な目的を決めていただければと思います。
参考となる求人サイトを探す
求人サイト構築の目的が決まったら、参考となる求人サイトを探します。参考サイトがあることで、「どんな求人サイトにすればいいか?」といった具体的なイメージがしやすくなります。
参考サイトの探し方はGoogleでキーワード検索をして探すのが簡単だと思います。過去に利用したことがある求人サイトを見てみるのもいいでしょう。利用体験があることで、イメージもしやすくなります。
とはいえ、「どんなサイトを探せばいいか分からない」という場合もあると思います。大・中・小含め、求人サイトは数限りなくありますから、なかなか決められません。
その場合、あなたが住んでいる地域や働いたことがある業界・業種の名前で検索してください。
例えば「大阪 求人サイト」「美容室 求人サイト」「Webデザイナー 求人サイト」などで検索すると、そのジャンルに適合する求人サイトや求人情報が表示されると思います。
※ここでは分かりやすいように「求人サイト」としていますが、「転職サイト」「バイト」などに変更しても良いと思います。
検索結果に表示された求人サイトを確認し、あなたが好むデザインや雰囲気の求人サイトを見つけてください。そのサイトURLをお問い合わせの際にお伝えいただくと、当方としてもイメージがしやすいです。
絶対に必要な機能やコンテンツを決める
求人サイトはサイトのジャンル(サイト形態)で言うと「ポータルサイト」に分類されます。ポータルサイトとは、多くのユーザーが利用し、情報が集まりやすいサイトのことを指します。
ただ、多くのユーザーが利用するということはそれだけ求められる機能やコンテンツも増えます。JOB-PLACEに実装されている機能だけでも70以上ありますので、全て把握するのは大変だと思います。
ですので、全て確認するのではなく「絶対に必要な機能・コンテンツ」を決めるようにします。求人サイトなので求人情報の登録や編集は当然ですが、その他の機能は求人サイト毎に異なる場合があります。
例えば「会員機能」は求人サイトによってあったりなかったりする場合があります。会員機能があると履歴書の保存や求人応募の際に便利ですが、悪意のあるユーザーに対する対処が必要になるかもしれません。
「スカウト機能」や「お祝い金」など求人サイトに詳しくない方でも聞いた事があると思いますが、これらを導入することでユーザー対応が必要になるので、PCに慣れていない方にとっては難しく感じられるかもしれません。
このように各機能においてもメリット・デメリットがあるのですが、「絶対に必要」だと決めていただくことで、導入に向けて具体的な提案ができるようになります。
少なくとも「絶対に必要だ」と決めていただくことで、「後から見たらなかった」とか「思っていたのと違っていた」と言った認識の違いや誤解は生まれなくなります。
筆者もお客さまとのやりとりの際は「絶対に必要な機能を先に決めてください」とお伝えしています。誤解を恐れずに言うと「絶対に必要な機能や作業以外はしません」ともお伝えします。
こうやって断言することで、お客さまも「絶対に必要な機能」に対してお考えいただけるようになります。そうすることで、後に発生するトラブルや、「言った・言わない」問題を避けることができます。
問い合わせに関する例文をご紹介
以上の3つのポイントを踏まえて、問い合わせに関する例文を作成しました。
※例文は筆者が想像して作ったものであり、実際に問い合わせされた内容ではありません。
https://www.kenkou-job.com/
https://relax-job.com/biyoshi
デザイン作成もお願いします。女性向きの柔らかいデザインを希望します。
スタイリストが施術したカット写真を掲載できるようにしてほしいです。
目的も明確で、参考サイトのURLが貼ってあるので確認しやすいです。デザインや機能に関する希望も書かれているので、その後の提案がしやすいです。
http://example.com/
また、取引のあるWeb制作会社にデザインを作ってもらうのですが、それをシステムに組み込むことは可能ですか?
「自社で求人管理がしたい」という目的があり、会社のURLもご連絡いただいているので、採用管理に関する具体的な提案ができるようになります。
初心者なので専門的なことは分かりませんが、可能ですか?
こちらの例文ではサイト名の記載があるだけで、目的や機能に関するご相談はありません。ただ、ジョブセンスもタウンワークも主にアルバイトを専門とした求人サイトなので、イメージすることは可能です。
ただし、これだけの情報では提案も限られてきます。この後、何度かやり取りをしてご希望を探っていく形になると思います。
ぜひこの例文を参考に、あなた自身の依頼内容をまとめていただければと思います。
まとめ
筆者はWeb制作を長年行ってきましたが、求人サイトに限らず「どうやって依頼したら良いかわからない」というお声は大変多く頂きます。
そう言ったご意見を頂くたびに「もっと分かりやすく伝える方法はないか?」と模索しているのですが、結局のところ、お客さまにご協力していただくしか無いように感じています。
もちろん、Web制作者として分かりやすく伝える努力や下調べは必要です。世の中で何が流行っているのか?どんなWebサービスが利用されているのか?を事前に調べ、それらを噛み砕いて分かりやすく伝える必要があります。
しかし、世の中の流行りや情報よりも「お客さまご自身が求人サイトを作って何をしたいのか?」が一番大事になります。それを決めていただくにはどうしても事前に学んでいただくしか無いように感じています。
専門的な知識が必要になったり、調べることが多くて大変かもしれません。ですが、求人サイトに限らず、どんなビジネスでもスタート前の下調べがもっとも重要になるのではないでしょうか?
それに自身で作りたい求人サイトの説明ができないと、今度はサイトを利用する企業や求職者に説明することができなくなります。そうなると売上の目処が立ちませんから、求人サイトを作っても長続きしません。
ですので、これから求人サイトを作りたいと思っている方や構築依頼をWeb制作会社に依頼しようと考えられている方は、ぜひ今回ご紹介したような依頼ポイントを事前に決めていただければと思います。
依頼内容が明確であればあるほど、より良い求人サイトを作ることができますし、余計なトラブルを避けることができます。求人サイト構築に必要な制作費も低く抑えることができます。
何より依頼内容を明確にすることで、具体的にイメージできるようになりますから、求人サイトの運営をスタートした後も愛着を持ってサイト運営が出来るのではないでしょか。
「それでもやっぱりどうやって依頼内容を決めたら良いかわからない!」という方は、あなた自身の事をお問い合わせにて教えていただければと思います。
お住いの地域やお勤めになった業界、趣味や興味のあることをお伝えいただきましたら、「こんな求人サイトを作るのはいかがですか?」と言った、最適なビジネスプランを提案させていただきます。