メールマガジン(以下、メルマガ)を配信している求人サイトは多いです。メルマガを配信することで会員登録を促進したり、既存会員の再利用を促すなど集客効果があります。
当サイトのお客さまからもよくメルマガ関連の問い合わせがあり、カスタマイズのご相談を受けます。それだけメルマガは求人サイトの運営者にとって需要のある機能だといえるでしょう。
ただし、どんなメルマガでも配信すれば良いわけではありません。求人サイトによって向き・不向きのメルマガもあります。不向きのメルマガを配信すると、場合によってはクレームの原因にもなってしまいます。
そこで今回は「求人サイトで効果のあるメルマガの種類と特徴」についてご紹介したいと思います。求人サイトでメルマガを配信したいと考えている方はぜひご参考ください。
※なお、求人サイトによってはメルマガではなく「メール配信」または「メール通知」としている場合があります。しかし、今回はわかりやすいように「メルマガ」としてご紹介します。
新着求人を伝えるメルマガ
求人サイトで新しく登録された求人情報をお知らせするメルマガです。求人サイトの規模や求人数によっても異なりますが、だいたいは週に1回(もしくは2回)、決まった曜日に配信されます。
求人サイトでは新着求人に対するアクセスがもっと多くなり、鮮度が高い情報として求職者に好まれます。メルマガの中でも利用頻度が高く、購読されやすいといったメリットがあります。
新着求人を伝えるメルマガは多くの求人サイトで導入されています。JOB-PLACEの求人システムにもデフォルト機能として実装しています。(メルマガとしてではなく、メール通知という形になります)
ただし、新しい求人情報があまり登録されない求人サイトでは効果が薄いです。「新着」としているのに、何週間も前の求人情報をお知らせするようでは意味がありません。
新着求人に関するメルマガを配信する時は、定期的に新しい求人情報を提供できるようになってからにしましょう。
希望条件に一致した求人を伝えるメルマガ
会員が希望条件として登録した、職種や地域、雇用形態や給与などが一致する求人情報をお知らせするメルマガです。全国・全職種を対象とした、大規模求人サイトでよく提供されています。
新着求人ではすべての求人情報が対象となりますが、希望条件を設定しておくことで、自分の好みに合った求人情報だけを選別して送られてくることになります。条件が一致しない場合は送られてこないので無駄がありません。
ただし、希望条件に一致させるには大量の求人情報が必要になります。求人数が少ないと「希望条件に一致しないから、メールが送られてこない!」といった事態に陥ります。
求人数の目安としては、有効な求人情報が常に100件以上ある状態になってから、導入を検討したほうが良いでしょう。
注目求人を伝えるメルマガ
求人サイトが選んだ注目(おすすめ)の求人情報をお知らせするメルマガです。自分では気づかなかった求人情報を知ることができるので、希望条件が定まっていない求職者向きのメルマガです。
このメルマガがあることで特定の求人情報に対するアクセスアップや応募促進につながります。採用企業に対してもサービスの一貫として紹介したり、課金することもできるでしょう。
また、求人サイト側で選んだ求人情報を配信するわけですから、求人数の少ない小規模求人サイトでも使用できます。たった1件であっても募集内容を詳しく説明することで、メルマガとして成り立ちます。
デメリットを強いて挙げるなら「おすすめの理由を書けるか?」になるでしょう。単に求人情報をメールで伝えるだけだと何がおすすめなのかわからず、宣伝要素が強くなるので敬遠されてしまいます。
注目求人を伝えるメルマガを配信する時は、できるかぎり「おすすめの理由」も添えて配信するようにしましょう。
締め切り間近の求人を伝えるメルマガ
掲載期限が残りわずかとなった求人情報をお知らせするメルマガです。掲載期限となる終了日から、残り○日の条件に一致する求人情報が購読者に伝えられます。
締め切り間近の求人情報を伝えることで、「この求人はもうすぐ終了ですよ。検討している方は早く応募してください」といった、求人応募を促す目的があります。
求人サイトを利用していると気になった求人情報を検討中リストに入れて、そのまま忘れるといったケースがよくあります。そういった求職者のために締め切り間近の求人を伝えることで、サポートにも役立ちます。
ただし、長期間掲載する求人情報が多いサイトでは不向きです。なかなか締め切りにならないので、メルマガを購読しても忘れるか、転職の機会を逃すからです。
掲載期限が1~2週間以内など、短い期間で求人情報が入れ替わるような求人サイトで導入すると良いでしょう。
非公開求人を伝えるメルマガ
求人サイト内では公開していない非公開の求人情報を伝えるメルマガです。人気の高い(高そうな)求人情報をメルマガで伝えることで、会員登録の促進につながります。
通常、好条件で高待遇の求人は応募も多く、すぐに締め切られてしまいます。しかし、非公開にしてメルマガを購読した会員のみ知らせるようにすれば「特別感」がでます。特別感がでることで求人サイトの価値も高まるでしょう。
ただし、好条件の求人情報を企業から依頼してもらうのは大変です。好条件を提示できる企業はどうしても有名で大規模な求人サイトを選びがちです。なかなか掲載依頼を獲得するのは難しいかもしれません。
それでも業界のコネや後ろ盾があって、定期的に非公開求人を提供することができれば、求人サイトとして大きな武器になります。メルマガの購読者も増えるでしょう。
転職ノウハウを伝えるメルマガ
履歴書の書き方や面接に関することなど、転職ノウハウを伝えるメルマガです。求人サイト上でもお役立ち情報としてよくあるコンテンツになりますが、それのメルマガ版となります。
求人サイト上に掲載していない、「特別な転職ノウハウ」を提供することで、メルマガ購読者に対してお得感を与えることができます。特に「業界の裏話」「面接の裏技」のような公にできない情報は、求職者の興味をそそるでしょう。
このようなメルマガはまだ積極的に求職活動をしているわけでもないユーザーに対しても効果があります。メルマガのテーマが面白そうであれば購読してくれるようになり、後の見込み客になる可能性があります。
ただし、ノウハウはオリジナルでなければいけません。どこかで聞いた事があるような内容では効果がありませんので、質や文章力が問われます。作るのに時間もお金もかかるでしょう。
それでも転職支援として有効だと思いますので、求人情報以外のコンテンツを充実したい場合に導入を検討してはいかがでしょうか。
コラムや特集の概要を伝えるメルマガ
求人サイトで提供する情報は求人情報だけではありません。コラムや特集を公開することもあると思います。それらのページを作成した時にお知らせするメルマガです。
基本的には求人サイト上で公開されている内容になりますので、メルマガですべてを伝えることはありません。概要だけ伝えて「続きはWebで」といった形にし、求人サイトに誘導します。
このメルマガも転職ノウハウと同じで見込み客を作る目的があります。コラムの内容が良ければ求人サイトに対する関心や信頼度が高まり、求職活動時には利用してもらえるようになるでしょう。
コラムや特集を定期的に作成しなければいけないといったデメリットはありますが、記事作成に力を入れている場合はメルマガと連動しても良いかもしれません。
まとめ
以上、7つのメルマガをご紹介しました。求人サイトの規模によっては向き・不向きもありますが、求人サイトで効果のあるメルマガの種類としては一般的であるといえるでしょう。
ただ、総じて言えるのは「できたばかりの求人サイトではあまり効果がない」ということです。オープンしたての求人サイトは会員数も求人数も少ないので、メルマガを用意しても購読してくれる会員は少ないでしょう。
また、むやみにメルマガの種類を増やすことで、「メルマガを購読したのに全く送られてこない!」と不信感を持たれる可能性もあります。メルマガを配信するなら、求人サイトに情報が集まるようになってからにしたほうが良いです。
「それでも最初からメルマガを配信したい!」という方は今回ご紹介した内容を踏まえて、どんなメルマガを提供すれば集客につながるのかご検討いただければと思います。
もちろん、当サイトにご依頼いただける場合は最適なメルマガを提案させていただきます。最初はメルマガ機能を停止しておいて、後から有効にするようなカスタマイズも可能です。
また、求人システムで配信するのではなく、他社のメルマガ配信スタンドを利用するのも可能です。あなたが希望する条件でメルマガを配信できるように、最適な提案をさせていただきます。
ぜひメルマガを効果的に活用し、求人サイトの集客にお役立てください。