ノウハウ

集客に抜群の効果がある、お祝い金の基礎知識

集客に抜群の効果がある、お祝い金の基礎知識のイメージ

お祝い金とは、求人サイトで採用が決まった時に、採用のお祝いとしてもらえるお金のことを言います。プレゼントや特典のような扱いになり、現在多くの求人サイトで導入されています。

求職者は仕事を探すために求人サイトを利用しますが、職探しは何かとお金がかかります。採用された後も交通費や職場で使う備品などにお金が必要になることでしょう。

そこで、採用が決まった時に祝い金としてお金がもらえれば、求職者の負担を和らげることができます。そのメリットが求人サイトの利用促進につながるのです。

JOB-PLACEの求人システムにもお祝い金の機能が実装されているのですが、お祝い金自体に関する説明が不足していますので、今回はお祝い金の仕組みを中心にその特長や効果を説明したいと思います。

目次[非表示]

お祝い金の仕組み

求人サイトを利用していて、なぜお祝い金がもらえるのか?と疑問に感じたことはありませんか?求職者が採用される度に祝い金を出していては、運営者にとって大きな負担になります。

しかし、心配ご無用です。お祝い金を導入している求人サイトの多くは”採用課金”といって、成果報酬型のビジネスモデルを導入しており、売上の一部をお祝い金に充てているのです。

ちなみに採用課金とは、企業が求職者を採用した時にはじめて料金が発生する仕組みです。採用者が見つからない場合は料金がかかりません。そのため、企業は安心して求人掲載を行うことができます。

採用課金については以下の記事に詳しく記載していますので、こちらをご参考ください。

求人サイトで効果的なビジネスモデルとは
求人ビジネスが起業家やベンチャー企業に選ばれ、ビジネスの手法として多く取り入れられているということは、前回の記事で解説しました。 ...
求人サイトで効果的なビジネスモデルとはのサムネイル

お祝い金は求人情報を掲載する企業から頂く利用料金(掲載費)の一部から贈呈します。例えば採用課金が5万円であった場合、お祝い金で1万円を贈呈しても、差し引き4万円の利益になります。

元々は5万円の利益だったものが4万円になることで損すると思われるかもしれませんが、お祝い金は「広告宣伝費」として考えます。1万円の広告宣伝費をかけて4万円の利益を得るという考え方です。

お祝い金があることで求職者の会員登録やサイト利用が促進されますし、採用されるまで運営者も企業も一切のお金がかからないので、大きな宣伝効果があります。

お祝い金がもらえるまでの流れ

次に求職者(会員として説明)がお祝い金をもらえるまでの流れを説明します。

※一般的なお祝い金の仕組みをご紹介するため、JOB-PLACEの求人システムとは異なる部分もあります。

1)お祝い金として贈呈する金額を設定する

求人サイトの運営者(管理者)は、企業が登録した求人情報に対して、いくらの金額をお祝い金として贈呈するか設定します。

お祝い金はあくまで求人サイト側が会員に贈呈するものであるため、企業側がこの設定を行うことはありません。

2)会員が求人応募する

求職者は会員登録をして、お祝い金が設定してある求人情報に応募します。

3)企業が採用を決定する

企業は応募内容を見て面接を行い、採用者を決定します。

4)お祝い金の申請をする

会員専用ページからお祝い金の申請をします。申請内容は主に振込先の情報(銀行口座)になります。

5)お祝い金を贈呈する

運営者は申請内容を確認し、求人システムの内容と照らし合わせて間違いがなければ、お祝い金として指定していた金額を振り込みます。

なお、不正を回避するために企業に採用確認をしたり、勤務から所定の日数が経ってから贈呈する場合もあります。この辺は求人サイトの方向性により異なります。

お祝い金のメリット

これまでお祝い金の仕組みや流れについてご紹介しました。お祝い金という制度がどういうものかお分かりいただけたのではないかと思います。

続いては実際にお祝い金を導入する場合のメリットについて説明します。

会員登録や求人応募につながりやすい

お祝い金がもらえることで、求人サイトを利用する理由になります。たとえ求人数が少ない新規求人サイトであっても、お祝い金がもらえるなら利用してみようと思う方がいます。

お祝い金として贈呈する金額が高ければ高いほどその傾向は強くなりますので、お祝い金を広告宣伝費の一環として提供し、求人サイトの集客に役立てることができます。

企業にアピールできる

お祝い金がもらえることで求人情報に対する応募率や注目度は高まります。企業はより良い人材を獲得できるチャンスが高まりますので、その点を企業にアピールすることができます。

ただ、ひとつ注意点を挙げると「お祝い金を贈呈することを前提に企業と交渉してはいけない」ということです。お祝い金はあくまで特典ですので、人によっては受け取らない場合もあります。

「お祝い金込みの料金を請求されたのに、実際はお祝い金を贈呈しなかった」となればどうでしょう?企業は詐欺にでもあったような感覚になるかもしれません。

ですので、あくまで「お祝い金制度を導入して集客している」といった制度のみをアピールし、企業が支払う利用料金とは別だと説明したほうが良いでしょう。

求人情報を底上げできる

求人情報にも人気・不人気というのがあります。企業は簡単に募集条件を変えることはできませんから、不人気の求人情報だと何度掲載しても応募がないまま終了してしまいます。

そういう時にお祝い金を設定したり、お祝い金の金額を上げることで応募が増える可能性があります。応募が増えて採用者が決定できれば求人サイトの信頼性にも繋がります。

お祝い金の注意事項

求人サイトの集客にとって効果のあるお祝い金ですが、良いことばかりではありません。以下の点に注意を払う必要があります。

お金の管理が必要

お祝い金は会員と直接やり取りをしますから、お金の管理が必要になります。採用者が多数出て、お祝い金の申請が殺到した時は、お金の管理が大変になるかもしれません。

また、いつ企業から支払いを受けるか決めておかなくてはいけません。企業の支払いが遅れると運営費からお祝い金を贈呈しなくてはいけなくなり、資金繰りが大変になります。

不正利用者への対応

お祝い金目的で仕事の入社・退社を繰り返す人がいるかもしれません。不正利用者がいると、運営コストがかさむばかりか、求人掲載をした企業に不信感を抱かせてしまいます。

「採用決定後から○日以内に申請する」や「一人が短期間のうちに何度も申請できない」などのルール作りをした方が良いかもしれません。

申請期限を決める

お祝い金はあくまで申請した人に対して贈呈する特典のようなものになります。したがって、申請しないともらえません。しかし、中には申請せずに忘れている人もいます。

後から申請する人もいるでしょうが、それが何ヶ月後・何年後となると運営者にとっては負担になります。ですので、お祝い金を支給する期限を決めておいたほうが良いでしょう。

無理のない範囲で金額設定をする

お祝い金を設定すると応募が増えるからと言って、どんな求人情報にも設定したり、無理に高額にするのは危険です。

お祝い金は広告宣伝費の代わりとご紹介しましたが、求人サイトのような通信・サービス業の場合、15~20%が相場だと言われています。

この割合をひとつの目安にして、運営する上で支障のない範囲で設定していただければと思います。

お祝い金はあくまでオマケ

現在の求人業界は人手不足で完全な売り手市場になっています。多くの求人サイトでは会員を確保するために、お祝い金のような特典を用意し、利用するメリットをアピールしています。

ただ、お祝い金の金額やメリットばかりをアピールするのは危険です。注意事項でも記載したとおり、金額が大きくなると不正利用する人が出てくる可能性が高まり、ハッキングなどのおそれもあります。

お金や特典ばかりが目立つようになると、求人サイト本来の目的である”働く”という点に着目しづらくなります。お祝い金額の大小で仕事を選んでしまいかねません。

ですので、お祝い金はあくまで「ささやかなプレゼント」程度の位置づけにして、求人情報そのものの質と求人サイト内のコンテンツを強化するようにしてください。

求人サイトの質を上げることで、お祝い金があってもなくても利用してくれるようになりますし、お祝い金額が少なくても十分、効果的なスパイスに変わると思います。

JOB-PLACEの求人システムにはお祝い金の機能が実装されていますが、求人サイト個々の特長を反映させるために、最低限の仕組みしか用意していません。

求人サイト構築をご依頼いただいた時に、オリジナルなお祝い金の仕組みにカスタマイズすることもできますので、「こういうことはできるかな?」と疑問に感じられた際は、ぜひお問い合わせにてご相談ください。

関連記事

成長を続けるペット業界を対象とした求人サイトの作り方のイメージ

成長を続けるペット業界を対象とした求人サイトの作り方

犬や猫などのペットを扱うペット業界(ペット産業)は毎年成長を続けています。 参考:富士経...

求人サイトを盛り上げる7つのコンテンツと考え方のイメージ

求人サイトを盛り上げる7つのコンテンツと考え方

求人サイトは人材を募集する場所であり、仕事を探す場所でもあるので、基本的には求人情報と応募フォームがあれば事足...