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地域限定求人サイトで行う地域情報を活かした集客方法

地域限定求人サイトで行う地域情報を活かした集客方法のイメージ

求職者が仕事探しをする理由に「勤務地が近いから」「時間の融通がきくから」というのがあります。アルバイトや転職に限らず、勤務地は仕事を探す上で重要な条件のひとつです。

そんな求職者のニーズに応えるために、地域に特化した求人サイト(通称、地域限定求人サイト)があります。その地域に存在する企業の求人情報のみを扱うことで、地域に密着した人材マッチングを行うことが可能になります。

地域限定求人サイトで対象とされる地域は、東京・大阪・名古屋といった大都市よりも、北海道・沖縄・茨城・広島・福岡などの地方都市を中心とした求人サイトが多いです。

明確な理由は定かではありませんが、地方都市の場合は仕事探しに困ることがあるので、求人サイトのようにまとめて情報公開しているサイトは需要があるのだと思います。あるいは町おこしといった側面もあるかもしれません。

地域を限定することで求人数や利用者数は減りますが、地域に密着した情報を提供することができます。その地域で暮らす人達に対する雇用改善の意味合いもあるでしょうから、社会貢献にもなっています。

しかし、ひとえに地域情報を提供すると言ってもどんな情報を提供すればよいかわからないという人も多いでしょう。ネット上にもあまり地域情報の扱い方に関する記事は少ないです。

そこで今回は「地域限定求人サイトで行う地域情報を活かした集客方法」として、どんな地域情報を掲載していけばよいかについてご紹介したいと思います。

目次[非表示]

イベント情報を掲載する

イベント情報のイメージ

行政や自治体が発信する情報は住民生活に関わる内容が中心で堅くなりがちです。基本的には求人サイトに向きません。しかし、求人サイト向きの情報を発信している場合があります。それが「イベント情報」です。

イベントというのはお祭りやスポーツ大会、展覧会やフェスティバルなどになります。行政が運営しているサイトのほとんどに「イベント」というコンテンツがあります。(文化・交流のページに書かれている場合もあります)

行政のサイトは企業サイトと違ってあまり細かく書かれていませんが、簡単な概略と実施日が書かれているだけでも参考になります。それを元に自身で調べてイベント紹介ページを作ることができます。

イベントだと定期的に情報を更新できるし、その地域で暮らす(働く)ことの楽しさを伝えることができます。イベントの感想を書いたレポートを見た人が興味を持ってくれるかもしれません。

行政や自治体の情報は引用やリンクが自由なことも多く、使い勝手が良いです。イベント情報を取り入れたい場合はぜひ参考にしてください。

観光情報を掲載する

観光情報のイメージ

観光情報とはその地域の名所や公園などの情報になります。イベントと同じく、その地域で暮らすことが想像できるし、観光情報を紹介することで地域に対して興味を持ってもらうきっかけにもなります。

名所や公園は家族で出かけることもできるので、「休日の過ごし方」として紹介できます。移住目的で転職する人もいますので、観光情報はそのきっかけにもなります。

家族で出かけるような名所がなく、小さな公園しかない場合でも構いません。お昼になると公園でサラリーマンが休んでいる姿をよく見かけますので、「憩いの場」として紹介できるでしょう。

観光情報の場合、写真を撮りやすいというメリットがあります。写真があることでイメージが膨らみますので、ぜひ文章だけでなく写真を掲載するようにしてください。企業や働く人達から写真を募集しても良いかもしれません。

観光名所での写真はリラックスして”素”が出やすいですから、楽しげな様子を写すことができます。その写真をきっかけに求人応募につながるかもしれません。

交通情報を掲載する

交通情報のイメージ

沿線や駅などその地域にどうやって行けば良いかの交通情報を紹介します。駅だけでなく、車・自転車・徒歩などさまざまな交通手段がありますので、それぞれに応じた情報を公開することで、通勤時の参考になります。

特に通勤時間帯となる7~9時は人々の出入りが激しいです。都会は電車通勤が主なので、混みやすい時間帯の情報があれば役立ちます。逆に地方は車通勤が多いので、渋滞になりやすい道路情報があれば良いかもしれません。

最近では自転車通勤も増えてきました。自転車で通れるルート情報や駐輪場の情報もあれば便利です。駐輪場や駐車場の場所は公開されていても、料金まで公開されていることはありません。料金表示まであると便利です。

このように通勤する人のことを考えた交通情報というのはあまり取り扱われることがない情報です。しかし、実際に通勤する人にとって大事な情報ですし、交通手段がわかることで通勤時間を計測することができます。

勤務地が地方都市や県庁所在地から離れた地域でも、意外と通勤時間がかからない場合があります。満員電車が嫌な方にとっては転職のきっかけになるかもしれません。

お店情報を掲載する

お店情報のイメージ

飲食店やコンビニ・スーパーなど、お店の情報も地域情報としては重要です。働く前にお店情報がわかることで、通勤時・休憩時・退勤時の行動を予測することができます。

たとえば会社の近くにコンビニがあることで、通勤前にちょっとした買い物をすることができます。残業になった日でもコンビニで軽食を買うことができるでしょう。

飲食店の情報なら休憩時の昼食や仕事が終わった後の夕食にも使えます。会社で忘年会や歓迎会を開く場合でも、近所に飲食店があった方が便利です。デリバリーで利用するときもあるでしょう。

求人サイトによってはコンビニや飲食店までの距離を求人情報に掲載している場合があります。不動産サイトにもよくありますね。ただ、ほとんどは会社からの距離を示すだけでわかりづらいです。

求人情報で簡単に表示するのではなく、別ページにして店名と写真の紹介があればわかりやすいです。店舗にしても店の紹介になるので掲載許可を得られるかもしれませんし、逆に求人掲載の依頼をしてくれるかもしれません。

働くことはその地域で暮らすことにもつながりますので、暮らしに欠かせないお店情報はぜひ用意していただきたい情報です。

住民の声を掲載する

住民の声のイメージ

その地域で暮らす住民の声をクチコミとして掲載します。クチコミがあることでその地域の様子を伺うことができます。たとえ仕事をするために通うといってもどうせなら住民の印象が良い地域で働きたいですよね。

地方都市の場合、より住民の声は大事になります。たとえば「住みやすい」「自然が多い」「治安が良い」などの情報があれば、転職先として検討してくれます。

また、移住を目的とした求人サイトの場合、住民の声がないと不安です。よそ者として阻害されてしまうのではないかと心配になります。(残念ながらそういった地域もあるようです)

しかし、住民がどのように考えているか気持ちがわかれば不安も減ります。受け入れ体制があることを知れば、その地域に移住して働くことを検討できます。過疎化対策や町おこしにもつながるのではないでしょうか。

住民の声はアンケートで集めると良いでしょう。何人かに直接取材して感想をもらうのも良いと思います。求人サイトの利用者が増えてきた後は、会員にクチコミを投稿してもらうようにしても良いでしょう。

まとめ

当方では創業時から地域限定サイトを作ることが多く、所在地は大阪ながらも、大阪以外のお客さまからご依頼を受けて、その地域に特化した求人サイトやポータルサイトを作ってきました。

ですので、地域限定サイトは得意分野なのですが、いくら見栄えの良いデザインと高機能なシステムを設置したからといって、利用者が集まるとは限りません。地道に集客しなければいけないのです。

ただ、地域限定サイトであっても、地域性を活かした運営をしているところは少ないです。特に求人サイトの場合はどうしても求人が主になりますので、求人情報以外のアピールはしづらいのかもしれません。

しかし、地域限定サイトで地域性をアピールしないのはもったいないです。せっかく「地域限定」という独自性があるのに、それを伝えないと他のサイトと差別化できません。

働くということは暮らすということです。ただ単に通勤で通う場所ではなく、その地域で暮らしていくということを想定したサイト構築が必要になるのではないでしょうか。

今回ご紹介した地域情報は比較的取り入れやすい内容だと思います。あなたが自分の住んでいる地域の求人サイトを作る場合、地元に関する情報は熟知しているでしょうから、情報を集めるのに苦労しないと思います。

仮にその地域に詳しくなくても、実際に歩いて街を散策することで新たな発見があります。筆者は健康のために地元を歩いて散策していますが、歩くたびに新たな発見があります。

いつもは通らなかった道を通ると公園があったり、美味しそうな匂いを漂わすパン屋さんが見つかったりしました。あるいは駅までの歩く道を変えることで、移動時間に差が出て面白いなっと感じたこともありました。

そういった地域ならではの情報・情景を伝えることで、単なる「働く場所」だったものが「暮らしていく場所」になるのです。自分がその地域で暮らしていくことをイメージできれば、就職もしやすいですよね。

これから地域限定求人サイトを作る方もすでに作られている方も、「地域情報を充実させる」ということを意識してサイト運営していただければと思います。地域に興味を持っていただくことが、集客や求人応募につながります。

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