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迷惑チラシがお宝に!?求人サイトの営業で活用する方法

迷惑チラシがお宝に!?求人サイトの営業で活用する方法のイメージ

毎日自宅のポストに投函されるチラシの数々。美容室、宅配ピザ、水道工事などさまざまな業種のチラシが投函されます。チラシではなくパンフレットやフリーペーパーのような冊子が投函されることもあります。

多くの場合、このようなチラシが投函されてもじっくり見られることもなく、そのまま捨てられます。マンションにお住まいの方は特にチラシを投函されやすいので、捨てるだけでも大変です。

このようにポストに投函して自社のサービスや商品を紹介することを「ポスティング」といいます。販促活動として古くから使用されている方法であり、集客を行う上で一定の効果はあります。

特に飲食店やサービス業など地域密着の事業を行っている場合、その地域に住んでいる人に知ってもらう必要があります。手っ取り早く知ってもらうためにも、チラシを配って宣伝するのは重要な集客手段です。

ですので、筆者はポスティングを否定したいわけではありません。機会があれば自社サービスでポスティングを行いたいと思いますし、お客さまに勧めることもあるかもしれません。

しかし、ポスティングサービスのチラシを受け取る側としては「迷惑だな~」と感じることが多いです。きっとチラシの送り主も迷惑なのは承知の上で、集客のためにポスティングサービスを利用していることでしょう。

ただ迷惑に感じるチラシでも見方を変えれば求人サイトの営業や集客にも役立てることができます。今回は迷惑チラシを求人サイトの情報源として利用できる”お宝”として扱う方法をご紹介したいと思います。

目次[非表示]

求人チラシを活用する

ポスティングされるチラシの多くは消費者向けのサービスや商品紹介のチラシです。しかし、中には求人を目的とした「求人チラシ」が投函されていることがあります。

ポスティングサービスを行っている会社でも求人目的のチラシをサービスとして受け付けています。チラシのデザイン作成や印刷も請け負っている会社はいくつもあります。

単純に募集内容だけ書かれたチラシもあれば、イラストや写真を使って見栄えの良い求人チラシにしている場合もあります。チラシとしては後者の方が効果は出そうですね。

ただ、いくら見栄えの良い求人チラシであっても興味がない人に届けられれば見てもらえません。一般的にポスティングの反応率は0.3%と言われており、なかなか厳しいです。

そこで求人チラシを出している企業に「求人サイトに掲載しませんか?」と営業をかけます。求人チラシを出すぐらいですからポスティング以外の求人方法にも興味はあるはずです。

特に見栄えの良い求人チラシを作っている会社ほど求人に力を入れている(人材がほしい)と想像できますので、話を聞いてもらいやすいのではないでしょうか?

ただ問い合わせの際に注意点があります。それは「ポスティングを批判しない」ことです。つい「求人サイトの方が効果が出るから利用しませんか?」と提案しがちですが、これでは相手の行為を貶すことになるので駄目です。

「チラシを見て求人にお困りな様子だと感じたので、求人サイトも利用しませんか?」と提案するのです。見栄えの良い求人チラシを作っている会社ならそれを褒めて「ぜひうちの求人サイトにも掲載したい」と提案しても良いでしょう。

営業電話のようにただ一方的に営業をかけるのではなく、「チラシを見たから連絡した」という理由付けにもなります。話を聞いてもらいやすいのではないでしょうか。

求人コーナーをチェックする

求人目的のチラシではなく、商品やサービス案内のチラシの中に「アルバイト募集」や「販売スタッフ募集」などの求人情報が掲載されているときがあります。

チラシの隅にちょこっと書かれているだけだったり、「詳しくはお電話ください」など詳細が記載されていないので、あまり積極的に募集されていないと感じるかもしれません。

しかし、わざわざチラシに書くのは人材を必要としているからです。チラシは掲載できる面積が限られているのであれもこれもと挿入できません。サービス案内のチラシならサービスのことだけ掲載したいはずです。

それでもわざわざチラシに求人コーナーを用意しているということは、実際に人材を探している可能性が高いです。ですので、求人チラシと同じように求人サイトへの掲載依頼を提案することができます。

ただ、求人チラシと違ってあくまで目的は「サービス案内」です。求人は二の次です。なのにいきなり「弊社の求人サイトに掲載しませんか?」と提案が来ても迷惑に思われます。

ですので、チラシを見て連絡したとは言わないほうが良いです。あくまで「こんな求人サイトを作っています。人材不足でお悩みでしたら、求人サイトに掲載しませんか?」と言った体で営業を行ったほうが良いでしょう。

ただし、もし事業者から「どうして連絡してきた?」と問われた場合、素直にチラシを見たと言ったほうが良いです。そのほうが変な誤解を招くこともないでしょう。

案内送信用のアドレスリストとして活用する

最近ではチラシの中にお問い合わせ用のメールアドレスが記載されているチラシが増えました。スマートフォンの利用者数も高いので、メールからお問い合わせを受け付ける店舗・会社も増えています。

そこでこのメールアドレス宛に求人サイトの掲載案内を送信します。店舗や会社が自ら公開しているメールアドレスに案内メールを送信しても、特定電子メール法違反にはなりません。

参考:基礎知識 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律

法律の問題はないとはいえ、いきなり見ず知らずの求人サイトから案内メールが送信されると気味が悪いと感じられるかもしれません。クレームの元になる可能性もあり、注意が必要です。

いきなり「求人サイトに掲載しませんか?」とするのではなく、チラシを見て問い合わせたという理由の説明と、「こんな求人サイトを作っています」という紹介程度に留めたほうが良いでしょう。

1件1件メールを送るのも良いのですが、ある程度メールアドレスのリストが溜まったときに送った方が手間が少ないです。リストにはメールアドレス以外に、事業者名も記録するようにしましょう。

マーケティング用の資料にする

上記ではチラシの発行元に対する営業方法についてお話しました。チラシの発行者みずから「求人が必要だ」と明確にしていますので、求人サイトの営業対象として扱いやすです。

しかし、求人サイトのジャンルによってそれが難しい場合もあります。もしかしたら営業をかけることでクレームがある可能性もゼロではありません。(発行者はあくまでチラシを見た顧客の反応がほしいため)

そういった不安がある場合は営業先として利用するのではなく、マーケティング用の資料として活用する方法があります。チラシにはマーケティングで使用できる情報が盛り沢山です。

求人チラシなら「時給、福利厚生、勤務時間、休日休暇」などの募集条件をリスト化します。そこから平均値を出せば企業がどんな人材を求めているか把握することができます。

商品やサービス案内のチラシでも、「業種、料金、営業時間、クーポンの有無」などをリスト化することができます。これらの情報からどれだけ広告費にお金をかけているか想定することができます。

こういったマーケティング資料があれば求人サイトの顧客となる企業に提出することができます。それを見た企業に求人サイトへの掲載を後押しできるようになります。

まとめ

チラシはメールやWeb広告よりも手間がかかる分、事業者の熱意が込められています。文字だけのシンプルなチラシもありますが、写真やイラストを使い、顧客が分かりやすいように工夫しているチラシも見受けられます。

サービス案内にしろ求人広告にしろ事業者の熱意がチラシになって表現されますが、得てしてその熱意は空回りしがちです。ポスティングは一方通行な宣伝方法であるため、どうしても反応率は低くなってしまいます。

反応がないと広告すべてが駄目に感じます。いくらネットの方が反応率が高くなるからと言って、ポスティング広告で失敗した事業者にネット広告を勧めたところでスンナリと受け入れてもらえないでしょう。

しかし、もし事業者の熱意を保ちつつそれを有効活用できる提案ができればどうでしょうか?特に求人チラシの場合、目的は「人材を雇う」ことですから、ポスティングであれネットであれ手段はどちらでも良いはずです。

重要なのは事業者が何を目的としてチラシを作ったのか?ポスティングという広告手段を選択したのか?を見極めることです。その見極めさえできればポスティングだけでなく、ネットも利用してくれるようになるでしょう。

今回はポスティングチラシを例に挙げましたが、自分にとって迷惑なものでも見方を変えれば得るものがあります。これまでは「不要だから」と捨てていた迷惑チラシも、一度目を通してみてはいかがでしょうか。ビジネスに役立つ情報があるかもしれません。

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