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新規求人サイトが一番最初に行う集客方法

新規求人サイトが一番最初に行う集客方法のイメージ

デザインが綺麗で機能も豊富な求人サイトを作ったとしても、誰にも見てもらえなければ意味がありません。特に新規求人サイトの場合、何よりも大事なのが”求人情報を集める”ということです。

求人情報がないとせっかくアクセスしてもらってもすぐに離脱されますし、求職者が集まりません。なにより求人情報がない求人サイトは意味が成しえません。

しかし、求人サイトの集客というのは他のサイト形態と同じようにしても上手く行きません。きちんとした戦略に基づき行動しないと、せっかくのアクセスも無駄になってしまいます。

そこで今回は構築したばかりの新規求人サイトを想定し、求人サイトで一番最初に行う集客方法について説明していきたいと思います。

目次[非表示]

最初からリスティング広告を使うのは無駄になる可能性が高い

ネットやWeb制作の知識がある方はおそらく「立ち上げたばかりのサイトは、リスティング広告を出せば良いんでしょ?」と思われるかもしれません。

※リスティング広告とは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)でユーザーが検索したキーワードと連動して表示される広告のことを指します。「検索連動型広告」とも呼ばれます。

企業サイトやキャンペーンサイト、このJOB-PLACEのようなWebサービスならそれは間違いではありません。まず最初に行う集客方法としてオーソドックスな手法です。

しかし、求人サイトの場合は異なります。運営当初からリスティング広告を出しても無駄になる(上手く行かない)可能性が高いのです。例を出して説明します。

例えばあるユーザーが検索エンジンで「(地域名)求人」「(業種名)転職」などで検索して、あなたが出稿した広告が表示されたとします。

その広告に興味を惹かれてクリックし、あなたのサイトにアクセスしました。新しい求人サイトのようで、デザインも綺麗だし画像を使った説明も分かりやすい。

期待しながらサイトを利用してみるも、「新着求人」には情報が掲載されていないし、「求人検索」をしてもまるでヒットしない。この時点で「もういいや」となって検索結果の画面に戻ることでしょう。

これは求職者だけでなく、求人情報を掲載する採用企業とて同じです。いくら企業にとって魅力的な条件(料金や掲載期間など)を提示したところで、会員がまるでいない求人サイトで求人募集しようとは思わないでしょう。

また、リスティング広告も安くはありません。人気のキーワードであれば、1クリック数十円~数百円のコストがかかります。せっかくそのコストを払ってユーザーがアクセスしたのに、利用されることなく離脱しては損です。

ですので、「リスティング広告を使って求職者を集める」「リスティング広告を使って採用企業に求人掲載をお願いする」という集客は難しく、広告費が無駄になる可能性が高いのです。

知り合いの会社に求人掲載をお願いする

新しく作った求人サイトで手っ取り早く求人情報を集めるためには、「知り合いの会社にお願いする」というのが一番確実です。

あなたが個人の起業家であるなら、友人・知人が働く会社の求人情報を掲載させてもらったり、行きつけのお店に頼んで求人情報を掲載してもらえるようにお願いします。

もし、あなたが企業の担当者で、「新事業の一環として求人サイトを作りたい!」と思われたのなら、求人情報を集めるのはそれほど難しくはないかもしれません。

自社の求人情報を掲載したり、いくつかの取引先があると思いますので、取引先に頼んで求人情報を掲載してもらうことで、当面の求人数は確保できると思います。

ただし、いずれの場合も知り合いに頼むということで掲載料金などは大幅に割り引く必要があるでしょう。もちろん「親しき仲にも礼儀あり」の精神で、最初から適正料金を請求しても良いかもしれません。

しかし、お金の話は関係をこじらせやすくもなります。何よりも新規サイトは既存サイトと比べて圧倒的に情報量が足りません。「知り合いだから」求人掲載をしてもらえるのであって、そうでない場合は選択すらされないでしょう。

そのような状態で正規のお金を請求すると「それじゃ掲載しないよ」となるのがオチです。ですので、知り合いに頼む場合は、無料掲載にした方が良いでしょう。

※最初は知り合いのみお試しで行っているということを説明すれば、次回以降は料金が発生しても疑問に思われないと思います。

また、ただ求人掲載をお願いするだけでなく、求人システムへの登録も代行した方が良いでしょう。ポイントは「出来るだけ相手に負担をかけさせない」ことです。

面倒なことがあるといくら知り合いでも「もういいよ」となってしまいます。ですので、求人システムへの登録や掲載する文章なども、可能な範囲であなたが提案した方が良いでしょう。

※正しい情報を掲載するためにも、必ず相手に情報の確認は行ってください。
※求人システムへの登録代行は行っても良いと思いますが、人材を直接紹介する行為は控えてください。「有料人材紹介業」に当てはまります。

また、ここでの「知り合い」というのはリアルで知っている知り合いを想定していますが、TwitterやFacebookなどのフォロワーさんでも良いと思います。

フォロワーの中には企業の採用担当者の方がいるかもしれませんので、「今度求人サイトを運営します。求人掲載をしてくれる方はいませんか?」と募集すれば、賛同してくる人が出てくるかもしれません。

ネットの繋がりであっても大事な知り合いです。可能な範囲で有効活用しましょう。

※ただしあまりしつこくすると嫌われます。相手が負担にならない範囲で行いましょう。

人材募集をしているサイトにお願いする

いくら知り合いに頼むと言っても限界があります。また「知り合いだけに頼みづらい」という事情もあるかもしれません。ですので、完全にビジネスライクで行く場合、自らで営業活動をした方が良いでしょう。

求人サイトの営業活動と言えば、数年前は営業マンが企業に訪問して求人掲載をお願いすると言った営業方法が主流でした。言わば”飛び込み営業”です。

数年前と書きましたが、知り合いの経営者に話を聞くと、今でも営業マンが求人掲載のお願いをしてくるようです。(特に某大手の求人サイトはリアル営業が中心のようです)

大手求人サイトのように豊富な人材と資金力があるのならリアル営業でも良いと思いますが、それが限られているベンチャー企業や個人起業家の場合、なかなか難しいかもしれません。

ですので、必然的に「ネットを中心とした営業活動」になるかと思います。

ネットの営業活動でもリアル営業と基本的には同じです。人材を必要としている企業を探して求人掲載のお願いをし、条件に合意していただければ契約となります。

探し方は検索エンジンを使うのが一般的です。最近ではSNSを使う方法もありますが、企業がSNSで人材募集していないことが多いので、やはり検索エンジンで企業サイトを探すのが最適だと思います。

あなたの求人サイトのテーマに合致した条件(キーワード)で検索し、ヒットした企業サイトに連絡します。

例えばあなたの求人サイトが飲食店を対象とした求人サイトなら、「ラーメン屋 大阪中央区」「居酒屋 東京都杉並区」などで検索すると、該当するお店の公式サイトがヒットするでしょう。

※ただし、「ラーメン 求人募集」「居酒屋 人材募集」などで検索しても既存の求人サイトの募集が表示されるだけです。ポイントは”公式サイト(企業サイト)”を探すことです。

お店や企業の公式サイトを探し、そこに「採用情報(リクルート)」や「アルバイト募集」のコンテンツがあれば最適です。お問い合わせフォームから連絡してみましょう。

ちなみに、なぜお問い合わせフォームからかというと、お問い合わせフォームからの連絡であれば”問い合わせ(連絡)”になるため、特定電子メール法違反にはならないからです。

参考:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律

※通常、特定電子メール法は一般ユーザーに対するメールアドレスの取り扱いに対する法律にも感じますが、出来るだけトラブルを避けるためにも、企業に対するメールの扱いにも注意した方が良いです。

大手求人サイトなどは電話営業をよく行っていますが、これはあまりオススメしません。クレームの元になるし、何より時間がかかります。

電話だけですとあなたの求人サイトがどんなサイトかも分かりませんので、顧客は検討することも出来ません。よって、新規求人サイトでの電話営業は難しいです。

お問い合わせフォームから連絡する場合でも、”売り込み”にならないように注意しましょう。人は見ず知らずの人にいきなり売り込まれると嫌悪感を持ちます。

あくまで”提案”として、「御社のサイトで人材募集をされていますが、当方の求人サイトで募集しませんか?」と言った話に持って行くと良いでしょう。

求人情報が集まらない場合の秘策

知り合いにも頼めず、企業サイトからの直接営業も上手く行かない。そんな時は、「お金を出して求人情報を掲載してもらう」ことです。

普通、求人サイトと言えば企業がお金を出して求人掲載を依頼するので、違和感を感じるかもしれません。しかし、冒頭でも述べた通り、求人サイトは求人情報がないと始まりません。

求人情報が全くない求人サイトは求職者・企業ともに誰にも利用してもらえないので、なんとしてでも求人情報を集める必要があります。

また、リスティング広告などを利用するのも費用がかかります。ここは宣伝活動と割り切って「お金を出してでも求人情報を掲載してくれる企業を探す」ということをしても良いかと思います。

募集の仕方はクラウドソーシングという、ビジネスマッチングサイト(お仕事探し)を利用するのが手っ取り早いです。フリーランスの方だけでなく、仕事を依頼する企業も利用していますので、求人掲載に繋がりやすいです。

有名なクラウドソーシングサイトをご紹介します。

特に3つめのココナラは良いかもしれません。当方でも採用企業にアンケートをするために利用しています。アンケートに参加していただけるわけですから、求人掲載をしてくれる企業・担当者もいるかもしれません。

普通、求人サイトと言えば企業が求人サイトにお金を払いますので、それが逆に求人サイト側からお金が貰えるというのであれば、どんなに規模が小さい、新規求人サイトでも求人掲載してくれると思います。

ただし、ひとつ注意していただきたいのでは、お金を渡して求人情報を募集するということは、意欲的ではない方が集まりやすいということです。

それはつまり、以下の記事でも述べているとおり、質の高い求人情報には繋がりにくいといえます。

求人サイトの集客で必要なのは量より質
市販されているマーケティング本やアクセスアップに関するノウハウサイトでは、「いかに多くのユーザーにアクセスしてもらうか?」「どれだけの人に見...
求人サイトの集客で必要なのは量より質のサムネイル

ですので、求人サイト自らがお金を渡して求人情報を掲載するというのはあくまで「最終手段」だと考え、出来るだけ営業活動を頑張っていただければと思います。

求人情報が集まればその他の集客も行えるようになる

求人情報がある程度集まることで、マーケティング本やアクセスアップサイトに書かれているような集客方法を実践することができます。

検索エンジンを使ったリスティング広告を出すのも良いですし、ブログを書いてコンテンツマーケティングに活用するのもいいでしょう。集客の幅が広がり、様々な手段を試すことができます。

求人情報数の目安は最低でも10、出来たら30以上は欲しいところです。これだけあれば求人サイト内で検索してヒットさせることもできますし、特集ページを作ってまとめることもできます。

求職者が試せる状態であれば、検索エンジンやSNSからアクセスされてもすぐに離脱とはならないでしょうし、「とりあえずブックマークだけでもしてみるか」と保存対象になるかもしれません。

また、採用企業に対しても「新規求人サイトをはじめました。現在はこれだけ賛同者がいます。御社もお願いできますか?」とアピールしやすいです。例え数が少なともゼロでないのならコンセプトを聞いてもらえます。

※当方が採用企業に募集したアンケートでも、「求人数が少なくてもサイトのテーマや主旨にあっていれば契約対象に入る」と、回答した企業が複数社います。

ですので、新しく求人サイトを作った場合、まずは「最初に○件の求人情報を集める!」という目的を持って集客活動していただければと思います。

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