アイディア

成長を続けるペット業界を対象とした求人サイトの作り方

成長を続けるペット業界を対象とした求人サイトの作り方のイメージ

犬や猫などのペットを扱うペット業界(ペット産業)は毎年成長を続けています。

参考:富士経済、国内ペット関連市場2017年見込(2016年比)調査結果を発表:日本経済新聞

また、以下の記事では「ペット市場の新規参入チャンス」として、いかにペット産業が成長分野であるかを紹介しています。

日本の1世帯あたりのペット関連支出は、この10年で約1.4倍に増えている。ペットの家族化が進み、新しいサービスや製品への需要が拡大しているためだ。健康医療やレジャー、見守りなどの分野で、数多くのビジネスチャンスが生まれている。

キーワードは「家族化」 ペット市場の新規参入チャンス | 月刊「事業構想」2017年1月号

筆者が住む街の周辺でもペットショップ、ペットサロン、動物病院、しつけ教室、ドッグカフェなど、ペット関連の店舗が多く存在します。少子化で子供が少ないですから、今後ますますペット業界の需要は高まりそうです。

筆者はペットを飼っていないので直接関わることはないのですが、店舗の前を通るとほとんどの店舗で求人募集の張り紙がしています。どうやらペット業界も人材不足のようです。

そこで今回は求人サイトの構築アイディアとして、ペット専用求人サイトの作り方についてご紹介したいと思います。

目次[非表示]

ペット専用求人サイトとは

ペット専用求人サイトとは、ペットに関する企業(店舗)の求人情報を扱うのはもちろん、ペットに関する情報コンテンツも提供しています。ペットに特化しているサイトなだけに検索流入も期待できます。

ペット業界が賑わうとそこで働く人手が必要になります。筆者が街で見かけたとおり、求人募集をしている企業・店舗も多いため、ペット専用求人サイトの需要も増えていくことでしょう。

既存のペット専用求人サイトを調べる

そこでリサーチの一環として既存のペット専用求人サイトが無いか調べてみました。数としてはあまり多くはないものの、検索するといくつかヒットしましたので、ご紹介します。

傾向として、ペット全般の仕事を扱う求人サイトか、獣医師を対象とした求人サイトに分かれるようです。前者だと求人情報を集めやすく、後者だと高額報酬になりやすいです。

サイトの作りも動物をイメージするような、柔らかい・優しいデザインが多いです。アニジョブは配色も淡い色を使っており、女性に好まれるデザインになっています。

ただ、登録されている求人情報を見ると情報量が少ない印象を受けます。募集要項の内容は少なく、ハローワークの求人情報を掲載しているサイトもありました。

ペット専用求人サイトを構築する上でまだまだ手探りな印象を受けますので、今後発展性がありそうな予感がします。

ペット関連のコンテンツは集客しやすい!?

ペットを扱うサイトやコンテンツは集客しやすいです。特に若年層が多く利用するので、SNSなどのソーシャルメディアで情報が拡散されやすく、話題になりやすいです。

ペット専用求人サイトを作る場合、求人情報を紹介するだけだと集客は難しいです。ポイントは求人以外のコンテンツを作り、集客のきっかけにしてもらうことです。

■ペット写真のフォトギャラリー

犬や猫などペットの写真はよくメディアでも取り上げられます。雑誌やテレビに登場するペットモデルもいるぐらい、馴染みがあり需要が高いコンテンツです。

ペットの写真を見て癒やされるという方も多いです。ブログやSNSでもペットの写真を掲載している人が多く、よくコメントや「いいね!」などの評価を受けています。

ペット専用求人サイトの場合、ペットの写真は多く集まると思います。採用企業(店舗)で取り扱うペットの写真を掲載したり、求職者(会員)に投稿してもらっても良いでしょう。

ペット写真を掲載したフォトギャラリーがあると、ユーザーの利用が増えます。また、ペットの写真でネガティブな印象を抱く方は少ないので、企業イメージのアップにも貢献します。

■教育・勉強コンテンツ

ペットを飼う場合、飼い主にも知識が必要です。ペットは動物ですから人間の思い通りにはなりません。しつけや扱い方に悩む方も多いのではないでしょうか?

また、健康にも注意が必要です。食べて良いもの・駄目なものがありますし、散歩など定期的な運動も欠かせません。ただ飼えば良いのではなく、飼い主も日々勉強していく必要があります。

そのような教育・勉強に関する情報コンテンツを求人サイトで提供します。為になる情報コンテンツがあることで、検索される回数が増え、集客に繋がります。

ペット専用求人サイトの場合、専門分野の企業が利用しているわけですから、情報に対する信憑性も増します。「働く」だけでなく、「暮らす」もサポートすることで、求人サイトに対する評価も高まるでしょう。

■イベント情報

新卒や転職を扱った求人サイトによくありますが、ペット専用求人サイトでもセミナーや体験会のようなイベント情報コンテンツを用意するのは効果的です。

たとえばしつけ教室やペットセラピーのような施設では、顧客に対して体験会を開催しているところがあります。そういう店舗の情報をイベントとして公開することで、求人体験をすることができるのではないでしょうか。

実際にペットと触れ合うことで「こういう仕事がしたい!」と思ってもらえるかもしれません。内容にも寄りますが、インターンシップのような感覚で仕事体験ができると思います。

■資格情報

トリマーやペット・トレーナー、獣医師など、ペット関係の資格は多くあります。資格の種類や取得方法などを解説した情報コンテンツがあれば、ユーザーの興味を引くことができます。

参考:ペットの資格一覧|ペットの資格の種類・難易度・試験内容を解説

ペットの資格が多いということはそれだけ就業希望者もいるということであり、求人サイトとして欠かせない情報になります。ぜひとも用意しておきたいコンテンツです。

なお、資格情報のコンテンツを作る場合、求人サイトに掲載している企業のコメントを入れると効果的です。企業も自身の求人に役立ちますから、答えてくれやすいでしょう。

■質問掲示板

ペットに関する悩みや質問を受け付ける質問掲示板を用意するのはいかがでしょうか?「教育・勉強コンテンツ」でも記載しましたが、飼い主にとって分からないことが多いため、需要があるコンテンツだと思います。

求職者だけでなく、一般ユーザーの質問も受け付けるようにします。そして企業がその質問に回答することで、企業イメージはアップし、求人応募につながりやすいです。

掲示板のような形が難しい場合、FAQを用意するのも良いでしょう。ユーザーの質問に答えることで、「サポートが行き届いたサイト」だと認識してもらえます。

みんなで協力し合える求人サイトにする

転職・アルバイト系の求人サイトなど、全業種を対象とした求人サイトの場合、ある意味では”人材の奪い合い”のような側面があります。企業同士で交流することもあまりないでしょう。

しかし、ペット専用求人サイトのように、業界・業種に特化した求人サイトであれば、横のつながりが生まれやすいです。それぞれの企業が活発に情報共有し合うことで、求人サイト全体が活性化します。

運営者自身が「ペット業界をみんなで良くしていきましょう!」というスタンスで望めば、企業も求職者も賛同してくれやすいように思います。それが最終的には求人サイトの利益にもつながります。

ペットは人と動物とのコミュニケーションの架け橋となりますが、ぜひ求人サイトでもコミュニケーションを重視した作りにしていただければと思います。

ペットがいる企業を扱った求人サイトも面白い

本記事では「ペット専用求人サイトの作り方」としてご紹介しましたが、「ペット」というコンテンツは専用求人サイトでなくても抜群の集客力を発揮します。

例えば以下の求人サイトでは「ペットがいる職場」として求人情報を公開しています。(特集記事ではなく検索ワードからヒットし、それが検索結果に表示されていました)

参考1:【とらばーゆ】ペット いる 職場の求人・転職情報

参考2:【タウンワーク】ペット いる 職場のアルバイト・バイト求人情報

ご覧のように「ペットがいること」が企業のアピールポイントになっているのです。実際にペットが職場にいることで、社員の効率が上がったり、ストレスが下がると言ったニュース記事があります。

参考1:職場に犬がいると仕事の効率がアップするってホント?|@DIME アットダイム

参考2:職場に犬がいるだけで仕事の能率がUP!ペット大国・イギリスにおける新しい働き方|Tsunayoshi [ツナヨシ]

このようにペット専用求人サイトでなくても、「ペットがいる」ということをアピールした求人サイトや特集記事があっても面白いと思います。

まとめ

ペットというのはもはや家族同然の存在で、私たちに安らぎと幸福感を与えてくれる存在です。ペットを飼っている人・いない人でも「見るのは好き」だという人も多いのではないでしょうか?

しかし、ペット産業は伸び続けているものの、どんな仕事があってどんな実態なのかはイマイチ広まっていません。ニュースになるのは悪い話題が多く、知らない人にとっては誤解を生みます。

よくブログなどで「動物が好きな人に悪い人はいない」と比喩されることがあります。生き物を飼うわけですから、自分の思い通りにならないことも多く、優しくなければやってられないという考えもあるのでしょう。

この考えは個人だけでなく企業に対しても言えるのではないでしょうか?いくらペット産業が成長産業とはいえ、根本的に動物が嫌いなら成り立ちません。動物が好きな経営者が多いはずです。

「動物は好きだけど人間は嫌い」という経営者も中にはいるかもしれません。マナーの悪い飼い主がたびたび問題になりますから、ペットを飼っている=みんな良い人という性善説は無理があります。

しかし、心情として「動物が好きな人は優しい人が多い」と思いたいし、「動物を好きな企業にブラック企業は少ない」と願いたいところです。これは筆者だけの感覚ではないと思います。

いくら仕事と言っても結局は人間関係が大事になります。いくら給料や条件が高くても、一緒に働く人が良くなければ長続きすることは難しいでしょう。出来れば趣味の合う、価値観が同じ職場で働きたいものです。

その点で言えばペット専用求人サイトのように、「動物を扱う仕事を紹介するサイト」というのは求職者の需要を生みやすく、選ばれるポイントになりやすい要素ではないでしょうか。

ぜひ、ペット好きの運営者の方に素敵なペット専用求人サイトを作っていただければと思います。

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