求人サイトを構築してしばらく経つとある悩みにぶつかるようになります。それは「何をしたら良いかわからない」ということです。構築する前は意欲があっても、構築した後にどうして良いかわからなくなる人が多いです。
求人サイトはただ作っただけでは意味がありません。企業に求人情報を掲載してもらい、求職者に応募してもらうことで、求人サイトとしての存在意義が生まれるのです。
しかし、求人サイトを構築した当初はなかなか結果が出ません。リスティング広告を利用して企業や求職者を募集しても結果(会員登録や求人掲載)が出るまでどうしても時間がかかります。
求人サイトでも他のサイト形態でも目に見える結果が出ないとモチベーションが下がります。モチベーションが下がると諦めたくなります。多くの人はここで「もういいや」となって止めてしまいます。
損失を最小限に抑えるために、効果が出ないなら早めに損切りをするという考え方もあるかもしれません。しかし、早々と諦めるのはあまりにももったいないです。
とはいえ、お金や時間がかかることはなかなか始められません。この運営ブログでもさまざまな求人サイトの運営・集客ノウハウを公開していますが、一朝一夕では行えないものが多いです。
そこで今回は「1日3分でできる求人サイトで使えるアイディアの見つけ方」として、1日たった3分行動するだけで求人サイトの運営に役立つ方法をお伝えします。
Yahoo!ニュースを見る
Yahoo!ニュースは毎日人々が関心のあるホットな話題を提供しています。Yahoo!JAPANのトップで表示される「トピックス」に掲載されると特に反響があり、SNSや掲示板などで話題になります。
Yahoo!JAPANをブラウザの「ホーム」にしている人も多いので、Yahoo!ニュースをよく見るという人も多いのではないでしょうか。トピックスに表示されるタイトルも13文字と短いので読みやすいです。
ただ、いくらYahoo!ニュースが人々の関心事を扱っていると言っても、全て把握するのは大変です。仕事に関係しないニュースも多々あるので、見ればよいというわけではありません。
そこで閲覧対象とするカテゴリ(トピックス)を決めます。Yahoo!ニュースには大きく分けて「国内」「国際」「経済」「エンタメ」「スポーツ」「IT」「科学」「地域」と大きく分けて8つのトピックスが存在します。
この中であなたの求人サイトに合ったジャンルのトピックスを見るようにします。IT/Web系の求人サイトなら「IT」、美容系の求人サイトなら「エンタメ」、地域を対象としている場合は「地域」が良いでしょう。
求人サイトですから「経済」も確認した方が良いです。雇用や労働に関するニュースを良く取り上げています。求職者や企業の動向を把握するのに役立ちます。
それではためしにIT系のトピックスを見てみましょう。1日のニュースとしては数件しかありませんので、タイトルを見て気になるニュースの詳細を確認するのに時間がかかりません。
ニュースの詳細を確認する時間がない場合、タイトルとURLをメモしましょう。あとで時間のあるときにじっくり見ることができるし、これなら1日3分で続けられます。
はてなブックマークを見る
はてなブックマークでは利用者が気になるサイトや記事をブックマーク(お気に入り)しています。その数が多いほどホッテントリといって、はてなブックマークのトピックスやアプリで紹介されます。
ブックマーク数は「100USERS」のように数字で表示されているので、トピックスに表示されている記事の中でも、どの記事が人気なのか把握することができます。
数字はリンクになっており、クリックするとその記事についてユーザーがコメントした内容を見ることができます。コメントには「スター」と呼ばれる投票システムがあり、投票が多い人気のコメントを見ることができます。
はてなブックマークを見ることで今話題になっている記事やニュースを把握することができ、それについてユーザーがどう思っているのか知ることができるわけです。
求人サイトに関連がありそうな、雇用・労働・転職などに関する記事もよく取り上げられており、それらの記事は関心が高いため、多くのブックマーク数を得えています。
ですので、はてなブックマークのアカウントを作り、はてなブックマークでUSERS数の多い記事を自分もブックマークするだけで、ユーザーの関心事をまとめることができます。
まとめた記事はあとでじっくり読んでもいいし、しばらく放置してどんなコメントがされているか改めて確認しても良いでしょう。そうしたユーザーの声が求人サイトの運営にも活用することができます。
NAVERまとめを見る
NAVERまとめでは利用者が特定の話題に対してまとめた情報を閲覧することができます。注目のまとめはトップページで表示され、閲覧数も「view」で表示されるため、どのまとめが人気なのか把握しやすいです。
NAVERまとめはカテゴリー(トピックス)ごとにまとめれているので、あなたの求人サイトに合ったジャンルのまとめを見ていくことで、求人サイト運営の参考になるでしょう。
NAVERまとめのようなサイトを「まとめサイト」や「キュレーションサイト」と呼びます。NAVERまとめは個人よりのまとめが多いので、ビジネスには不向きかもしれません。
そんな時は「(ジャンル名)まとめサイト」「(ジャンル名)キュレーションサイト」などで検索すると、あなたの求人サイトに適したジャンルのまとめサイトが見つかると思います。
なお、NAVERまとめ内に「国内で人気のキュレーションサイトまとめ」という投稿がありますので、こちらを参考にしてみるのも良いかもしれません。
Google検索する
リサーチと言えば真っ先にGoogle検索を思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?Googleで思いついた単語(キーワード)で検索し、ヒットしたサイトを見ていくのも情報収集する上で欠かせません。
ただ、Googleは順位の変動こそあれ、老舗で人気のサイトが上になる傾向があります。新しい情報を探すときに困るかもしれません。その時は「期間指定」を使うのが便利です。
Googleの検索結果上部にある「ツール」をクリックすると期間指定ができるメニューが表示されます。メニュー内にある期間を指定することで、その期間内に収集したサイトを表示することができます。
たとえば祝日で検索するとします。この記事を投稿した日から近いのは「体育の日」になりますので、体育の日で検索します。するとWikipediaや言葉時点が表示されます。
体育の日を知りたくて検索するのなら必要な情報ですが、「体育の日に他のサイトは何をしているのか?」を知りたい時は不便です。その時は期間指定を使います。
すると祝日の意味ではなく、体育の日に関連した記事やイベント情報が表示されます。気になるサイトをブックマークするのもいいし、文章を参考にしてあなたも記事を書いてもいいでしょう。
Google検索では大手サイトがヒットしやすく、それだけを見ると「小規模のサイトは難しいのかな…」と自信を失いがちですが、検索の仕方を工夫することで同等規模のサイトの更新内容も把握することができます。
他のサイトを参考にすることで「自分の求人サイトではどんなことができるのか?」という事を考えるきっかけになり、新たなアイディアが浮かびます。
Yahoo!知恵袋を活用する
Yahoo!知恵袋は悩みや疑問がある人が気軽に質問し、それに答える人がいるコミュニティサイトです。毎日かなりの数の質問が投稿され、活発にやり取りされています。
Yahoo!知恵袋は終了した質問も検索して探すことができます。カテゴリごとに探すこともできるため、あなたの求人サイトのジャンルに合ったカテゴリで検索し、関連する悩みがないか探せます。
特に「求人」や「転職」に関する相談はよくされています。求人サイトを利用した上での不平不満を質問している場合も多いため、トラブルケースの確認とリスク回避に役立てることができます。
Yahoo!知恵袋で過去の質問を検索するだけでなく、現在募集中の質問に回答するのも勉強になります。こちらはどんなジャンルでも良いので目につく質問があれば回答してみてください。
人間関係や仕事の相談など長文の質問に答えるのは大変ですが、意見募集のような短い質問だと答えやすいです。1行2行の意見を回答するだけなので、3分もかかりません。
Yahoo!知恵袋の場合、質問にこたえると”知恵コイン”といって、評価ポイントのようなものをもらえます。自分の回答がベストアンサーに選ばれればさらに知恵コインを獲得することができます。
多くの知恵コインを得られることで回答のモチベーションにもつながりますし、自分が求人サイトの運営で悩んだり情報収集したいときに活用することができます。
なにより他人の質問に答えることで文章力が向上します。記事作成やメールサポートの際に文章を書きやすくなるため、求人サイトの運営にも役立ちます。
Twitterでフォローする
求人サイトの集客でTwitterを活用している人も多いと思います。新しく登録された求人情報やおすすめの求人情報をつぶやいたり、雇用情勢や関連するニュースについてつぶやいているアカウントをよく見かけます。
ただ、一方でツイートがなく放置気味のアカウントもありました。求人サイト立ち上げ時にTwitterアカウントを作成したものの、つぶやく内容がなく、そのままにしたといった状態でしょうか。
いざ「つぶやく」といっても何をつぶやいていいかわからないと思います。そんな時はつぶやかずに「フォロー」に徹してはいかがでしょうか?気になるTwitterアカウントを見つけてフォローするだけです。
当サイトもTwitterアカウント(@job_place)があるのですが、これまでは運営ブログの投稿をツイートするだけだったので、フォロワーは1人もいませんでした。
そこで自分からフォローしようと、参考になる求人サイトや求人・転職関係のTwitterアカウントをフォローしたところ、フォロワーが増えてきました。フォロワー経由でサイトへのアクセスもあります。
また、フォローすることで求人に関する情報がTwitter越しに届けられるので、運営ブログを書くときの参考になっています。空き時間があれば気になるアカウントをフォローするようにしています。
ただ注意点としてどんなアカウントでもフォローして良いわけではありません。宣伝フォローと捉えられてブロックされたり、規約違反になる可能性があります。
あくまであなたの求人サイトに関連のあるアカウントだけフォローするようにしてください。そうすることでフォロワーの輪が広がり、求人サイトの利用へとつながるかもしれません。
非公開で日記ブログを書く
通常、ブログは外部に公開して他人に見てもらうために作成します。特に求人サイトのようにビジネス目的でブログを運営する場合は、定期的に記事を書いて情報を蓄積していくことが重要になります。
ただ、ビジネス目的の記事を書くのは大変です。筆者もこの運営ブログを書くのに1記事3~4時間はかけています。しかも時間をかければかけるほど良い記事が書けるわけでもありません。
筆者はパソコンで文章を書くのに慣れていますが、慣れていない方が長時間かけて記事を書くのは大変です。求人サイトのブログでも数記事アップしただけでストップしているところがよくあります。
ですので、最初はビジネスやSEOのことは考えずに「ブログを書く」ということを習慣にしていただければと思います。習慣にする場合、テーマが自由な日記のほうが書きやすいでしょう。
そして非公開にすることで外部に見られることはありませんから、誤字脱字があったり、誤解を受けそうな表現をしても問題ありません。自由に思いつくまま書くことができます。
1日3分を目安にし、仕事終わりに今日の出来事をかんたんに振り返って記事にするか、翌朝の仕事を始める前に昨日あった出来事をまとめるのも良いと思います。
ブログを書くことで新たなアイディアが浮かぶことがあります。集客やアクセスアップのことを考えず、まずは「書く」ことからはじめてみてはいかがでしょうか。
まとめ
勉強でもダイエットでも求人サイトの運営でもなんでもそうですが、継続して行い続けなければ成功することはありません。日々の努力が実を結び、後の成功につながるのです。
このことは筆者が述べるまでもなく、多くの書籍で説明されていたり、成功者が発言しています。誰しもが成功するには努力が必要なのは知っています。知ってはいますが、継続して行える人はほとんどいません。
なぜなら人間の脳は現状維持を好み、苦痛を避ける性質があるからです。このような状態を「現状維持バイアス」と呼び、心理学でよく用いられている用語です。興味のある方は調べてみてください。
ただ、現状維持バイアスは堕落している人間だけが陥るのではなく、誰しもが体験することです。成功者でも同じように現状維持バイアスが働き、努力できなくなる時があります。
しかしそれでも勉強して志望校に合格したり、ダイエットして痩せられる方は現状維持バイアスを上手く避ける方法を知っているからです。言葉の意味は知らなくても工夫してモチベーションを維持しているのです。
今回は求人サイトのアイディアの見つけ方として「1日3分」を目安にできることを紹介しました。1日3分なら忙しいあなたでも時間を見つけて取り組めるのではないでしょうか?
毎日たった3分でも行うことが求人サイト運営にとってプラスになります。少しずつでも行動することで、今まで思いつかなかったアイディアを発見できるかもしれません。
ただ1つ注意をすると、情報のインプット(取り込み)だけ行うのは避けてください。必ずアウトプット(出力)を行うようにしてください。インプットだけしていると頭が疲れてパンクします。
今回ご紹介したようにブログを書いたりTwitterでつぶやくのもいいし、家族や友人・知人に話すのも良いでしょう。定期的にアウトプットを行うことで情報の整理にもなり、脳の最適化にもなります。
脳が最適化されていれば新しいアイディアが生まれやすくなります。ぜひ、1日3分のインプット/アウトプットで、あなただけの求人サイトアイディアを見つけていただければと思います。