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求人サイトのリニューアルで見直したい7つのポイント

求人サイトのリニューアルで見直したい7つのポイントのイメージ

現在多くの求人サイトが存在します。転職・アルバイトを含めた総合型の求人サイトから、地域・業種限定の求人サイトなど、様々なサイト形態の求人サイトが運営されています。

自身の求人サイトで確たる地位を築いている場合は別ですが、競合サイトやライバルが多い中で勝ち上がっていくには、定期的なサイト更新やコンテンツ強化が欠かせません。

長年サイト運営をしていると「リニューアルする」必要性が生まれます。既存の求人サイトを見直し、コンテンツを強化していくことで、競合サイトに負けない求人サイトにすることができるのです。

当サイトにお問い合わせいただくお客さまの半数は求人サイトのリニューアルに関するご相談です。「求人サイトをもっと良くしたい!新しい機能を追加したい!」そんなお声を中心に、良くご相談を受けます。

そこで今回は「求人サイトのリニューアルで見直したい7つのポイント」として、求人サイトのリニューアルをご検討されている方向けに要点をお話したいと思います。

目次[非表示]

ポイント1:リニューアルの必要性を考える

求人サイトのリニューアルを行う前にまず考えなくてはいけないことがあります。それは「本当にリニューアルを行うべきなのか?」ということです。根本的なことですが、もっとも重要なことでもあります。

もちろん、お客さまからリニューアルのご相談をされた場合、リニューアルすることを前提に提案させていただくのですが、実際にはリニューアルの必要性がない・しない方が良いという場合もあります。

なぜサイト運営者が「今すぐリニューアルしなければいけない!」と感じるかというと、往々にしてユーザーからの問い合わせ(クレーム)が要因としてあります。

求人サイトを利用しているユーザーから「使いにくい」「わかりづらい」「もっとこういうふうにはできないのか?」「他のサイトはこうしているのにここはできていない!」などの意見を聞くからです。

特に求人情報を掲載していただいている企業の担当者からこのような意見を投げかけられた場合、「今すぐ何とかしないと契約を打ち切られるかもしれない!」と不安に感じることでしょう。

しかし、人は不満を言うものです。その日の体調や気分によって、良い・悪いが変わることもあります。あなた自身も他所のサイトを見て物申したくなったことがあると思います。

その不満がセキュリティやプライバシーに関するような重大な分野でもない限り、過度に気にする必要はありません。一旦受け止めて様子を見ることも大事です。

そして同じような意見を複数他者からいただいた時に、はじめてリニューアルを検討するようにしてください。まずは焦らず情報収集をし、リニューアルの必要性をじっくり考えるのも大事です。

ポイント2:会員機能の必要性を考える

求人サイトのリニューアルをする目的の一つに「会員が増えないから」という理由があります。会員が増えないと企業にアピールしづらいので、重大な悩みです。

ただ、会員が増えないのはサイトが悪いのではなく、「集客をしていないから」というのが一番大きいです。今は求人サイトに求人情報があるだけでは会員登録の促進につながりにくいのです。

定期的にブログやSNSなどで情報発信をし、求職者に注目してもらわなければいけません。そういった地道な集客活動が求職者の興味を引き、会員登録につながるのです。

「集客が大事なのは分かるけど、広告を出す程度でブログやSNSなんてやれないよ」とおっしゃる方がいます。ブログやSNSで情報発信するには専門知識が必要ですから、難しいという気持ちもわかります。

また、会員獲得に関する集客コストをあまり書けられないといった事情もあるでしょう。そういう諸々の事情で集客ができないのだとしたら、いっそのこと「会員機能をなくす」というのはいかがでしょうか?

会員登録をしなくても利用できる求人サイトはたくさんあります。特にアルバイト系求人サイトは手軽さをウリにしている面があるので、会員登録をしなくても利用できる求人サイトが多いです。

会員情報を扱うとサポートもしなければいけないので、人手もコストもかかります。その分のサポートコストを広告宣伝や求人サイトのコンテンツ強化にあてるという考え方もあります。

既に会員がたくさん(毎日ログインしているユーザーが100人以上)いる場合は別ですが、会員数が少ないのを理由にリニューアルを考えているのでしたら、「会員機能を外す」というのもひとつの手段です。

せっかく作った会員システムを外すのはもったいないと思われるかもしれませんが、機能の取捨選択をするのもビジネスを成功させるためには大事な要素ではないでしょうか。

ポイント3:目玉となる新コンテンツを決める

デザインやページ構成のみ変更して「リニューアル」としているサイトがあります。見た目は変わりますので、変化を印象づけるという意味では、アピールできるというのはあります。

しかし、求人サイトとしてWebサービスを提供しているのですから、見た目の変更だけでは寂しいです。既存のユーザーがひと目見て「変わった!」と思うような目玉コンテンツを用意した方がいいでしょう。

目玉となりやすい、一番目立つコンテンツは「ユーザー(会員)が利用できるコンテンツ」です。求人サイトに関連した機能でいうと、

  • スカウト
  • お祝い金
  • クチコミ
  • コミュニティ
  • 転職診断(適性診断)

などは目玉となりやすいコンテンツです。会員が利用するコンテンツを作ることで、ブログやSNSで取り上げてもらいやすくなります。リニューアルの周知もしやすくなるでしょう。

その他、求人サイトがスマートフォンに対応していない場合は、スマートフォン対応にすると便利になり、リニューアルを印象づけることができます。会員にとっても待望の変更になるでしょう。

ポイント4:利用頻度が高いコンテンツを強化する

デザインにしろシステムにしろリニューアルをするとなれば新規コンテンツを追加しがちです。ポイント3でも説明したとおり、新規コンテンツは必要ですが、既存コンテンツを強化するのも大事です。

特にユーザーの利用頻度が高いコンテンツを強化することで、変わったことを印象付けることができます。求人サイトで利用頻度が高いコンテンツと言えば「求人検索」「求人ページ(求人詳細ページ)」です。

まず、求人検索は求人情報が増えていくことでどうしても利便性が悪くなります。運営当初は求人数が少ないですから、複雑な求人検索はできないようにしていると思います。

検索の種類を増やしてユーザーが目的の求人情報にたどり着けるようにする必要があります。ある程度の求人数がある状態なら検索の手段が増えてもクレームにはなりにくいです。

また、求人ページを強化するのも大事です。求人ページは求人サイトにとって一番大事なページです。人材を採用する企業の意図を求職者に正しく伝えられる内容にしなくてはいけません。

これまでは簡素な募集要項と画像だけだったものを、「社員の声」「社内風景」「仕事の様子」などの情報が掲載できるようにし、画像点数を増やしたり、動画を再生できるようにするのも有効です。

なお、魅力的な募集要項の作り方については以下の記事をご覧ください。リニューアルをする上でも参考になると思います。

応募が増える!?求人募集要項の作り方
求人情報の募集要項にはその企業が必要としている人材の条件が記載されています。どんな人材を求めているのか?どんな仕事をしてもらいたのか?という...
応募が増える!?求人募集要項の作り方のサムネイル

その他、どのコンテンツの利用頻度が高いかは、Googleアナリティクスなどのアクセス解析を見て判断してください。滞在率が高く、良く閲覧されているコンテンツを強化すると、よりアクセス頻度は増すことでしょう。

ポイント5:利用されていないコンテンツをなくす

一方、全く利用されていないコンテンツもあると思います。求人サイト構築時点では「必要だ」と思って設置したコンテンツでも、実際には利用されていないコンテンツはよくあります。

よくあるケースとして「ブログ」が考えられます。集客のためにブログを設置したものの、最初に2,3記事書いただけでそのまま放置しているサイトを良く見かけます。

ユーザーは求人サイト内に「ブログ」というリンクがあれば、仕事に関する情報が得られるとアクセスします。しかし、全く更新されていないことを知るとがっかりし、サイト全体の印象も損ねてしまいます。

同様に「特集」や「キャンペーン」のようなページも全く更新しないのなら、ない方が良いです。少なくとも「もったいないからそのままにしておく」というのは避けてください。

全く利用されないコンテンツをそのままにしておくと、ユーザーの印象が悪いばかりか、検索エンジンからの評価も悪くなります。検索エンジンは情報が少なく、更新頻度の低いページは評価しないからです。

ただ検索順位が下がるだけならマシです。「価値の低いページをそのままにしている」として、求人サイト全体が悪い評価を下される可能性があるのです。

ですので、利用されていないコンテンツや情報量が少ないコンテンツは思い切って削除するか、一時的に非表示にするなど対策をすると良いでしょう。

なお、ここでいう「利用されていないコンテンツ」とは、利用規約やプライバシーポリシーのように、アクセス頻度が低いページを指すのではありません。

これらは更新頻度や情報量が少なくてもサイトに欠かせないページです。あくまで問題視されるのはブログのように「本来更新されるべきコンテンツ」になります。

更新を目的として作られたコンテンツですから、更新しないと検索結果に悪影響を及ぼす可能性があります。そうならないためにも、利用頻度の低いコンテンツはなくした方が良いでしょう。

ポイント6:サーバーの動作に不具合がないか確認する

リニューアルする際にサーバーの見直しも検討してください。利用者が増えるとサーバの動作に支障をきたす可能性があります。具体的には以下の問題点が挙げられます。

  • ページの読み込みが遅い
  • プログラム処理に時間がかかる
  • アクセスが集中すると表示されなくなる
  • データが増えすぎてサーバー容量を圧迫している
  • 悪意のあるユーザーが増え、サーバー攻撃をされる

これらの事象を解決するためには、ご利用のサーバー環境(サーバスペックや通信速度など)を見直し、契約しているサーバープランを変更したり、サーバー機器を拡張する必要があります。

たとえば複数人で使用する共有レンタルサーバーというプランでは、このような問題が起こりやすいです。料金プランが安ければ安いほどその可能性は高まります。

サーバーに問題が起きるとまともにサイトを閲覧することができなくなります。クレームの原因になるばかりか、会員登録や求人応募ができずに機会損失が発生します。

サーバーは修繕や更新に時間がかかります。「問題が起きた時に変更すれば良い」という考えでは手遅れになるかもしれません。早めに対策しておく必要があるでしょう。

求人サイト運営に最適なサーバーの選び方については以下の記事をご参考ください。

求人サイトの運営に最適なサーバーの選び方
サーバーとはWebサイトやシステムを動作させる時に必要となる、インターネット上に繋がれたコンピュータとお考えいただければ分かりやすいと思いま...
求人サイトの運営に最適なサーバーの選び方のサムネイル

求人サイトのリニューアルを検討する際は「どのくらい利用者(会員数)が増えそうか?」ということを想定した上で、サーバーの増強やプラン変更についてもご検討いただければと思います。

ポイント7:担当スタッフを見直す

最後は求人サイトそのものよりもそれを運営・管理する”人”についてのお話です。お一人で運営されていたら別ですが、会社で運営している場合、求人サイトを管理する担当スタッフがいると思います。

リニューアルを検討する前に担当スタッフから聞き取り調査をし、これまでの運営で問題がなかったか?改善すべき点はあるか?を出してもらうようにします。そうすることで求人サイトの課題が見つかりやすくなります。

また、担当スタッフを変えるというのも一つの手段です。この場合の変えるというのは、退職させるという意味ではなく、担当箇所を変更するという意味になります。

たとえば求人情報の登録・管理を担当していたスタッフを、記事作成などのコンテンツ強化にあてます。求人情報を扱うことで専門知識が身につきますから、求人サイト独自の情報発信を行えるのではないでしょうか?

あるいは営業をしてきたスタッフが記事作成やサイト管理をしても良いかもしれません。当方は小規模事業者ですが、そのような配置転換を行い、新たな発想が生まれたこともありました。

もちろん担当スタッフの意見や意向は聞いた上で行うべきです。会員数が増え、サイト管理が面白くなってきたところで担当を変えられたら誰でも嫌な気になります。わざわざ意欲を無くす変更はするべきではありません。

しかし、求人サイトをより活性化させるためにも、担当スタッフを変更したり、新たな人材を雇用するのは大切なことです。人は環境が変わることで違った面を出す可能性があります。

物(サイト)だけ変えても中身(人)が変わらないと今までと同じです。もしあなたが社内で人事を扱う立場なら、ぜひ担当スタッフの見直しもしていただければと思います。

まとめ

運営ブログの記事を書くためにどんな求人サイトがあるかよく調べているのですが、求人サイト構築に詳しいプロとして見ると「惜しいな」「もったいない」と思う求人サイトが多いです。

求人数は多いのに求人ページの文字は小さく募集要項も少ないサイト。運営してから一度しか更新していないブログ。デザイン幅が狭く、スマートフォンにも対応していない旧デザインのサイト。

こういった求人サイトを見るたびに「どうしてリニューアルしないのかな?このままで良いのかな?」といった気持ちになります。(余計なお世話かもしれませんが…)

ただ、筆者が求人サイトに詳しいからそう思うのではなく、きっと利用しているユーザーも似た感想をお持ちなのではないでしょうか。利用してはいるけど心の中では変わって欲しいと思っている方も多いと思います。

ユーザーだけではありません。運営者自身が「リニューアルしなければいけない」と感じていることもあります。当サイトにお問い合わせいただくお客さまもそのようにおっしゃる方が増えています。

しかし、リニューアルの必要性は感じるものの、今ひとつ決断できずに後回しになっているケースが多いです。心理学的に人は変化を嫌いますから、リニューアルのような大きな変化を行うには勇気が必要です。

この運営ブログは求人サイトに関する情報をできるだけ多く発信することで、運営者の不安・心配を払拭し、勇気を持って改革していただく一助になればと思い、日々更新しています。

リニューアルを決断するにあたってご不安な方はまず情報収集をしていただき、リニューアルには何が必要か?どうすれば今より良くなるのか?を精査していただければと思います。

その上で「よくわからない」「誰かに相談したい」ということがありましたら、お気軽にお問い合わせください。あなたに最適な求人サイトのリニューアルプランを提案させていただきます。

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