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2019年の求人業界を予測!今年求められる求人サイトの条件とは

2019年の求人業界を予測!今年求められる求人サイトの条件とはのイメージ

あけましておめでとうございます。当サイトは本日1月7日より年末年始休業を終えて業務再開となりますが、同じように仕事始めの方も多いのではないでしょうか。

新年が明けると心機一転、新しいビジネスを始めたり、これまでできなかったことに挑戦したい!と思う方も多いと思います。この記事をご覧になっているあなたもそう思ってアクセスしてくれたのかもしれませんね。

そこで2019年は「どんな求人サイトが求められるのか?どんな求人サイトを作れば良いのか?」について、求人業界や世間の動向も踏まえながら予測していきたいと思います。

ちなみに昨年は「2018年から求人サイト構築を始めよう」という主旨で、以下の記事を書きました。

2018年から始める求人サイト構築
あけましておめでとうございます。年が明けると「今年こそは何か新しいことがしたい!」という気持ちになってきますよね。 当...
2018年から始める求人サイト構築のサムネイル

昨年の記事は求人サイト構築に関することが中心でしたが、今年は「求人業界の予測」も含めて考えていきたいと思います。求人サイト構築をお考えの方は、ぜひご参考ください。

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人手不足は変わらないまま

人手不足のイメージ

年末年始から日経平均が2万円を割った/回復したという株価・経済のニュースがたびたび報道されていました。求人業界は経済状況に大きく影響されるので、多少気になるニュースではありますが、2019年も人手不足で売り手市場な状況は変わらないでしょう。

というのも、少子高齢化で労働不足という日本の現状はすぐに改善される問題ではないからです。リーマンショック並みの経済危機が起きて、全く求人できなくなる可能性もゼロではありませんが、基本的には人が足りない状況が続くでしょう。

人手不足のもう一つの要因に「求職者と企業のマッチングが上手く出来ていない」というのがあります。求職者が求める雇用条件と企業が必要としている条件が合っていないので、「人はいるけど雇用に繋がらない」という問題にもなっています。

この問題は単純に給料を上げたり福利厚生を充実させるだけでは解決しないでしょう。「条件を良くしても人がこない」というニュースもよく報道されています。ただ条件を変えるだけではなく、求職者・企業双方の意識改革が必要になるのではないでしょうか。

ただ、こちらも一朝一夕で変わるものではありませんので、人手不足の状況は続くと思われます。そのため、今年も有効求人倍率は高い水準を維持し、失業率は低下するのではないでしょうか。

2020年は東京オリンピックが開催され、雇用のピークになると言われていますが、少なくとも来年まではこの状況が続きそうです。

情報のオープン化が求められる

本を開いている(情報のオープン化)

求人マッチングを正しく行うためには、より豊富で正確な情報の交換が必要になります。求職者は自分がどんなスキルを持っていて、どんな経歴を積んできたのか、企業はどんな人材をどの条件まで出して雇用できるのかを今まで以上に明確にする必要があるでしょう。

現在でも求人サイトには「スカウト」や「スキル設定」「転職支援サービス」などの、マッチングを促進するコンテンツはありますが、当サイトで昨年行ったアンケートでは、あまり利用されていなことがわかりました。

【2018年度版】求人サイト利用調査アンケートを100人に行いました
求人サイトを利用するユーザーは求人サイトについてどう思っているか?ということを調査するために、ランサーズというクラウドソーシングを利用し...
【2018年度版】求人サイト利用調査アンケートを100人に行いましたのサムネイル

利用しない理由に求人サイトのわかりづらさ・操作の不満など挙げられていたので、求人サイト側の問題もあるでしょう。こちらに関しては求人サイト構築サービスを行っている者としても、改善しなければいけない問題だと感じています。

ただ、機能(システム)的な改善が必要というよりは、“情報”的な面で改善していく必要があるように感じています。特に企業側が扱う情報に関してです。

求職者に対しては「履歴書の書き方」や「応募の仕方」に関する情報は豊富にあります。しかし、企業側に必要な「募集要項の書き方」や「面接の仕方」に関する情報は少ないのではないでしょうか。

これらは今まで各企業の裁量に任されていた部分でしたが、それ故にバラツキも生まれていました。A社の求人は詳しく書かれているのに、B社は簡素だったりします。情報量の差が生まれることで、求人サイト内でも格差が合ったのではないでしょうか。

求人サイトによってはコピーライターが求人用の記事を代行して作成する場合もありますが、現状はまだまだ少ないでしょう。情報のバラツキや格差をなくするためにも、企業側に正しい情報を出してもらうように努めていく必要があると思います。

求職者・企業が今まで以上に情報をオープンにできる環境が整えば、求人マッチングの不備も減っていくのではないでしょうか。

Google for Jobsが日本でも正式公開に

検索イメージ

情報のオープン化と言えば、今年は日本でもGoogle for Jobsが正式公開されるのではないか?と予測されています。

参考:グーグル、求人事業に19年参入 検索結果で仕事を提案|日本経済新聞

Google for Jobsとは簡単にいえば「Googleの検索結果に表示される求人情報」になり、複数の求人サイトの情報をまとめて表示する機能になります。現在はテスト段階のようですが、2019年から本格的に開始されるようです。

筆者も以前からGoogle for Jobsについては注視しており、過去には以下の記事を書きました。

新規ユーザーが多い求人サイトでリピーターに変える方法
求人サイトの利用者は新規ユーザーが多いです。求人情報を探している時は何度もアクセスするので、厳密な新規とは違うかもしれませんが、一般的には就...
新規ユーザーが多い求人サイトでリピーターに変える方法のサムネイル

Google for Jobs用の設計仕様は公開されているので、正式公開された後はJOB-PLACEにも導入していく予定です。(現在はサービス内容がまだ不透明なので、様子見をしています)

このGoogle for Jobsが始まることで、一部では「お金をかけて求人サイトを利用しなくても良いのではないか?」といった話をされることがあります。しかし、そうはならないでしょう。なぜなら求人サイトは求人情報だけを提供しているわけではないからです。

求人情報だけ提供するなら、自社サイトに採用案内のページを作ってそれをGoogleに読み込んでもらえば済みます。しかし、それは今までのWeb制作やSEO対策と同じことです。

求人サイトが提供できる価値は、求人情報を作る以外に求職者にアピールすることであったり、Web上でやりとりできるようにしたり、どんな募集要項にすれば良いかをアドバイスするなどといった、“付加価値”にあります。

自社サイトで求人するよりもこの付加価値に魅力を感じて求人サイトを利用するのであり、お金を出す動機付けになります。逆にそこに魅力を感じていない方は、自社で求人していたでしょうし、SNSやブログを使ってアクセスを集めていたでしょう。

ですから、筆者はGoogle for Jobsがはじまることで求人サイトのライバルになるのではなく、「求人サイトのアクセスを増やしてくれるかもしれないツール」として好意的な目で見ています。

兎にも角にも実際にはじまってみないことにはわかりません。Google for Jobsがどうユーザーに受け入れられ、どう既存の求人サイトに影響を与えるのか?を今後も注視していきたいと思います。

独自性のある求人サイトが注目される

ONLY ONE

人手不足も相まって求人サイトは毎年どんどん増えています。その中でも、大手の求人サイトは勢力を拡大しており、テレビCMを流したり、独自コンテンツを発信してユーザーを獲得しています。

あなたがもし求職者の立場だったとしても、おそらく「聞いたことがある/知っている」求人サイトを利用するのではないでしょうか?最初は大手を利用して、それでもピンとくるサイトがなければ他を探すと言った感じになるかと思います。

大手の求人サイトといっても多数ありますから、その中をかいくぐって小規模の求人サイトにアクセスしてもらうのは難しくなるでしょう。普通にサイト運営をしていれば到底かないません。

新規や小規模の求人サイトが求人業界で活路を見出すためには「独自性」が求められます。「どんな求人でも扱ってますよ~」といった大手と同じ戦略を取るのではなく、「この求人しかありません」といった独自性=量より質の戦略が必要になるのです。

ただし、独自性と言っても難しく考える必要はありません。「○○地域限定」とか「○○職限定」などといったジャンルを絞るだけでも十分です。あなたに知識があり、得意だと思えるジャンルを掘り下げた求人サイトを作ることで、独自性は生まれます。

独自性がある求人サイトができれば、大手に合わなかったユーザーを取り込むことができます。Googleの検索結果にも表示されやすくなるでしょうし、上記でご紹介したGoogle for Jobsでも紹介されやすくなるかもしれません。

これから求人サイトを作りたいとお考えの方は、ぜひ「自分だけの求人サイトはなんなのか?」を見つめ直していただければと思います。きっとそこに成功の鍵があるはずです。

信頼性が重視されるようになる

悪手をしているビジネスマン

FAQサイトやSNSなどで求人サイトを利用するユーザーの声を調査していると、求人サイトそのものに不満や不信感を持っている方が少なくありません。

たとえば「掲載されている情報は正しいのか?ブラック企業ではないか?」といった不安から、「求人検索が使いづらい!応募方法がわからない!」といった仕組みに対する問題まで、実にさまざまな不満が挙げられています。

不満の要因にサポートも挙げられることがあります。お問い合わせ対応ひとつとっても、相手の受け取り方によっては、良い方にも悪い方にも解釈されることがありますから、運営者は慎重に対応する必要があります。

ただ、これは求人サイトに限った話ではありません。ビジネスを成功させるためには、日々ユーザーの声に耳を傾け、改善していく必要があります。最初は不満が多かったとしても、日々改善していくことで受け入れられるようになっていきます。

別に難しいスキルや知識は必要ありません。求人情報を掲載するとき、お問い合わせメールに返信するとき、あるいはサイト案内の説明ページを作る時に、いまいちど「これで問題がないか?」を見返すようにしてください。

見る人の立場に立ってもう一度見返した時に、「このままではダメだ。誤解される」といった改善ポイントが見つかります。そうした“小さな気づき”がやがて大きな信頼につながっていきます。

「小さいながらも信頼が置ける求人サイト」を構築することができれば、大手と競合することなくビジネスとして成長させていくことができるでしょう。

まとめ

2019年は求人業界も求人サイトもより一層、ユーザーの期待に応えられるような改善が求められると思います。いつまでも人手不足を理由にしていいわけがないし、民間でも雇用改善するように努めて行かなければいけないと思います。

もちろん、「求人サイトを作る側」にも意識改革は必要です。これまでと同じような意識で求人サイトを構築するのではなく、より時代に合った・ユーザーが求める求人サイトを作らなくてはいけません。

昨年は多くのお問い合わせ・ご相談を受け、当サイトとしても手応えを感じた一年ではありましたが、一方で条件が合わずにお断りするケースも多く、ご期待に反することも多かったです。

お客さまに信頼してもらうためには何より「できる」ことが大事であり、「できるように提案する」ことが求められますから、そういった観点で見れば全然駄目な業者なのかもしれません。

悪い部分は反省し、ひとりでも多くのお客さまのご期待に応えられるように改善していきたいと思います。そしてJOB-PLACEがよりわかりやすく・信頼の置けるサービスになるよう、スタッフ一同、邁進していきたいと思います。

2019年から求人サイトの構築や求人ビジネスをはじめたいと思われた方は、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に求人業界を盛り上げていきましょう!

最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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