本日、8月11日の「山の日」からお盆休みでお休みになる人が多いのではないでしょうか?企業も飲食店やサービス業以外は夏季休業に入るところが多いと思います。
お盆休みのような大型連休期間は求職活動も停止になります。一部の業種は営業としているとは言え、連休期間はかきいれ時です。面接をしたり、応募のやりとりすることはあまりないでしょう。
求人サイトとしても連休期間は利用者が少なくなります。新着求人が公開されることも少なく、問い合わせなども減るので、世間と同じように休むと言った運営者も多いのではないでしょうか。
しかし、みんなが休む連休期間こそ集客のチャンスです。特にお盆休みは仕事に対する認識も変わりますので、集客に向けたコンテンツを用意する必要があります。
そこで今回は「求人サイトはお盆休みこそ集客のチャンス!」として、その理由とともにコンテンツ案を提案したいと思います。
お盆休みは仕事の意欲が高まる?
お盆休みは旅行したり故郷に帰るなど、仕事を忘れてプライベートを満喫させる人が多いと思います。特に家族連れの方や学生の方は、故郷(もしくは実家)に帰って親孝行するという方も多いのではないでしょうか。
ただ、故郷に帰ると親や親族を含め、様々な人と出会います。そうすると当然のごとく仕事の話になります。特に年配者の方からは「どんな仕事をしているのか?」と聞かれることも増えるでしょう。
学生なら将来の就職先の話をするでしょうし、求職者の方なら失業していることに対してチクリと釘を刺されるかもしれません。社会人でも現在の仕事が上手く行っていないのであれば、転職の相談などもするでしょう。
つまり、お盆休みに親しい人と接することで、仕事に対する考え方や現状を見直すきっかけになるのです。友人・知人なら気を使って言わなかったことでも、親や親族ならズバッと言われるので、考えさせられます。
特に現在求職中の方や学生の方は将来が不安に思えてくるのではないでしょうか?「このままではいけない!どうにかしなくては!」と焦りが生まれ、仕事に対する意欲も高まります。
そうした人が取る行動は何か?「自分に合う仕事はあるだろうか?」と求人サイトで仕事を探すのではないでしょうか?今すぐ応募しなくてもどんな仕事があるのか調べると思います。
そういった仕事に意欲が出始めた人を適切に集客し、正しく求職活動に導いていくことで、会員登録やサイト利用の促進に繋がります。
求人以外の”情報”を提供する
冒頭に記載したとおり、この時期は企業も夏季休業で休みのところが多いです。当然、公開されている求人情報も少ないです。全く無いわけではないでしょうが、ほとんどは”開店休業状態”ではないでしょうか。
そのため、ユーザーが「どんな求人情報があるのかな?」と、求人サイトに訪れたとしても、得られる情報がなければすぐに離脱(他のサイトに行く)してしまうかもしれません。
しかし、求人情報が提供できなくても別の情報を提供することはできます。求人情報以外の情報コンテンツ案として、いくつかご紹介したいと思います。
社員インタビューを掲載する
「夏休みの過ごし方」のような社員インタビューを掲載します。社員のインタビューがあることで「休める会社」としてアピールすることが出来るので、企業もメリットがあります。掲載に応じてくれるのではないでしょうか。
通常、このようなインタビュー記事は夏休みが終わった後に公開されることが多いです。しかしそれでは不十分です。過ぎ去った時はなかなかイメージしづらいし、単なる自慢のように思われるかもしれません。
事前に公開することで、これから夏休みを迎える人にとってもイメージしやすいです。「自分はこんな休みが取れていない!」=「こういう休みが取れる会社に入りたい!」という感情が生まれます。
秋以降のイベントを紹介する
「今は夏なのにどうして秋以降?」と思うかもしれません。しかし、お盆休み後に仕事探しをして就職先を見つけ、初任給が貰えるのは秋頃(10月~)になることが多いと思います。
ですので、「秋のイベントを満喫するために仕事を見つけよう!」とアピールします。特に学生の方ならイメージしやすいので、アルバイトの応募が増えるかもしれません。
特集ページを作ってお盆休み以降に応募できる企業をまとめるのでも良いし、「食欲の秋」「スポーツの秋」などの秋の格言と絡めても良いでしょう。
求人予告をする
お盆休み中は企業も求人を停止していると書きましたが、お盆休み以降に掲載したいという企業は多いのではないでしょうか?そういう企業の場合、求人掲載の依頼はお盆休み前に行うのがほとんどだと思います。
まだ掲載していない求人でもデータがあれば前もって予告することはできます。簡単なページを作り、企業名と募集の概要を紹介するだけでも、予告としては十分です。(あるいはタイトルだけでも良いかもしれません)
テレビや雑誌にもよくありますが、少しでも見せることでその先が気になります。求人サイトも同じで、「お盆休み以降にこの求人が募集されます」と紹介すれば、それを見たユーザーが再訪問してくれるでしょう。
これまでの情報コンテンツを再編集する
求人サイトにはよく「面接の仕方」に関する情報があると思います。面接は古今東西、それほど変わることはありませんから、一度そのような情報コンテンツを作れば十分だと思うかもしれません。
しかし、逆に言えば「代わり映えしないから変える」という考え方もあります。普段はじっくり見られなくても、お盆休みのような時間にゆとりのある時は見てもらえる可能性が高まります。
普段はひとつの情報コンテンツとして埋もれてしまう内容でも、再編集してトップページで公開することで、再び見てもらえるようになります。
運営者としても、求人サイトを運営してきて培った知識があります。企業と接する中で様々な情報を得ているでしょう。既存コンテンツを再編集するのに良い時期だと思います。
リスティング広告を使って集客する
この時期は企業も夏季休業で休んでいるところが多いと書きましたが、リスティング広告(Yahoo!やGoogleのような検索エンジンに表示する広告)の利用も減る傾向にあります。
求人サイトも基本的には「お盆休み中は求人活動が促進されない」といった概念がありますから、リスティング広告の利用も一旦停止にするのではないでしょうか?その隙を突いてあえて広告を出すのも有効だと思います。
※ただ、大手求人サイトは資金力がありますので、期限関係なく広告を出しっぱなしにしていますが・・。
ただし、いつもどおり「大阪 求人」とか「心斎橋 バイト」のような求人・求職を意識したキーワードで広告を出しても意味がありません。求職活動している人は少ないので、検索も少なくなります。
そこでとっておきのキーワードがあります。それは「夏休み 暇」「お盆休み 暇」というキーワードの組み合わせです。
Googleアドワーズで提供しているキーワードプランナーで調べると、2017年8月時点で「夏休み 暇」は880、「お盆休み 暇」は140の検索ボリュームがあります。共に競合性は「低い」です。
お盆休みで暇だと感じている人向けに広告を出すのです。競合がほぼいませんから、低い金額で広告を掲載することが出来るでしょう。それでいて、そこそこは検索数もあります。(しかも短期間です)
もちろん、「お盆休み 暇」で検索する人は休んでいる上での暇つぶしを探しているので、求人サイトのように仕事に関係する情報は欲していないかもしれません。
しかし、上記で説明したように求人情報以外の情報を提供すれば興味を持って見てもらえるかもしれません。それが後のリピーターに繋がる可能性もあります。
それこそ「独身が多い会社の社員はお盆休みに何をしているか?」というようなコンテンツがあれば面白いかもしれませんね。独身の方は興味を持って見てくれるのではないでしょうか。
求人をアピールするためにリスティング広告を出すのではなく、求人サイトに対する認知度を高めるという目的で使うのも、集客の面で有効だと思います。
まとめ
ほとんどの求人サイトはお盆休みのような大型連休があると更新されません。求人サイトを運営している企業自体が休みというのもあるでしょうが、多くの人が休みというのはネットサービスにとってチャンスだと思います。
誰しもが旅行やバカンスに出かけるわけではないでしょうし、家に居て体を休めたり、資格の勉強をする人もいると思います。そういう人は当然、ネットをする時間も増えると思います。
特に求職者の方は仕事が決まっていないと休みの期間ほど不安になります。自分以外の人がプライベートやバカンスを楽しむ中、仕事が無いと楽しむことは出来ませんから。
そういった求職者の心情を思いやり、寄り添うコンテンツが提供できれば、たとえ新規で小規模の求人サイトであっても、利用してもらえるのではないでしょうか?
本来はこのような記事をお盆休みより前に公開するべきなのですが、筆者も「お盆休みは求人サイトもお休みしている」と言った先入観があったため、思いつきませんでした。
しかし、ニュースなどでお盆休みを満喫している人達を見るにつれ、「求職者や仕事が決まっていない人は、お盆休みを満喫できないだろうな」と感じたのです。
そしてそのような人たち向けのコンテンツを提供することこそが、求人サイトに求められているのではないか?必要なことではないか?と感じるようになりました。
気づくのが遅くなって情けない限りですが、、、常に求職者目線を忘れず、求職者にとって良いコンテンツを考えることが、より良い求人サイトを構築できるきっかけになると思います。
というわけで、お盆休みこそ集客のチャンスと見て、訪問したユーザーを逃さないコンテンツを提供していただければと思います。